こんにちは、掃除中に自然に抜け落ちた猫のヒゲを見つけては、ついついコレクションしてしまう船橋東武店の川島です！

さて今回ご紹介する週末スペシャルテイスティングは、毎月御馴染みとなりましたアプリとBARカウンターの連動企画。

“ワイン3デイズ”より、ドイツ上級辛口白ワインの2種比較テイスティングです。

エノテカアプリ内の「ワインカレッジ」にて、ドイツワインのミニ知識を予習してからテイスティングをすると、より楽しめちゃうかも！？

ドイツ辛口リースリングのパイオニア、ヴィットマンが自社が所有する特級畑のブドウのみで造られる辛口ワインと、シュロス・フォルラーツの稀少な特級畑から生み出される最上の辛口リースリングの2種をご用意しました。

□Tasting Item

①2020年　モアシュタイン・リースリング・トロッケン・グローセス・ゲヴェックス

／ヴィットマン (ドイツ　ラインヘッセン)

［ 白 ／ リースリング100% ／ ボトル販売価格 税込13,200円 ］

②2016年　シュロスベルグ・グローセス・ゲヴェックス

／シュロス・フォルラーツ (ドイツ ラインガウ)

［ 白 ／  リースリング100% ／ ボトル販売価格 税込8,250円 ］

□参加費　各70ml　税込2,750円

□定員　10名

グローセス・ゲヴェックス ＝ グラン・クリュ

1971年に施行されたドイツのワイン法は甘口ワインに特化したものでしたが、2012年になってようやく、VDP（ドイツのブドウ畑の格付けを推進している生産者団体）が、品質基準のヒエラルキーを４段階に制定。その最上区画である「VDP.グローセ・ラーゲ」はブルゴーニュの格付けで言えばグラン・クリュに相当し、その中でも辛口ワインをグローセス・ゲヴェックスと命名。ドイツワインのラベルが詳しく理解できなくても、「“GG”と書いてあれば上質な辛口」だとわかるようになりました。

また、2021年1月にドイツワイン法が改正・施行されたことで、品質基準が従来の「収穫時の果汁の糖度」から、「地理的呼称範囲」に変更。適応される2026年ヴィンテージからは、もっとドイツワインの階級がわかりやすくなると期待されています。

ドイツ最大のワイン産地、ラインヘッセンの最高峰“ヴィットマン”

ヴィットマンは、1990年よりオーガニックに認定、2004年よりビオディナミを実践している造り手です。

モアシュタイン（自社特級畑）は、海抜280m程度で傾斜は20～25度の南向きで冷涼な5haの区画。収穫の段階で選果を行い、手摘みより熟した粒のみを使用し、ゆっくりと圧搾された果汁は地下カーヴの大樽で天然酵母により発酵・熟成されます。

熟成ポテンシャルにも優れた、ピュアで豊かな果実味と美しく伸びやかな酸、綺麗なミネラル感、奥行きのある甘美な味わいをお楽しみください。

伝統と革新の銘醸地ラインガウの名門“シュロス・フォルラーツ”

シュロス・フォルラーツは、ラインガウにおける最古のワイナリーの一つで、特級畑を含む、最高品質のリースリングの畑を持ち、先進的な研究も行っている名門ワイナリーです。

こちらは、シュロス・フォルラーツが単一畑のブドウで造る辛口リースリングの最上級キュヴェ。シュロス・フォルラーツが単一畑として日本でリリースしているのは、なんとこのシュロスベルグのみ。

土壌は黄土ロームに珪岩、砂利が混じり合うミネラル豊富な地質によるラインガウらしい豊かさに加え、2016年ヴィンテージから醸造の一部に大樽を用始めたことで、優雅さも併せ持った仕上がりになっています。