流行りのナチュラルワインってなに?講座
目次
01. 流行りのナチュラルワインって?
現在、日本でもナチュラルワインが流行っており、それらを専門するワインショップやワインバルなどが増えて来ています。
では、ナチュラルワインとは、どのようなワインでしょうか?
実は現時点では、ナチュラルワインに厳密な定義はありません。
しかし、大まかな造りの傾向はあるため、どんな造り方がされているのかを「栽培面」「醸造面」の二つ側面から見ていきましょう。
栽培面では、基本的に化学肥料を使用しない有機栽培されたブドウを用います。
醸造面では、基本的に自然酵母を用いて、酸化防止剤(二酸化硫黄や亜硫酸塩)を少量使用、または無添加です。
普通のワイン造りと比べて、このように栽培と醸造面それぞれで自然の力を活かして造ったワインが一般的にナチュラルワインと呼べるでしょう。
また、ナチュラルワインという呼び方は英語ですが、フランス語で「ヴァンナチュール」とも呼ばれます。
オーガニックワインは、ワイン造りの中でもブドウの栽培面に焦点を当てており、有機農法で育てられたブドウで造られています。
オーガニックの認証も確立されており、造り手によっては認証を取得し、ラベルに記載をしています。
一方、ビオワインですが、こちらも同じく、ブドウの栽培面に焦点を当てており、有機農法で育てられたブドウで造られています。
「ビオ」というのは、ヨーロッパでは「オーガニック」を意味し、例えばフランスの農法である「ビオロジック」や「ビオディナミ」で造られたワインがビオワインと呼ばれます。
大まかな説明になりますが、ビオロジックは、一般的な有機栽培で、化学肥料などを基本的に用いず、ブドウを栽培します。
ビオディナミは、有機農法の一種で、少し特殊ですが、化学肥料などを使わないことに加えて、月の満ち欠けなどにも配慮して、ブドウを栽培します。
ナチュラルワインには、一般的なワインと同様に「白ワイン」「赤ワイン」「ロゼワイン」「オレンジワイン」「スパークリングワイン」などのそれぞれのタイプがあるため、あくまで大まかな傾向となりますが、基本的には「旨味」と「複雑味」が感じられるものが多いです。
その理由ですが、酸化防止剤の使用を控えることで若いワインでも複雑味である熟成感を感じられたり、また無清澄・無濾過で造られ、濁ったワインも多く、ブドウの皮や酵母由来の旨味が感じられる傾向にあります。
酸化防止剤が少なくなっている分、保管には細心の注意が必要です。特に気をつけなければならないのは「保管場所」と「温度」です。
ナチュラルワインは酸化防止剤が少なく、ワインが無濾過・無清澄で造られていることが多いため、室温や温度が高い場所で保管すると通常のワインよりも急激に熟成が進み劣化する場合があったり、中には瓶内で再発酵する場合があります。
そのため、室温と比べて温度が低いワインセラーや冷蔵庫(野菜室が望ましい)で保管するようにしましょう。
■ナチュラルワインとは
・現時点で厳密な定義はないが、自然の力を活かして造ったのがナチュラルワインと呼べる。しかし、大まかな傾向は以下である
・栽培面では、基本的に化学肥料を使用しない有機栽培されたブドウを用いる
・醸造面では、基本的に自然酵母を用い、酸化防止剤を少量使用または無添加
■オーガニックワイン、ビオワインとの違いは?
・オーガニックワインは、ワイン造りの中でブドウの栽培面に焦点を当てている
・ビオロジックは、一般的な有機栽培で、化学肥料などを用いず、ブドウを栽培
・ビオディナミは、有機農法の一種で、月の満ち欠けなどにも配慮して、ブドウを栽培
■ナチュラルワインの味わい
・基本的には「旨味」と「複雑味」が感じられるものが多い
■ナチュラルワインの保管
・酸化防止剤が少ない「保管場所」と「温度」に注意
・ワインセラーや冷蔵庫(野菜室が望ましい)で保管する
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
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