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ワインショップ・エノテカ大名古屋ビルヂング店

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【大名古屋ビルヂング店】第4のワイン オレンジワインが魅せる自由と個性の新時代

鎌田 英邦

2024.07.03
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みなさん、ご無沙汰しております。大名古屋店の鎌田でございます。

突然ですが皆様はオレンジワイン、もう体験されてますか?飲まれていますか?

ひょっとしたら「オレンジワインって何?」「ワインなのにブドウじゃなくてオレンジなの?」そんなふうに思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

実はオレンジワインという言葉がワイン業界で口に上るようになってきたのもここ10年くらいの話。私たちワインショップのスタッフはよく口にしたり、当たり前のように話してしまったりするこのオレンジワインというカテゴリ。まだまだ触れたことがないよという方のほうが圧倒的に多いことでしょう。今回はこの“新”カテゴリをテーマにお話しを進めたいと思っております。

第「4」のワインとは?

「第3のビール」という言葉、一時期よく聞くことがありましたね。「クラフトビール」「クラフトジン」こちらも近年、割りとよく耳にするようになりました。

いずれも既存のジャンルから生まれた新しい潮流、新しいカテゴリです。今までと何かが違う。そう思わせる響きがこの言葉からは確かに感じられるような気がいたします。


では「第4のワイン」はどうか?残念ながら先の3つに比べてまだこの言葉自体あまり人口に膾炙しているとは言い難い事実があります。そもそも何を持って「第4」なのか。

まずはそこから振り返ってみましょう。ワインにおける第1カテゴリとはスティルワイン、つまり非発泡性の赤・白ワインを指します。「ワイン」と言った時にまっさきに思い浮かべる最も典型的なイメージ、それが第1のワインです。続いて第2カテゴリ。こちらはスパークリングワイン、シャンパンに代表されるような美しい発泡性のワインが該当します。ジャンルとしてのワインは既にこれで非の打ちどころなく完成されているとも言えます。ゆえに、第3のワインからはワインの多様性を象徴するジャンルへと舵を切ります。そう、ロゼワインです。ロゼワインは以前の記事でも取り上げましたが、日本においては世界的熱狂の波ほどの盛り上がりがないことは否めません。桜の時期を除けば潤沢な在庫を置いていない我々にもその原因はあるのかもしれませんが…ロゼが季節ものとしてだけではなく通年で楽しめる万能カテゴリであることはもっと知られてもよいのかもしれませんね。


少し話が逸れました。さて、スティル(赤・白)、スパークリング、ロゼと来て、いよいよここに連なる新ジャンルとして登場したのが第4のワイン、オレンジワインでございます。

オレンジワインって何?

オレンジワインって何でしょう?「オーストラリア ニュー・サウス・ウェールズ州 オレンジで造られたワインのことです」こんな回答をするのは私のようなひねたワインラヴァーだけでしょう。「果物のオレンジから造られたワインなのかな?」おそらく一般的な疑問はこちらかと思います。いいえ。れっきとしたブドウから造られたワインでございます。とは言え、オレンジワインが持つ独特の色合い、果物のオレンジから造られたと言われたほうが納得できるのも当然。あの色はどこから来ているのでしょうか?

よく私たちはこんな説明をします。「白ワインを赤ワインと同じような方法で造るとオレンジワインができます」これ、すごく端的にまとめた言い回しなのですが頭が「?」でさらにいっぱいになりそうですよね。


では、整理していきましょう。

まず大前提。

「黒ブドウから造られるのが赤ワイン」「白ブドウから造られるのが白ワイン」

多少、例外はありますが概ねこう考えて差し支えありません。

続いて、「赤ワインはブドウの皮ごと漬け込んで色素を抽出しながら醸すお酒」「白ワインはブドウの皮を取り除いて実と種だけを発酵させて造るお酒」この工程の差が赤ワインと白ワインに大きな色調の違いをもたらします。赤ワインの濃密な紫色の色合いはブドウの果皮から生まれるものなのです。


さて、オレンジワインのこと。オレンジワインとは「白ブドウを皮ごと漬け込んで色素を抽出しながら醸すお酒」でございます。独特なオレンジの色調は白ブドウの皮の色だったというわけです。このように造られたオレンジワインはロゼワイン同様、赤でもなく白でもない個性、赤でもあり白でもある個性という多様性を体現するワインとなるのです。

名は体を表す オレンジワインからオレンジの香りをみつけよう

新しいものに触れるとき、私たちはまずその評価に困ります。戸惑い途方に暮れます。

ワインを表現する言葉はたくさんあり、その際たるものは豊かな香り表現でしょう。

目の前のワインをどのような言葉で飾るのか。ワインファンの醍醐味のひとつと言えるかもしれません。オレンジワインはまったく新しいジャンルです。その香り表現はプロの間でもまだ確立されたとは決して言えません。しかし、困ることはありません。それはより自由に、自分の言葉で語っていいということなのですから。とはいえ、そのような態度を突き放しと捉えられてもいけないので、ひとつの指針を。せっかくなので名前の通り、このワインからオレンジの香り、探してみませんか?


オレンジワインという名称、日本ではとてもよく耳にするようになりましたが、実は国際標準ではなく世界のワイン市場では琥珀色を表すアンバーワインという名前がよく用いられます。

ですが、不思議なことに言葉というのは名付けて使い続けるとだんだん実体を表すものになるのでしょうか。オレンジワインから実際にオレンジの香りがすると、少なくない方がそう言うのです。もちろん私もそのひとり。香りを探すときはオレンジの果実そのものというよりも、もう少しオレンジを連想させるイメージから自由に感じてみるのがいいかもしれません。どことなく刻んだ柚子の皮のような日本人に馴染み深い香りから、オレンジを使った紅茶であるアールグレイのアロマまで心地よい香りが次々に感じられるはずです。


■ヴィーニャ・エスメラルダ・フロール・ド・ランジュ

https://www.enoteca.co.jp/item/detail/080052330

税込:2,420円

生産者:トーレス

産地:スペイン カタルーニャ

品種:モスカテル・デ・アレハンドリア


”キング・オブ・スペイン”と呼ばれ、「世界で最も称賛されるワインブランド」にも選ばれた名門トーレス。日本語で「エメラルドのワイン」という意味のこちらのワインは、フレッシュで豊かな果実味が魅力のオレンジワインです。軽やかな口当たりで、様々なお料理とお楽しみいただけます。

大名古屋店のバーでは皆様と新しいワインとの心ときめく出会いをいつでもご提供しております。今月はこちらのワインを770円(税込)にてご提供中。ぜひ飲みにいらして下さい。


第4のワイン、オレンジワインが開いた扉はワインの自由だと私は思います。

ビールや日本酒に限らずワインもジャンルレス、ボーダーレスの時代に入っています。

オレンジワインは新定番か?

それはまだわかりません。オレンジワインは一時のモード《流行》なのかもしれません。

しかし、モードであったとしてもファッションが一時代を切り取って個性を表現するように、ワインの“今”もまた時代性を反映し、いつまでも輝くものと私は信じます。

新しい潮流はいつでもワインの最前線たるショップにございます。

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

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