【12月お薦めワインのご紹介 Vol.1】

林涼瑠

2024.12.01

いつもエスプリ・ド・タイユヴァンをご利用いただき誠にありがとうございます。

12月はお薦め産地がボルドーでございますので、

ボルドーワインの中からピックアップしてお薦めワインをご紹介いたします。

【コレクション・タイユヴァン】

1946年にフランス・パリに創業した歴史あるレストラン、「ル・タイユヴァン」。1973年から34年間、3つ星を守り続けてきた、名実ともにフランス屈指のレストランのひとつです。タイユヴァンは“食とワインの調和”という哲学のもと、料理だけでなく、その素晴らしいワインセレクションも世界的に高い評価を受けています。ルフレーヴやラヴノーも、タイユヴァンに選ばれたことで、スタードメーヌとしての栄光が始まったとか。1987年にはワインショップ「Les Caves de Taillevent（レ・カーヴ・ド・タイユヴァン）」を開業し、有名銘柄からあまり知られていないワインまで、洗練されたワインの品々を紹介しています。そんなワインのプロフェッショナルであるタイユヴァンのソムリエやバイヤーが蔵元に直接出向いて試飲し、優れた樽のワインだけを買い付け、タイユヴァンのために瓶詰がされたワインが「コレクション・タイユヴァン」です。

2020 アントル・ドゥー・メール / コレクション・タイユヴァン(シャトー・トゥルコー)

2020

アントル・ドゥー・メール / コレクション・タイユヴァン(シャトー・トゥルコー)

SHOP◆ボトル販売価格：3,850円(税込)

品種：ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル

シャトー・トゥルコーは、ガロンヌ川とドルドーニュ川に挟まれたアントル・ドゥ・メール地区で1973年に設立されました。当時のブドウ畑はわずか７ヘクタールでしたが、その後農園の規模は50ヘクタールまでに拡大。農園購入から10年の間に、ヴェルサイユの「レ・トロワ・マルシュ」やパリの「タイユヴァン」などのフランスで最も名高いレストランにオンリストされるまでに成長を遂げたワイナリーです。2009年からは娘のイザベルとその夫、ステファン・ル・メイが経営を行っています。

グレープフルーツやライムの爽やかなソーヴィニヨン・ブランらしい香りと、バラやパイナップルなどのボディを持たせるセミヨンのニュアンスもしっかりと感じます。そして生き生きとした酸が全体をすっきりとした印象にまとめてくれる一本です。「鴨肉の生ハムオレンジ風味のシーザーサラダ」と合わせてお楽しみください。

2008 マルゴー / コレクション・タイユヴァン(シャトー・ローザン・セグラ)

2008

マルゴー / コレクション・タイユヴァン(シャトー・ローザン・セグラ)

SHOP◆ボトル販売価格：12,100円(税込)

品種：カベルネ・ソーヴィニョン59%、メルロ36%、プティ・ヴェルド3%、カベルネ・フラン2%

こちらのワインを手掛けるのはマルゴーの中でも指折りのシャトーである、メドック格付け2級のシャトー・ローザン・セグラです。現在のピション・ロングウィル・コンテス・ド・ラランドとピション・ロングウィル・バロンからなる畑の所有者でもあったペール・デ・メシュール・ド・ローザン氏が1661年に畑を開いたことから歴史が始まり、1994年にオートクチュールのシャネルに買収されてからはさらにそのクオリティが上昇しました。メドック格付け1級に限りなく近いスーパーセカンドとも呼ばれています。

カシスやベリーの黒系果実が濃縮した味わいに、トリュフやトーストの複雑なアロマがアフターまで香ります。今回ご紹介するワインは2008年ヴィンテージ。2009年と2010年の超優良ヴィンテージに隠れている印象がありますが、ブドウの出来は素晴らしいものとなっているヴィンテージです。堅牢な造りで有名なローザン・セグラの手掛ける、熟成した2008年のマルゴーをぜひお楽しみ下さい。ペアリングは、「骨付き鶏もも肉のトマトヴィネガー煮込み」や「和牛ほほの赤ワイン煮込み」がお薦めです。