死ぬまでに一度は飲んでみたい憧れのワインはありますか?
価格の高さ、稀少性の高さになかなか手が届かない…でもいつか…!と切望するワインは、ワインラヴァーなら誰しもあるのではないでしょうか。
今回は、多くの偉大な高級ワインから死ぬまでに飲みたいワインを10本厳選してご紹介します。
目次
高級ワインとは?
高級ワインの定義
高級ワインと言われて想像する価格は人それぞれ。いくらからが高級ワインかという明確な定義はありません。
ここでは、価格が1万円以上で稀少性の高いワインを高級ワインとしてご紹介します。
なぜ高いのか?
ワインショップに並ぶワインを見ても、千円台のものから何十万円もするものまでありますよね。そもそもどのワインもブドウの果汁を発酵させて造られているのにも関わらず、なぜこれほど価格に差が出るのでしょうか。
簡単に言うと、高価なワインは生産するのに時間もお金もかかっているからです。ブドウを収穫し熟成させて出荷するまでにすべての工程に細心の注意を払い造られています。
ワインが高くなる理由として、主に以下の三つが挙げられます。
- テロワール
- オーク樽
- 時間
①テロワール
当然ですが、良いワインは良いブドウから造られます。そしてそのブドウが育つ環境が大切であるということは言うまでもありません。気候や土壌、日照、水はけ、地形、標高などブドウ作りに好条件の場所は土地代が高くなり、その土地代がワインの価格に反映されます。またそういった場所は非常に限られており生産本数が少ないこともワインが高くなる要因です。
②オーク樽
高級ワインの多くは、酸素と穏やかに接触させてタンニンを滑らかにするため、風味に複雑性を増すためにオーク樽が使用されています。オーク樽は樹齢80年のオークの木から二つしか作られないこともあり高価です。また一度使用した樽は使用せずに、毎回新品のオーク樽を使うとなるとさらにお金がかかります。またオークの種類によっても異なり、フレンチオークはアメリカンオークの約2倍の費用がかかります。
③時間
ワインは必ずしも熟成すればするほど価格が高くなるというわけではありませんが、多くのワインは熟成期間と価格が比例しています。良いブドウから造られるワインは熟成を経ることで酸味とタンニンが柔らかくなり、複雑な香り、味わいが生まれます。そのため熟成ポテンシャルの高いワインは出荷前にワイナリーで意図的に長く熟成されます。そのためにはワインを保管するスペースが必要になり費用がかかるのです。
これら以外にも知名度や権力ある評価誌の評価など、ワインが高額になる理由はたくさんあります。
それでは、「死ぬまでに一度は飲みたいワイン」厳選した10本をご紹介します。
ロマネ・コンティ
ロマネ・コンティは、フランス、ブルゴーニュ地方ヴォーヌ・ロマネ村にある特級畑ロマネ・コンティから造られる赤ワイン。
ワインに詳しくない人にも名が知られているほどの超有名ワインで、高級ワインと聞いて1番に思いつく人も多いのではないでしょうか。
そんなロマネ・コンティには2,000年以上もの長い歴史があります。なんと古代ローマ時代からロマネ・コンティの畑ではブドウ栽培とワイン造りが行われており、ローマ人がこの地を「ロマネ」と名付けたと言われています。その後、10世紀以降は修道院が畑を所有していました。
そして18世紀初頭にはロマネ・コンティの評判が非常に良かったためにルイ14世が持病の治療薬として毎日スプーン数杯のロマネ・コンティを飲んでいたという逸話が残っています。
ロマネ・コンティはそれほど品質の高いワインとして当時から有名だったため、多くの貴族がロマネ・コンティの畑を求めていました。そして1760年にポンパドール婦人との争いの末にコンティ公爵ルイ・フランソワ1世が所有することとなり、「ロマネ・コンティ」と名付けられました。1789年のフランス革命で畑は没収されてしまいましたが、ロマネ・コンティという名前だけは残り現在に至ります。
