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前回に引き続き、お薦めワインのご紹介第2弾です。

今回ご紹介するのが、シャトー・ペスキエのルージュとブランでございます。

シャトー・ペスキエは南ローヌの南東に広がる、ヴァントゥーに位置するシャトー。比較的マイナーなワイン産地ですが、標高が高いこと、ミストラルと呼ばれる北風がよく通り抜けることを活かして、凝縮感とエレガンスを備えた素晴らしいワインが生産されている注目の産地です。オーガニックやビオディナミの造り手が多いことも特徴です。

シャトー・ペスキエは1970年代初頭に創設された家族経営ワイナリーで、ヴァントゥーがAOCに認定されようとしていた頃。この地でのワイン生産の可能性を見抜き、品質に重点を置いた最初のワイナリーのひとつでした。現在は孫にあたる3代目が当主として「最大限ヴァントゥーのテロワールを表現する」という想いでワインメイキングを行っています。

赤白どちらのワイン名にも入っている「カンテサンス」とは「真髄」の意味。シャトー・ペスキエのトレードマーク的な存在としてリリースされるこちらのワインたちは、まさに生産地ヴァントゥーと、彼らの熱心なブドウ栽培と醸造の真髄を飲み手に伝えてくれる一本です。

2020年

ヴァントゥー・カンテサンス・ルージュ/シャトー・ペスキエ

SHOP◆ボトル販売価格：5,830円(税込)

BAR◆グラス販売価格：1,100円（税込）

品種：シラー、グルナッシュ

こちらはシャトー・ペスキエのフラッグシップ・キュヴェです。熟したブラックベリーやプラムのアロマに、ブラックオリーブ、クローヴなど包み込まれるようなあたたかい香り。リッチでパワフルな果実味となめらかな舌触り、テロワールを感じる綺麗な酸が素晴らしいバランスを形成し、飲む人に南ローヌの可能性を気付かせてくれるワインです。飲み込んだあとも果実の余韻が長く残り、黒コショウなどのニュアンスまで感じられます。豚ロースのカツレツや牛ほほ肉の赤ワイン煮込みと合わせてお召し上がりください。

2021年

ヴァントゥー・カンテサンス・ブラン/シャトー・ペスキエ

SHOP◆ボトル販売価格：5,830円(税込)

BAR◆グラス販売価格：1,100円（税込）

品種：ルーサンヌ、クレレット

濃いレモンイエローの色調に熟した果実の香り加えて白い花にナツメグや干し草、サフランなどエキゾチックなアロマ。洋梨やパイナップルなど豊満でリッチな味わいがまろやかな口当たりで広がり、心地よい酸がワインの輪郭をしっかりと感じさせてくれます。鮮魚のポワレやムニエル、栗とポルチーニ茸のリゾットと合わせてお召し上がりください。