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ワインショップ・エノテカ新潟店
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佐藤 知世
皆さま、こんにちは!新潟店の佐藤です。
先月はトスカーナ州で造られるサンジョヴェーゼを特集いたしましたが、
今月は同じくイタリアの銘醸地として名高いピエモンテ州で造られる『ネッビオーロ』をご紹介いたします!
ピエモンテ州はイタリア北西部に位置し、州の総人口は およそ430万人。陽気な気質の南イタリアに対して、控えめでまじめに良く働き、伝統を重んじる気質などと言われています。なんだか新潟県民っぽい?と思ったのは私だけでしょうか。
さて話は戻り、州の総面積の41%は雄大なアルプス山脈によって占められており、国際的な名声を誇るスキーリゾートが数多くあります。2006年にはトリノオリンピックが開催されご存知の方もいらっしゃると思います。
そんなピエモンテ州ではバローロやバルバレスコなどの高級ワインの他、個性豊かなワインが造られています。イタリアでは国際品種とのブレンドワインなどは珍しくありませんが、ピエモンテでは単一品種からワインを造る文化が根付いているのも特徴です。
また、白トリュフが特産であったり、伝統料理も多く美食の街として知られています。
そして、ピエモンテのワインを語る上で欠かせないのが、「ワインの王」と称されるバローロや「ワインの女王」と称されるバルバレスコですね!どちらもネッビオーロ100%で造られるワインです。
ではネッビオーロとは、どんなブドウ品種なのか?
ピエモンテ原産の黒ブドウ品種で「ピエモンテのピノ・ノワール」と例えられるほど繊細で栽培が難しいことから、とても気難しい品種と言われています。
香りはレッドチェリーなどの赤系果実の香りに、ハーブやバラなどのお花の香りが特徴の華やかな印象。 色合いは淡いですがタンニンが豊富にあり、酸味が高く長期熟成に適したブドウ品種です。熟成を経るとタンニンは溶け込み、キノコやタバコなどの複雑な風味が発達します。
渋味が強く若い内から飲むにはまだ早い…と思うようなワインもありますが、近年では技術の向上から若い内からでも愉しめるネッビオーロも沢山ございます。
今回は若い内から愉しめるネッビオーロを厳選してご紹介いたします!
・2022 ランゲ・ネッビオーロ / プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ(イタリア、ピエモンテ)
販売価格:4,400円(税込)
品種:ネッビオーロ 100%
プロドゥットーリ・デル・バルバレスコは50以上のブドウ農家が加盟しているバルバレスコの生産者組合です。ロバート・パーカー氏も高評価されるほど、高品質でありながらも価格はお手頃というコストパフォーマンスに優れたワインを造られています。
こちらのランゲ・ネッビオーロは、力強さと気品を備えながらも、若くして愉しめる口当たりの柔らかさが魅力のキュヴェ。イチゴやフランボワーズのフレッシュな赤系果実に、控えめな樽の香りが心地よく、ドライハーブやすみれの香りがとても上品な印象。タンニンはとてもきめ細やかで、伸びやかな酸が続きます。お料理は淡白な白身のお肉よりは、クセのある赤身のお肉の方がネッビオーロの強いタンニンや風味と相性が良いので、鴨肉や牛肉などのお肉料理と合わせてお召し上がりください!
・2022 ランゲ・ネッビオーロ・オケッティ / レナート・ラッティ(イタリア、ピエモンテ)
販売価格:4,400円(税込)
品種:ネッビオーロ 100%
レナート・ラッティはラ・モッラ村に本拠地を構える家族経営のワイナリーです。従来の長期熟成型のバローロとは異なり、樽熟成の期間を短縮し、瓶での熟成期間を長くすることで、エレガンスと複雑さを備えながらも、果実味を残したフルーティーで親しみやすいバローロを生み出した、モダン派バローロの造り手です。
可愛らしいエチケットのこちらのワインには、19世紀ナポレオン帝政期に活躍した、ランゲ地方の各村々を守る兵士が描かれており、まるでこちらのワインを表しているようです。香りにはフランボワーズやクランベリーなどの完熟した赤系果実に、樽由来のスパイスやバニラの香り。滑らかな舌触りのタンニンに果実の甘味と酸味のバランスがとても良く、飲みごたえがありながらも親しみやすい仕上がりです。
現地では、バローロで牛肉を煮込んだ郷土料理と合わせて楽しむようですが、日本の家庭料理でしたら煮込みハンバーグやハヤシライスなどのお肉を煮込んだ料理とも合わせやすいのでオススメです。
・2021 ランゲ・ネッビオーロ / カヴァロット(イタリア、ピエモンテ)
販売価格:6,600円(税込)
品種:ネッビオーロ 100%
カヴァロットは創業から家族経営を貫き、伝統製法にこだわるクラシカル・バローロの名手です。ひとつひとつの工程に時間と手間を掛けた丁寧で緻密なワインメイキングをされており、植物由来成分のもの以外は一切農薬を使用しないなど、環境にも配慮したワイン造りをされています。
こちらのワインはバローロ ブリッコ・ボスキスの若樹のネッビオーロも贅沢に使用しており、しっかりとした骨格と複雑味はまるでバローロを彷彿とさせるよう。アメリカンチェリーなどの凝縮した赤系果実に、クローヴやバラの香りが華やかで、タンニンはバローロ程渋過ぎず、緻密かつボリューム感のある仕上がりです。こちらは少し熟成をさせてから変化を愉しみたい…そう思わせてくれるワインでした。お食事はジビエや赤身のお肉と相性抜群ですが、家庭料理では焼き鳥などのレバーや砂肝などもオススメです!
いかがでしたでしょうか。
今回は同じネッビオーロでも異なるスタイルで飲み比べしたくなるようなワインばかりでした!
皆さまのワイン選びのご参考になりましたら幸いでございます。
それでは次回もお楽しみに!
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