所有者は数多くの入れ替わりを経て、1869年にジャックマリー・デュヴォー・ブロシェがドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(以下DRC)を設立。1942年にDRCは法人となり、それ以来ド・ヴィレーヌ家とルロワ家が共同経営を行っています。
ロマネ・コンティはDRCが単独所有するわずか 1.8haの畑から造られ、年間生産量は約6,000本と少ないのに対し需要が極めて高いため、手に入れるのが最も難しいワインの一つと言われています。
そしてその需要の高さ故に、他のワインに比べ偽造品が多く出回っているのも事実。手に入れる際は信頼のおけるルートで入手することが大切です。
もっと詳しく知る
シュヴァリエ・モンラッシェ / ドメーヌ・ルフレーヴ
シュヴァリエ・モンラッシェは、ブルゴーニュ地方ピュリニー・モンラッシェの名門、ドメーヌ・ルフレーヴのフラッグシップキュヴェ。
販売価格 275,000円税込 (2020年ヴィンテージ)(エノテカ・オンライン 2023年12月現在)
ドメーヌ・ルフレーヴは、Wine Searcherが今年発表した「ブルゴーニュで最も探されている白ワインTOP10」(Don Kavanagh, 2022)に5銘柄がランクインするほど、多くの愛好家が探し求めるブルゴーニュ最高峰の白ワインの造り手です。
ドメーヌ・ルフレーヴの設立は20世紀初頭。ジョセフ・ルフレーヴ氏が一族の畑を相続して自家元詰めを開始したことから始まりました。その後現在に至るまで代々家族で経営しており 、先代が築き上げてきた偉大な製法を守り続けています。
現在所有しているのはモンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェとビアンヴニュ・バタール・モンラッシェの四つのグラン・クリュ、そしてプルミエ・クリュ、ヴィラージュを含めた合計25ha弱程の畑。最も高価なのはモンラッシェで、所有面積0.08haから年間わずか300本しか造られず、市場に出回ることはほぼありません。
そのためドメーヌ・ルフレーヴの実質的なトップキュヴェはこのシュヴァリエ・モンラッシェと言えます。モンラッシェを取得するまで、「ルフレーヴにはモンラッシェは必要なし」と言われてきたほどの高い評価を得ており、モンラッシェよりも繊細なミネラル感をしっかり感じられるエレガントさが魅力です。
2020年
275,000 円
(税込)
D 99
ペトリュス
ペトリュスは、「最も高値で取引されるボルドーワイン」、「ワインというよりも神話の象徴」、「世界最高のメルロ」と称されるボルドー最高峰のシャトー。
販売価格 660,000円税込 (2020年ヴィンテージ)(エノテカ・オンライン 2023年12月現在)
生産地のポムロルは小規模なシャトーが多くワインの生産量も少ないため、稀少で市場価値が高いワインが多く存在しています。ペトリュスはまさにその代表格といえるでしょう。
今やフランスを代表する銘醸地であるポムロルですが、20世紀以前はあまり知られていませんでした。そのためペトリュスも1889年に開催されたパリ万博で金賞を受賞したことがきっかけで名は知れ渡ったものの、その後しばらくは目立った人気、価格の高騰もない状態が続いていました。
そんなペトリュスを今日の地位まで押し上げたのが、ジャン・ピエール・ムエックス社のクリスチャン・ムエックス氏。1962年にジャン・ピエール・ムエックス社がペトリュスを所有するようになり彼がワインメイキングを手掛け始めると、劇的に品質が向上し世界最高峰のワインへと変貌しました。
クリスチャン・ムエックス氏は、世界で初めてグリーンハーヴェスト(※)を実践するなどし、ペトリュスのみならずポムロルを世界に誇る名産地に育て上げました。
現在シャトー・ペトリュスは、メルロの達人と呼ばれる醸造家ジャン・クロード・ベルエ氏の息子オリヴィエ氏が指揮を執り生産を行っています。
そんなペトリュスはわずか 11.5haの畑から生み出され、年間生産量は54,000本ほど。メドックの五大シャトーをも凌ぐ価格で取引されており、リリース直後に即完売してしまうほど多くの愛好家が探し求めています。
