店舗情報
ワインショップ・エノテカ大名古屋ビルヂング店
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鎌田 英邦
みなさま初めまして。いつも当店をご利用いただきありがとうございます。3月より大名古屋ビルヂング店の一員となりました鎌田と申します。今月からみなさまのワインライフが少し楽しくなる情報をお届けできるようブログを通じてお話をさせて頂きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
暦の上ではすっかり春になりましたが、まだまだ寒い日が続いていますね。昔から「暑さ寒さは彼岸まで」と申しますが昨今では気候変動の影響もあるのか、なかなかそうはいかないようで身体に堪えます。みなさまもご自愛下さいませ。
さて、そうは言いましてもそろそろ桜の花が芽吹き始めているようで4月の初頭には満開の桜が見られるようです。桜と言えば日本人とは切っても切れない関係で、古くは日本書紀や古事記にまでその関係性を遡ることができるようですが、私たちお酒を愛する者にとっては何と言っても花見酒ではないでしょうか。コロナ禍でお花見から足が遠のいていた方も多いかとは思いますが、やはり満開の桜が咲き誇る下で口にするお酒は格別なものがありますよね。
この桜を見ながらお酒を飲むという習慣、いったい何時から日本人の心に根付いたのでしょうか?先にも申しましたように日本人と桜の関係は古代にまで遡ることができ、奈良時代に編纂された万葉集には桜の歌が44首集録されています。平安時代には春の花の象徴とみなされるようになり、この頃には花見の風習は貴族たちの間に根付いています。
では桜とお酒を結び付けた出来事、そのルーツはどこにあるのか?一説では慶長3年(1598年)3月に行われた「醍醐の花見」が最初の花見酒だとされています。このお花見を催したのは時の権力者 豊臣秀吉で今でも桜の名所と名高い醍醐寺を舞台に盛大に飲み明かしたそうです。この時から桜は目で楽しむものであると同時に日本の食文化とも密接に関わることとなりました。桜を愛でながら美味しい食事とお酒に舌鼓を打つという日本人の感性はこのように長い歴史の中で培われたものであり、満開の桜が散る姿に強いノスタルジーを覚えるのは心のどこかで懐かしい気持ちが疼くからなのかもしれません。
さて、ワインのお話。先に目で楽しむ桜が花見酒を通して食を象徴するものとなったというエピソードを紹介しましたが、逆も真実なり。お酒もまた鑑賞物と成り得るのではないかと思うのです。すなわち花見酒を通してお酒も味わうだけではなく、目で見て楽しむ風景の一部となることができるのではないかという仮説です。
そこに登場するのがロゼワインでございます。
ロゼワインにとって最も大切なのはその美しい色合いで、世界のワインプロフェッショナルたちもロゼに関してはまず外観を眺めて色調についてコメントせよと述べているくらいです。ロゼワインの製法にも様々ございますが、代表的なのは直接圧搾法。黒ブドウを皮ごとプレスして色を抽出し、その後は皮を引き抜いてアルコール発酵させるという造り方です。この時、どれだけブドウの皮を液体に漬け込んだかによってワインの色合いは濃くなったり淡くなったりするのです。日本人の心に訴えかけるのは淡く透き通るような桜色のロゼ。透かして見れば桜と同化しそうな美しい色合いに様々な想いを重ねながらご賞味頂ければきっと温かい気持ちになれるのではないでしょうか。
このように場所とワインを合わせて楽しむのを仮に「シチュエーションペアリング」と名付けて今回のお話の締めといたしましょう。
当店では春を感じる美しいロゼワインを多数取り揃えております。
バーでは4月より期間限定で春色ワインバーも開催中。
■ベルスター・キュヴェ・ロゼ
https://www.enoteca.co.jp/item/detail/047035093
税込:2,310円
生産者:ビソル
産地:イタリア ヴェネト
品種:メルロ、ピノ・ネロ、カベルネ・ソーヴィニヨン
イタリア最高の造り手100社のひとつに選ばれたこともある、プロセッコのトップに君臨する生産者が手掛けるロゼ・スパークリングです。
フランボワーズやチェリーのような赤系果実、バラの華やかな香りが立ち上ります。
ベルスターとは現地の言葉で「落ち着く場所」という意味。
こちらのワインを当店では4月よりグラス1杯660円(税込)にてお飲み頂けます。
心地よいロゼを楽しみにぜひ足をお運び下さいませ。
それではみなさまとお会いできるのをお待ち申し上げております。
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
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ほどよく、楽しく、良いお酒。のんだあとはリサイクル。