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ワインショップ・エノテカアミュプラザ博多店
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このショップのスタッフレビュー
下妻 るり
皆さまこんにちは。アミュプラザ博多店の下妻(しもつま)です。
8月も中旬になりましたが、暑い、暑い、暑い!!!
こんなに暑いと赤ワイン好きの私でも、冷たいキリッとした辛口爽快な白ワインが飲みたくなります。
皆さまは夏の暑い時期に飲みたくなるワインはありますか?
エノテカでは夏の定番のワイン、シャブリがとても人気です!
今回はシャブリのおすすめの5銘柄を、飲み比べしてみました♪
シャブリとは、フランスブルゴーニュ地方の中でも最も北に位置している産地、シャブリ地区で造られる辛口白ワインです。
スラン川を挟んで両岸に広がる冷涼な気候で育てられた、シャルドネという白ブドウ品種だけを用いて造られます。
日本に輸入されるブルゴーニュ産の白ワインの約半分を占めている、辛口白ワインの代名詞です。
また、シャブリは土壌に特性があり、「キンメリジャン」と呼ばれる約1億5500万年前の石灰と粘土が混ざった泥灰土で、小さな牡蠣の化石が含まれている土壌で造られています。
爽やかで綺麗な酸味と塩味を連想させ、ミネラル感のあるワインに仕上がるのがシャブリというワインの特性です。
ワインの表現でよく使われる、ミネラル感ってなに?とよくお客様に聞かれることがあります。
ワインで使われるミネラル感は、スポーツドリンクのような成分的な意味合いではなく、大まかに味わいのことを指します。
「高い酸味」「硬水のような硬さ」「火打石や濡れた小石」「海の潮風」「ほのかな苦み」
などを感じ、言葉に表しずらい、ワインを褒めるときにミネラル感と表現しています。
・・・ですが個人的には、人によってミネラルの解釈が異なりますし、ミネラル感=○○○○といった定義はありません。
明確には言えず、テイスティング用語の一種というのがワインのミネラル感なのでしょうね。
多様に使われる曖昧なミネラル感というワード。
ここからは「ミネラル感」という表現をせずに飲み比べたワインを、独自に、感じたままに、表現していきたいと思います。
シャブリ / コルトー・ミシュレ
2021年 3,960円
高い品質と、リーズナブルな価格のシャブリを造る、ワイン専門家から厚い支持を得る生産者のシャブリ。
リリースした最初のヴィンテージがフランス農林水産省主催のコンクールで金賞を受賞し、その後も多数の賞を受賞しています。
こちらのシャブリは、シャープ&フレッシュな酸味と海を連想させるような爽やかな風味が特徴。
食事に寄り添うコストパフォーマンスの良いワインと多くの方から愛されています。
コクがありボリューム感というスタイルではなく、すっきりとゴクゴク飲んでいただきたい1本で、和食と合わせていただくのがベストです♪
貝のラベルがいかにも海らしい、涼しさを連想させてくれている印象的な1本です。
シャブリ / ダニエル・ダンプ
2022年 4,950円
150年以上の歴史を持つ、由緒ある畑を継ぐ、家族経営のドメーヌが造るシャブリ。
ダニエル・ダンプの特徴は「オールステンレス熟成」によるピュアさにあります。
こちらのシャブリは、5種類の中でよりシャブリらしいと感じました。
スムースな口当たりにシャープな酸味とほのかな苦みのバランスが非常に綺麗。
新鮮なレモンやシャキシャキのリンゴの果実味を感じながら、酸味がまるごと包み込み、ほのかな苦みが非常に心地よく、スルスルと飲み進めてしまいます。
雑味がなく、まさにシャブリのお手本。
シャブリを初めて飲むという方であれば、最初にダニエル・ダンプをおすすめしたい、そんな王道たる定番シャブリです!
