2015年メドック格付けシャトー3種テイスティング

白倉

2024.10.13

皆さま、こんにちは！

10/24(木)～10/30(水）にて開催予定スペシャルテイスティングのご案内です♪

10月4週目は、グレートヴィンテージと名高い「2015年メドック格付けシャトー3種テイスティング」を用意いたしました。

力強さ、芳醇さ、緻密さを備えた偉大な年。その中でも選りすぐりの銘醸シャトー3銘柄を飲み比べいただけます。

“2015年ヴィンテージ”

2015年のボルドーは平均して気温が高い気候でした。乾燥し暑い6～7月はぶどうの花の開花が早く、8月には潤いの雨が降りました。

そしてブドウが成熟する10月中旬頃までは晴天が続き、昼夜の寒暖差が大きくなった事で良質なぶどうが収穫されました。

アメリカのワイン誌『ワイン・スペクテーター』の元副編集長であるジェームズ・サックリングは、

「ボルドーの2015年はファンタスティックイヤー」と評価しました。

【シャトー・ポンテ・カネ】

ポイヤック格付5級
2004年以降、1級シャトーに比肩する評価を頻発するようになったライジング・スターのポンテ・カネ。
2009年にパーカー100点を獲得して以降は、毎年入荷しては早々に完売する人気シャトーとなりました。
元々ラフィットやムートンにほど近く、土壌のポテンシャルは１級格付でも不思議ではないくらいの絶好のロケーションに畑があります。
昨今のポンテ・カネの急激な品質向上には、2003年のビオ・ディナミへの転換が大きな契機でした。
通常何10haもあるボルドーのシャトーでは手のかかるビオ・ディナミを実践することは難しいのですが、ポンテ・カネはそれをやり遂げてしまっています。
また、最近のボルドーのブームの一つの、コールドマセラシオン（低温醸し）をせず、古典的な長期熟成型にしていることも挙げられます。
その意味で、ポンテ・カネは伝統的な長期熟成型の作りでありながらも評論家ウケが良いという極めて異例なシャトーです。

【シャトー・ブラネール・デュクリュ】

サン・ジュリアン格付け4級

ジャン・バプティスト・ブラネールがシャトー・ベイシュヴェルの素晴らしい土壌を気に入り一部を買い取ったことから歴史が始まります。

現在の畑は60ヘクタール。ラベルの四隅にデザインされた王冠は、19世紀後半に所有者だった複数の貴族を表したものです。

味わいのバランスの良さに定評があり、優雅さや豪華さも持ち合わせた実力派シャトーです。

2015年産は特にスパイスやハーブのニュアンスが心地よいです。

飲み頃のピークに入り、はっきりとしていたタンニンが果実味や熟成感と調和し口内で響き合います。

【シャトー・ジスクール】

マルゴー格付け3級

マルゴー地区で最南端に位置し、300ヘクタールという広大な敷地を有し、マルゴーに80ヘクタール、オー・メドックに60ヘクタールの畑を持っています。

素晴らしいテロワールに恵まれたジスクールのワインは、“太陽王”と呼ばれたルイ14世の王宮で飲まれていたことが分かっており、

王からも高く評価されていたそうです。1996年の収穫後、葡萄の樹を植え替え、手摘み収穫の再導入、醸造室の拡張、樽貯蔵庫の改修を行い、より現代的に生まれ変わり、メドック3級ながらボルドーの中堅クラスとして上位クラスをも凌駕する評価と需要を得ています。