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ワインショップ・エノテカ佐野プレミアム・アウトレット店
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このショップのスタッフレビュー
寺内喬紀
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
佐野店の寺内でございます。
今回は、私がプライベートで購入したエノテカのワインを、なんとなく合うのではないかと思って揃えたおつまみを添えて、その美味しさを検証していく謎の箸休め企画を書かせていただこうと思います。
第8回目となる本日のワインは、イタリア・シチリア島の伝統品種を発信する生産者ラッロの「ビアンコ・マッジョーレ」をお送りいたします。
エノテカで働く私のプライベートなワインの楽しみ方、是非とも肩の力を抜いて覗いてみてください。
この日の私はお休み。
市営図書館で借りてきたイタリア菓子の図鑑を読み眺めながら、気ままな日和を満喫していました。
イタリアはワインにおいても個性的なものが多いですが、どうやらお菓子の領域でも近しいことは言えるようで、地域の産業や穫れる農作物によってそれぞれ個性が違うようです。図鑑をみていたら、なんだかお菓子を作りたくなってきました。
何もしないで過ごす休日も贅沢なものですが、成り行きでお菓子を作ってみるというのも面白そうですね。こういうことは勢いが肝心、早速準備に取り掛かります。
さて、これから私は何を作るのか。工程から当ててみてください。
①大さじ2杯の水に、粉ゼラチン5g(市販の1パック)を投入、ゼラチンをふやかします。
②カップ1杯半の牛乳を弱火で温めながら、シナモンパウダーを少々、グラニュー糖を大さじ7杯ほど入れてかき混ぜます。
③気持ち100gほどのアーモンドパウダーを加えます。
④牛乳が沸騰する前に火を止め、①のゼラチンを入れて混ぜながら余熱で溶かします。
⑤氷水で粗熱を取りつつ、生クリーム(1カップ)を少しずつ入れながらかき混ぜます。
⑥軽くとろみがついてきたら、冷蔵庫でしばらく寝かせます(大体3時間程)。
お菓子に詳しい方は、私が何を作っていたのか、なんとなく分かったのではないでしょうか。
……そう、今回私が作っていたのはパンナ・コッタです!
図鑑で初めて知ったのですが、ピエモンテ州の伝統菓子だったんですね。パンナ・コッタ。
酪農が盛んなピエモンテから広まったパンナ・コッタですが、実はそのルーツはシチリア島。「ビアンコ・マンジャーレ」というアーモンド風味のミルクプリンのようなお菓子が始まりなのだそうです。本当はこちらを作りたかったのですが、残念ながら家にあるもので材料が揃わず。
パンナ・コッタの工程にはないアーモンドやシナモンのパウダーを入れていたのは、ビアンコ・マンジャーレに風味だけでも近づけたいという私のささやかな足掻きです。
ということで、3時間が経過。器に盛りつけてみたのですが……デッカイなぁ。そういえば何人分のレシピなのか確認するのを忘れていました。今一度図鑑で確認してみるとそこには「6人分」との表記が。これは何回かに分けて食べた方が良さそうですね。
今回作ったパンナ・コッタはシチリアの「ビアンコ・マンジャーレ」風ということで、とある名前がそっくりなワインでペアリングを試したくなってしまいました。日も暮れてきたので、少し早めにスイーツ晩酌でもしましょうかとマイセラーからワインを持ってきます。
★2022年 ビアンコ・マッジョーレ / ラッロ
通常価格(税込):2,970円
シチリアの伝統品種「グリッロ」を使用した白ワイン。シトラスフルーツやパイナップルのような南国系果実の香りに、躍動的で瑞々しい味わいが広がる1本。潮風が通り抜けるかのように爽快で透明感ある余韻が温かみのある果実感をより引き立たせてくれます。
ちなみにビアンコ・マッジョーレは白鷺のこと。ビアンコ・マンジャーレは白い食べ物のことを言うそうです。
まずはパンナ・コッタをひと口。牛乳と生クリームをこれでもかッと入れたので、とても濃厚な口当たり。仄かにアーモンドパウダーの舌触りやシナモンの甘さも感じ、程よくねっとりしていて面白い食感です。自分で作ったという満足感もありますが、とても美味しくできました。
続いてワインをひと口。南国フルーツのような晴れやかな酸味が広がり、濃厚な味わいから一転、爽やかな味わいで口内が満たされます。スイーツと白ワインのペアリングというのは、割と盲点だったなと思いました。程よい果実の甘酸が、スイーツの甘みに一層の華やかさを演出してくれます。
しかしながら、どこか記憶に残るこの味、前に食べたことがあったかもしれません。具体的には今朝がたに食べたような……。この組み合わせ、少しヨーグルトの味に近いです。
これから夕飯だというのに、スイーツとワインで早めの晩酌。更には味変にピスタチオやイチゴジャムをのせたりして、いろいろな楽しみ方を堪能してしまいました。パンナ・コッタはまだまだあるので、これからしばらくはこのペアリングを楽しめそうです。
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