※グリーン・ハーヴェスト 樹の養分を良質な房に集中させるため不要な房を切り落とし、収量を減らすことで果実の質を上げる手法
シャトー・ディケム
シャトー・ディケムは、世界最高峰の貴腐ワイン。ソーテルヌの格付けにおいてただ一つだけ、格付け最高峰のプルミエ・クリュ・シュペリュールにランクされています。
販売価格 132,000円税込 (2016年ヴィンテージ)(エノテカ・オンライン 2023年12月現在)
そんなシャトー・ディケムには4世紀以上の長い歴史があります。始まりは中世の時代、当時アキテーヌ公であったイングランド王がこの土地を所有していました。その後1453年にシャルル7世がこの地域をフランス大家に帰属させたことでフランス領となり、1711年にソヴァージュ家、1785年にリュル・サリュース家へと所有権が移り現在まで続いています。
このように長い歴史を持つディケムは世界屈指のシェフや美食家、ワイン愛好家だけでなく政治家にも愛されてきました。1787年、当時フランスのアメリカ大使であったトマス・ジェファーソンが自分用と初代大統領のジョージ・ワシントン用に250本の1784年物を注文する手紙を送ったという記録が残っています。
また芸術家にも多大なインスピレーションを与えたと言われており、ディケムを飲んだフランスの小説家フレデリック・ダールは「光を味わうかのようだ」と評したそうです。
ディケムがこのように高く評価されるのは、ワイン造りに一切の妥協がなく、手間をかけて造られているため。
通常6~8週間かけて、150人もの摘み手が最低でも4回の時期に分けて完全に熟したブドウのみを収穫します。そうして厳しく選別されたブドウから造られたワインでも、樽熟成の段階でディケムとして世に出すにふさわしくないと判断されたものは生産量を減らしてでも容赦なく切り落とします。その結果、1本のブドウの樹から造られるワインはたったグラス1杯分。最高品質の貴腐ワインを造るというただならぬ情熱が感じられます。
またソーテルヌでは珍しく樽熟成が行われており、100%フレンチオークの新樽が使用されています。驚くほど長命であることでも有名で、飲み頃は10~100年までも続くとされています。
もっと詳しく知る
ルイ・ロデレール クリスタル
クリスタルは、ルイ・ロデレールのプレステージ・キュヴェ。
ルイ・ロデレールは、1776年の創業後2世紀にも渡り家族経営を守り続ける稀少なシャンパーニュメゾン。イギリスの専門誌「ドリンクス・インターナショナル」の「世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランド2022」において3年連続で第1位に選出されるなど、世界中で高い評価を受けています。
販売価格 55,000円税込 (2015年ヴィンテージ)(エノテカ・オンライン 2023年12月現在)
クリスタルが誕生したのは1876年。ルイ・ロデレールのシャンパーニュを寵愛していたロシア皇帝アレクサンドル2世から要望を受けて造られ、クリスタルガラスの瓶に詰められたことからクリスタルと名付けられました。
クリスタルガラスが使用されたのはこのシャンパーニュの高貴さを表現するため。しかしそれだけではありませんでした。
通常、ワインの瓶は日光を通さないために黒や緑色の瓶が使われ、スパークリングワインの瓶には瓶底にかかるガス圧を分散させるため窪みがあります。
しかしクリスタルは透明の瓶で、底に窪みはありません。それは、当時アレクサンドル2世が10回もの暗殺未遂に悩まされており、ボトルに何か仕掛けられないよう底は平らにし毒が入っていないとわかるよう透明にする必要があったためです。
ただ見た目が美しいというだけでなく、そのような驚くべき理由があったのです。
そんな誕生秘話を持つクリスタルは、ブドウの出来が素晴らしかった優良年のみにグラン・クリュのブドウを100%使用して造られます。