シャブリ / ナタリー&ジル・フェ―ヴル
2022年 4,290円
アシェット・ワインガイドにて2ツ星獲得の実力を誇る、シャブリのテロワールを熟知した有機栽培を実践する名門のシャブリ。
こちらのシャブリ、最初の香りの印象が、なんて明るく太陽のようなシャブリなんだろう、、、と感じました。
あまりワインを人に例えたりするのは恥ずかしいのですが、こちらはまさに明るい性格のムードメーカーのようなワインでした。
シャブリに多く共通する、レモンやライムの柑橘系というより、フレッシュな旬の桃や梨のニュアンスが感じられ、若干ハーブ感もあり、少しブルゴーニュブランをイメージさせてくれました。
シャブリらしい酸の引き締まりもあるので、後味、余韻はさっぱり。
海鮮、牡蠣、魚系と合わせるのが一般的ですが、こちらのシャブリは、パテやソーセージなどのお肉にも合わせてもいいかもしれません♪
シャブリ・レ・ドゥ・リヴ / オリヴィエ・ルフレーヴ
2020年 4,290円
ドメーヌ・ルフレーヴより独立した、ピュリニー・モンラッシェのドメーヌ兼ネゴシアンであるオリヴィエ・ルフレーヴが造るシャブリ。
ドゥ・リヴとは2つの川という意味で、名の通り、スラン川の両岸のエリアで栽培されたブドウをブレンドして造られています。
こちらのシャブリ、あ~、やっぱりピュリニー・モンラッシェの造り手さん、クオリティが高いなあ。と感じました。
私の大好きなオリヴィエ・ルフレーヴのオンクル・ヴァンサンというワインが7,700円に高騰してしまい、お手頃のワインを探そうと思っていた矢先、こちらに出会いました。はい、好きです。
果実味の豊かさ、芳醇さといい、文句なしの味わいのバランス。
シャブリのワインランク上の、一級畑を連想させてくれるクオリティです。
ステンレス桶を使用との事ですが、樽によるほんのりウッディーのニュアンスや、少しコクありな味わいが素晴らしいシャブリ。
伸びやかな酸が包み込み、余韻に果実味を広げていってくれます。
シャブリ / ルイ・ミシェル
2022年 6,050円
一貫した品質の高さでワインの評価誌からの信頼も厚い老舗のドメーヌであり、シャブリの中でも、数多くの素晴らしい畑を所有し、それぞれのテロワールを純粋に表現することにこだわる造り手、ルイ・ミシェル。
こちらのシャブリは、8つの異なるエリアのブドウをブレンドし、一部に一級畑の近くに植えられている古樹ブドウもブレンドされています。
このように造られるシャブリは、北東向きの左岸の畑から生まれるフレッシュさ、南西向きの右岸の畑がもたらすパワフルなボディによって複雑味が見事に表現されています。
蜜が程良くあるフレッシュなリンゴや、グレープフルーツの皮のような仄かな苦み、柑橘系のライムを絞った中に洋ナシのニュアンス。お花の香りをかいでいるかのような印象を受けました。
普段お酒を飲まない方と、香りがいいね、これなら飲めそう。なんて話しながら、話に夢中になり、少し時間が経ちました。
また一口飲むと、最初はなかったパイナップルの様な南国フルーツも顔を出してくれました。
パイナップル、と言っても熟れすぎていないフレッシュな果実味が酸味とマッチし、あ、やっぱりここがシャブリだなぁ。と感じさせてくれます。
こちらのワインと共に、リラックスしながらゆっくりひとときを過ごしたい。
何も考えずに、休日にのんびり飲みたい。そんな風に感じさせてくれるワインです。
、、、ルイ・ミシェルさん、さすがです。
いかがでしたでしょうか。
今回はシャブリ縛りで5銘柄ご紹介させていただきました。
シャブリはシャブリでも、どれも全然違った味わいで生産者によってこんなにも違うのか、と面白い発見がある比較テイスティングでした。
皆さまも是非お気に入りのシャブリを見つけてみてはいかがでしょうか♪
皆さまのご来店心よりお待ちしております。
お読みいただきありがとうございました。
下妻るり
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