店舗情報
ワインショップ・エノテカANAインターコンチネンタルホテル東京店
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小山 達哉
皆さんこんにちは!
只今当店では、最新ヴィンテージの2020年ボルドーワインが続々と入荷してきています。
ワインを語る上で外せないボルドーですが、個人的にあまりよく知られていないのではという地域があります。
それが今回の勉強会テーマ「ペサック・レオニャン」です。
ペサックレオニャンは、ボルドーの中でも南部に位置し、あの格付け1級シャトー「シャトー・オー・ブリオン」を擁する地域です。
ワインの特徴としては、格付けで有名なメドック地域より暖かい気候であることから、メドックにない柔らかさがワインに生まれるようです。
とはいうものの、その“柔らかさ”とは何なのでしょうか。テイスティングで明らかにしていきましょう。
今回テイスティングしたワインは全3種類。
2019 レゼルヴ・ムートン・カデ・ペサック・レオニャン/バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド
8,580円(税込)
2016 クラレンドル・ルージュ・ペサック・レオニャン/クラレンドル(クラレンス・ディロン)
8,800円(税込)
2020 オー・バイィ・ドゥー/シャトー・オー・バイィ
8,250円(税込)
それぞれにどんな特徴があるのか、テイスティングしていきます。
まずはレゼルヴ・ムートン・カデ・ペサック・レオニャンからテイスティング。
実はこちら、メドック格付け1級「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」を所有するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドが手がけています。
ムートンカデシリーズはパスポートワインとも呼ばれ、ボルドーワインの入門として幅広く愛されています。
テイスティング
開けたてから分かる熟した赤果実系の香りで、口に入れる前からこれは美味しいワインだと確信させてくれました!
口に含むととても滑らかなタンニンが印象的。しっかり厚みのあるボディで非常に満足感のある味わいです。
そして、全体を通して柔らかなスモーキーなニュアンス。
このおかげで香りや味わいなどの様々な上手く要素がまとまっています。
まさにペサックレオニャンへのパスポートと言えるバランスの取れたワインです。
ペサック・レオニャンのワイン選びに迷ったらまずはこれから!とお勧めしたい1品です。
つづいては、クラレンドル・ルージュ・ぺサック・レオニャンをテイスティング。
こちらのワインも、メドック格付け1級「シャトー・オー・ブリオン」を所有するクラレンス・ディロン・ワインズが手がけています。
クラレンドルシリーズにはいくつか種類がありますが、その中でもこちらのペサック・レオニャンは、あの「シャトー・オー・ブリオン」のブドウもブレンドされている贅沢なワインなのです。
テイスティング
開けてすぐは少し硬い印象でなかなか香りが感じとれない印象でした。
しかし、時間が経つにつれてブラックベリーなどの黒い果実の香りや、杉や檜のような柔らかな香りが広がり、荘厳ながらも親しみやすい、そんな印象へと変わって行きました。
味わいには、綺麗な酸とタンニンが感じられ、余韻にかけてバニラなどのほのかな甘みをもったスパイスのニュアンスが長く続いていきます。
エチケットの豪華な印象からギフト用にもおすすめですが、ちょっと今日は贅沢しようなんて日にもぴったりなワインです。
最後は、シャトー・オー・バイィ・Ⅱ。
こちらはグラーヴの格付に名を連ねるシャトー・オー・バイィのセカンドラベル。
ファーストラベルと同じ畑のブドウを使用されており、そのエッセンスを引き継ぎながらも早くから楽しめるワインを、との思いで造られています。
近年急激に評価を高めているワイナリーでもあり、パーカー氏も、「最高のヴィンテージにおいては格別にエレガントである。」と高く評価しています。
テイスティング
グラスに注いだ瞬間から、熟したベリーやハーブの柔らかい香りにうっとりさせられます。
穏やかながらしっかりとした酸に、たっぷりとした果実が調和し、上品な味わいです。
また、余韻にかけてハーブから檜のような柔らかな香りに変化していき、甘やかなスパイスのニュアンスも相まって、ゆっくりとした幸せな時間を味わうことができました。
熟成もおすすめではありますが、はやく最新のボルドーワインが飲みたい!なんて方にとてもおすすめなワインです。
ワインだけでゆったりとした贅沢な時間を過ごしていただくのも最高の楽しみ方なのですが、
そこに是非チョコレートを合わせてみてください!
おすすめはカカオ70%以上のチョコレートです。
ペサック・レオニャンの持つ柔らかくスモーキーなニュアンスにカカオの香ばしさがプラスされ、至福のマリアージュになります!
このワインとチョコレートだけあれば何もいらない!と思ってしまうほどです。
本当に止まらなくなってしまうので飲みすぎ、食べ過ぎにはご注意ください。
今回は「ペサック・レオニャン」をテーマにテイスティングしていきました。
全体として、杉や檜のようなリラックスさせてくれる柔らかさを持ったワインが多くありました。
ペサック・レオニャンの持つ柔らかさとは、このようなリラックスさせてくれる空間を演出できる懐の深さにあるように思えます。
ぜひ、ペサック・レオニャンの持つ柔らかな空間で、ゆったりとしたひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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