「完璧なブドウの持つポテンシャルを最大限活かす」という信念からノン・マロラクティック発酵を実施。メゾンのセラーにて6年熟成させ、デゴルジュマンで澱を取り除いた後更に8ヶ月安置して造られています。すべてにおいて手仕事で最高品質を追求した別格の1本です。
もっと詳しく知る
スクリーミング・イーグル カベルネ・ソーヴィニヨン
スクリーミング・イーグル カベルネ・ソーヴィニヨンは、カリフォルニアのカルトワインの中でも最も入手困難と言われる赤ワイン。
販売価格 990,000円税込 (2007年ヴィンテージ)(エノテカ・オンライン 2023年12月現在)
手掛けるのは、不動産業で成功を収めたジーン・フィリップス女史と、全米史上初のワイン・アドヴォケイト誌にて100点満点を獲得したダラ・ヴァレ・マヤを生み出し、「ワイン界のファースト・レディ」と称されるハイジ・バレット女史という二人の女性。
彼女たちは1992年にわずか 24haの小さな畑からファーストヴィンテージとなるスクリーミング・イーグルをリリースしました。そのワインは、なんといきなりパーカーポイント99点獲得という鮮烈なデビューを飾ります。その後も度々100点満点を獲得し、その名は瞬く間に世界中に知れ渡りました。
そして2000年のオークションで1992年のマグナムボトルに50万ドル( 当時で約5,300万円)の値がつき、カルトワインの頂点と言うべき地位を確立したのです。
そんなスクリーミング・イーグル カベルネ・ソーヴィニヨンの年間生産量は約6000本で、メーリングリスト登録者のみに販売されます。ただしこのメーリングリストには誰でもすぐに登録できるわけではなく、まずはウェイティングリストへの登録が必要となります。
2012年のインタビューでワインメーカーのニック・ギスラソン氏は、ウェイティングリストに登録してから正式にメーリングリストに登録されるまでにおよそ12年はかかると語っており、このことからもどれほど入手困難なワインであるのかが分かります。
スクリーミング・イーグル カベルネ・ソーヴィニヨン・オークヴィル・ナパ・ヴァレー
- 赤ワイン
世界中のワインコレクター垂涎の的、無類の個性を放つ、カリフォルニア・カルトワインの頂点。雄大なスケール感を有する幻の逸品。 詳細を見る
5.0
(1件)2007年
990,000 円
(税込)
WA 100
バローロ・リゼルヴァ モンフォルティーノ
バローロ・リゼルヴァ モンフォルティーノは、Wine Searcherが今年発表した「世界で最も高いイタリアワイン」(Nat Sellers, 2022)で第1位となったワイン。
販売価格 110,000円税込 (2015年ヴィンテージ)(エノテカ・オンライン 2022年12月現在)
生産者のジャコモ・コンテルノは、1900年代にモンフォルテ・ダルバの地で創設された家族経営のワイナリー。
創始者であるジャコモが第一次世界大戦に従軍していた当時、バローロは長期熟成向けでなく早飲み用に樽から販売するスタイルが主流でした。しかし戦争から戻った後、瓶の中で熟成し成長するバローロの可能性を感じたジャコモはそうしたワイン造ることを決意します。
そうして長期熟成が可能な古典派バローロ、モンフォルティーノが完成。初めて瓶詰めのバローロを販売した生産者の一人として注目され非常に有名となったため、イタリアのDOC法が制定される前は、ボトルに「バローロ」の名前すらなく、単に「モンフォルティーノ」として販売されていたそうです。
その後、2代目当主ジョヴァンニ氏が素晴らしいと判断した年にのみ造られる「バローロ・リゼルヴァ モンフォルティーノ」が誕生。2000年以降にワイン・アドヴォケイト誌にて100点満点を4度も獲得し、古典派バローロの最高峰として世界的名声を確立しました。別格の存在として讃えられ、特に良い年にのみにわずか7,000本しか造られないため世界的に完売が相次いでいます。
ソルデラ
ソルデラは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの最高峰の造り手、カーゼ・バッセが手掛ける赤ワイン。
