デキャンタとはワインを入れるガラス容器のことです。

このデキャンタにワインを移す作業をデキャンタージュといいます。

以下、デキャンタージュについて、画像とともに文章でも記載しますが、イメージがつきにくい場合は、こちらの動画もご確認ください。

ではどんなワインをデキャンタージュすればよいのでしょうか？

デキャンタージュをする目的は、大きく二つあります。

一つ目は、香りや渋みの状態をより良くするため。

二つ目は、ワインの澱を除去するためです。順番に説明いたします。

まず一つ目の状態をより良くするためについてです。

例えば、渋みが強いワイン、香りが閉じているワイン、還元臭（マッチを擦ったような香り）がするワインは、デキャンタージュすることで空気に触れさせると、渋みを和らげたり、香りを開かせることができます

次は二つ目のワインの澱を除去するためについてです。

無濾過・無清澄や熟成した赤ワインには、澱（おり）と呼ばれる塊が浮遊・沈殿している場合があります。

澱を飲んでも害はありませんが、ざらついた口当たりになるので、美味しく飲むためにデキャンタージュで取り除くことができるのです。

今回はワインに澱がある場合を想定して、デキャンタージュの方法を解説します。

まず事前にやっておくべきことは、飲む数日前から垂直に立てておくことです。こうすることで澱を瓶底に沈めておきましょう。

ワインを開ける際には澱が液中に舞わないようにボトルをできるだけ動かさずに静かに行います。

澱が入らないよう確認するために、ワインを注ぐ前に瓶の首元に下からライトなどの光をあてます。

そうすることで、ワインを注いでいる際中に、ボトルの首部分で澱の有無を目で確認できます。

ライトの準備ができたら、ワインをゆっくりと注いでいきます。

注ぎきったら終了ですが、万一、澱が多かった場合はワインの液を澱とともに少し残しておきましょう。

そうすることでデキャンタージュしたワインに澱が入りにくくなります。

■デキャンタージュとは

・デキャンタとはワインを入れるガラス容器のことで、このデキャンタにワインを移す作業をデキャンタージュという

■デキャンタージュをする目的

①香りや渋みの状態をより良くするため

②ワインの澱を除去するため

■デキャンタージュの方法（澱がある場合）

①ワインを飲む数日前から垂直に立てておき、澱をボトルの底に集める

②ワインを開ける際には澱が舞わないように静かに動かす

③ワインを注ぐ前に瓶の首元に下からライトなどの光をあてる

④ライトの準備ができたら、ワインをゆっくりと注いでいく

⑤澱が多かった場合はワインの液を澱とともに少し残す