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ワインショップ・エノテカ大阪店
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片岡 詩織
イタリア南部の美しい島・シチリア。近年、土着品種への原点回帰やコストパフォーマンスの高さから世界中のワイン評論家から熱い視線を浴びています。
今回は秀逸な白ワインを生産する「ラッロ」をご紹介しながら、シチリアワインの魅力を3編に渡ってお伝えして参ります。おすすめのペアリングレシピとともにお愉しみください。
イタリア南部に位置する地中海最大の島、シチリア。
古代ギリシャによってブドウ栽培やワインの醸造技術がもたらされ、その後もイスラム、フランス、スペインなど多様な文化の影響を受けながら、独自のワイン文化を育んできました。
島の地形は、東側に肥沃な火山性土壌が広がるエトナ山、そして西側には標高200~600mの丘陵地帯と海風が吹き抜ける平野が特徴的です。ラッロは主にこの西側のエリアでワイン造りを行い、その自然環境を存分に生かしています。
かつてラッロは酒精強化ワイン・マルサラの生産が主でしたが、時代の変化と共にスティルのプレミアムワインへと舵を切りました。「良いブドウは良い畑から」をモットーに、全ての畑でオーガニック栽培を実践し、シチリアの自然そのものを表現しています。
今回ご紹介する、アル・カザール(AL QASAR)はアラビア語で「城」という意味。使われているジビッボというブドウ品種がアラブ圏からシチリアに伝わった歴史を尊重し、この名前が付けられました。
ジビッボは北イタリアで有名なモスカートのシノニムで、オレンジピールや洋梨のようなフルーティーでフローラルで華やかな香りと、爽やかな味わいが特徴。アロマティックで飲む人を魅了する一杯は、シンプルな料理と合わせることでさらにその魅力が引き立ちます。
そこで、アル・カザールに合わせるオススメのペアリングはシチリアの伝統料理「オレンジのサラダ(Insalata di Arance)」です!
インサラータ・ディ・アランチェ(Insalata di Arance)とは、オレンジにオリーブオイルと塩コショウで味を調えたサラダのこと。シチリアではオレンジが収穫される冬の定番サラダとして親しまれています。今回は、ふるさと納税の返礼品でもらったみかんと、今が旬の春菊を使ってアレンジしてみました。
春菊のほろ苦さとみかんの甘酸っぱさ、黒オリーブの塩味がジビッボのワインと驚くほど調和します。
材料 春菊 50g みかん 2個 黒オリーブ 4つ オリーブオイル 大さじ1 酢 小さじ1 塩 1つまみ 作り方 1. 春菊は葉の部分を水に10分程さらして、水気を切っておきます。 2. みかんは皮をむいて食べやすい大きさにカット。筋や薄皮はお好みで取り除いてください。黒オリーブは輪切りにカットします。 3. ボウルにオリーブオイル、酢、塩を混ぜ合わせ、1、2を加えて和えます。 4. 冷蔵庫で冷やしてからお召し上がりください。
ラッロのアル・カザールは、シチリアが歩んできた多様な文化の架け橋のような存在です。その一杯には、歴史や情熱、そしてシチリアの美しい風景が詰まっています。
グラスを傾けるたびに、シチリアの風がそっと語りかけてくるような・・・そんなひと時を、ぜひアル・カザールと共にお愉しみください。
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