シャンパンと同じ伝統的製法で造られるスペイン産のスパークリングワイン、カヴァ。シャンパン、プロセッコに次ぐ販売本数を誇る、世界3大スパークリングワインの1つとして知られており、そのカジュアルで飲みやすい味わいは、広く世界中のワインラヴァーに愛されています。

こちらのページでは、圧倒的なコストパフォーマンスを誇る1本から、長期熟成を経たプレミアム・カヴァまで、エノテカ・オンラインがお薦めする厳選5銘柄のカヴァをご紹介！是非この機会に世界的な人気を誇るカヴァをお愉しみください。

カヴァは、シャンパンと同じ、二次発酵を瓶内で行う伝統的製法で造られる、スペイン産のスパークリングワインです。カヴァ（Cava）という印象的な名前は、カタルーニャ語で「洞窟（Cave）」を意味し、ワインを熟成させる洞窟（セラー）に由来しています。スパークリングワインの中でもプロセッコ、シャンパンに次ぐ販売本数を誇り、年間約2億5千万本が販売されている世界3大スパークリングワインの1つです。

カヴァが生産される地域は、スペインのバルセロナの近郊、カタルーニャ州に集中しています。カヴァD.O.に登録されているブドウ畑の面積は約3万3千ha。マカブーやパレリャーダなどの土着品種を中心に、シャルドネやピノ・ノワールなどの国際品種が栽培されており、スペインの温暖な気候で育つこれらのブドウを使用して、飲みやすくカジュアルに楽しめるカヴァが造られています。

カヴァに使用できる品種は、白ブドウ5種類（マカブー、チャレッロ、パレリャーダ、シャルドネ、スビラ・パレン）、黒ブドウ4種類（ガルナッチャ、モナストレル、トレパ、ピノ・ノワール）の、全部で9つの品種。その中でも、主要な品種がマカブー、チャレッロ、パレリャーダの3種類。マカブーはフルーティーな味わいと爽やかさを、チャレッロは力強さと酸味を、パレリャーダはアロマティックでデリケートな味わいをワインにもたらします。

カヴァは、二次発酵を瓶内で行う伝統的製法で造られるスパークリングワイン。最もスタンダードなスタイルの「ノン・ヴィンテージ」から、カヴァの単一畑の呼称である「カヴァ・デ・パラヘ・カリフィカード」まで、それぞれのタイプに熟成期間や製法などの規定が定められています。2016年にカヴァの原産地呼称統制委員会が発表した、カヴァ最高峰の格付け「カヴァ・デ・パラヘ・カリフィカード」により、土地のユニークさを表現した高い品質のカヴァが造られ、世界中で注目されています。

カヴァとシャンパンはどちらも同じ製法で造られるスパークリングワインですが、大きな違いは2つあります。1つ目は生産地の違いです。フランス・シャンパーニュ地方のものをシャンパン、スペイン・カタルーニャ州を中心としたエリアで造られるものをカヴァと呼びます。カタルーニャ州は、フランスのシャンパーニュ地方と比較すると温暖な気候であるため、果実の成熟度が高く、酸味の穏やかなスタイルに仕上がるのです。

2つ目はブドウ品種の違いです。シャンパンがシャルドネやピノ・ノワール、ピノ・ムニエを中心に造られるのに対して、カヴァはカタルーニャ州固有のブドウ品種を中心に造られます。固有品種に由来する焼けたゴムや土のような個性的なアロマがカヴァ特有の魅力です。またシャンパンと比べると比較的酸味の穏やかな品種が多いため、飲みやすい味わいに仕上がります。