ボジョレー・ヌーヴォーってなに?講座


01. ボジョレー・ヌーヴォーってなに?

ボジョレー・ヌーヴォーってなに?

毎年11月の第3木曜日になると「ボジョレー・ヌーヴォー」がニュースとして話題に挙がりますが、一体どんなワインなのでしょうか。


「ボジョレー」とはフランスのブルゴーニュ地方のボジョレー地区を指し、「ヌーヴォー」はフランス語で「新しい」という意味です。


そのため、日本語にすると「新しいボジョレー」という意味になり、つまり、ボジョレー地区でその年に造られる新酒を表しています。

では、新酒とはどのようなワインなのでしょうか。


ワインは収穫したブドウを用いて醸造し、一定期間熟成させて出荷させるため、早くてもブドウを収穫した翌年以降の販売になります。


しかし、ボジョレー・ヌーヴォーの場合、ブドウを収穫した年には販売がされます。例えば、2023年に収穫したブドウを用いた場合、2023年の11月16日(木)には店頭に並ぶようにワインが醸造と出荷をされます。


このように、その年に収穫したばかりのブドウを用いたワインのため、新酒と呼ばれるのです。

ボジョレー・ヌーヴォーの歴史と日本市場

元々はその年の収穫を祝う意味合いで、ボジョレー地区で造られたヌーヴォーは地元で親しまれていました。


そんなボジョレー・ヌーヴォーは、今ではフランス国内だけでなく、日本にも広まり、実は長年日本への輸出が世界でも最大となっているのです。

その主な理由は、世界の中でも早くボジョレー・ヌーヴォーを飲めると話題になったからだといわれています。


具体的には、日付変更線の関係上、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日である「11月の第三木曜日」は、日本がフランスより8時間も早く迎えるため、実は本場のフランスよりも早くボジョレー・ヌーヴォーが解禁されます。


そのことが日本で話題になり、今では秋の風物詩となっていったといわれているのです。

ボジョレー・ヌーヴォーの味わい

ボジョレー・ヌーヴォーに使われるブドウ品種は黒ブドウの「ガメイ」です。このブドウから造られるワインは、イチゴやラズベリーのような果実味と渋味が優しいのが特徴となります。


そのため、ボジョレー・ヌーヴォーは、ガメイの特徴を持ちながらも新酒ならではのフレッシュなイチゴやラズベリーのような果実味、みずみずしい酸味と優しい渋みが特徴です。


フルーティーで渋味も優しいため、赤ワインの渋味が苦手な方にも飲みやすく、赤ワインの入門におすすめです。

新酒はボジョレーだけじゃない?

実はボジョレー・ヌーヴォーだけでなく、フランスの他の地域や他の国でも新酒は造られています。


例えば、イタリアではイタリア語で「新しい」を表す「ノヴェッロ」という名前で新酒が造られています。


また、日本では山梨県が「山梨ヌーヴォー」として毎年11月3日に、その年のブドウを使った新酒を販売しています。


機会があれば、これらボジョレー・ヌーヴォー以外の新酒も是非お試しください。使われているブドウ品種や造り方が異なり、同じ新酒でも味が違うため、飲み比べても面白いと思います。

まとめ

■ボジョレー・ヌーヴォーとは

・フランスのボジョレー地区で造られる新酒


■ボジョレー・ヌーヴォーの歴史と日本市場

・ボジョレー・ヌーヴォーは日本への輸出が世界でも最大

・解禁日「11月の第三木曜日」は、日本がフランスより8時間も早く迎えるため人気に


■ボジョレー・ヌーヴォーの味わい

・ブドウ品種は黒ブドウの「ガメイ」を使用

・フレッシュなイチゴやラズベリーのような果実味、みずみずしい酸味と優しい渋みが特徴

・渋味が優しく、赤ワインの渋味が苦手な方へ赤ワインの入門におすすめ


■ボジョレーだけじゃない新酒

・イタリアでは「ノヴェッロ」と呼ばれている

・日本の山梨県では毎年11月3日に「山梨ヌーヴォー」が発売されている

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