販売価格 71,500円税込 (2018年ヴィンテージ)(エノテカ・オンライン 2023年12月現在)
カーゼ・バッセは、1970年代に前当主ジャンフランコ・ソルデラ氏が荒地と化していた土地に高いポテンシャルを感じてスタートしたワイナリー。
1982年にリリースされたこのソルデラは当時ブルネッロ・ディ・モンタルチーノDOCGとしてリリースされていましたが、現在はトスカーナIGTとしてリリースされています。 それには、ジャンフランコ氏のサンジョヴェーゼへの強いこだわりが関係していたのです。
2012年、カーヴで熟成中の2007年から2012年ヴィンテージのワインの大部分をその当時の従業員の故意により損失してしまうという悲劇が起こりました。その際にブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会から「他の生産者のワインをカーゼ・バッセのワインとして売り出してはどうか」と提案され、ジャンフランコ氏は失望します。
さらに大手生産者のブルネッロ・ディ・モンタルチーノに国際品種であるメルロがブレンドされていると判明したときには、協会から規定の品種のみに固執する必要はないのではないかという声があがり、ジャンフランコ氏は方向性の違いから2013年に協会を脱退。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノDOCGとしてリリースしていたワインをトスカーナIGTとしてリリースし、サンジョヴェーゼ100%に貫くことを決意しました。
そんな強い思いから生み出された「ソルデラ」は、ワイン・アドヴォケイト 誌において「クラシカルなブルネッロ愛好家を感動させる味わい」と賞賛されており、リリース当時から今に至るまで圧巻の品質を誇っています。
基準に見合った年にのみ仕立てられ、年間生産量は約15,000本。“100% SANGIOVESE”と大きく掲げられたラベルにはジャンフランコ氏の信念が表れており、現在も息子のマウロ氏と娘のモニカ氏、その夫のパオロ氏が彼の意志を継承しワイン造りを行っています。
2019年
110,000 円
(税込)
ウニコ
ウニコは、スペインの高級ワイン産地リベラ・デル・ドゥエロでベガ・シシリアが造る赤ワイン。
販売価格 74,690円税込 (2011年ヴィンテージ)(エノテカ・オンライン 2023年12月現在)
ベガ・シシリアの歴史は1864年にリビオ・ルカンダ氏がフランスからカベルネ・ソーヴィニヨン等の国際品種を持ち込みリベラ・デル・ドゥエロに植えたことが始まり。その後1868年に息子のエロイ・レカンダ氏により「ボデガス・ベガ・シシリア」としてワイナリーが創設されました。
そして1929年、バルセロナで行われた万国博覧会で土着品種のティント・フィノに国際品種をブレンドしたワインが金賞を獲得したことで、その名が一挙に世界に広がりました。
そんなベガ・シシリアを代表する、このウニコ(UNICO)の意味は「ユニーク」、「唯一」。良年だけに生産、自社畑のブドウだけを使用、そして10年もの長期熟成を経て蔵出しという、まさにウニコの名前にふさわしい偉大なワインです。
さらに熟成に使用する樽はベガ・シシリア専門の樽職人によるオリジナルのもの。自社で樽を作っている生産者はシャトー・ラフィット・ロスチャイルドやシャトー・マルゴーなど超一流の造り手のみです。
10年という驚くべき熟成期間とウニコ専用の樽という、熟成への強いこだわりが感じられるスペインが誇る1本です。
シャルツホーフベルガー・リースリング アウスレーゼ・ゴールドカプセル
シャルツホーフベルガー・リースリング アウスレーゼ・ゴールドカプセルは、「白ワインの女王」「ドイツのロマネ・コンティ」と称される造り手、エゴン・ミュラーが手掛けるアウスレーゼ。
販売価格 330,000円税込 (2018年ヴィンテージ)(エノテカ・オンライン 2023年12月現在)
エゴン・ミュラーの歴史は、1797年にシャルツホーフベルクの地をフランス政府から譲り受けたコッホ家の婿として迎えられたのがエゴン・ミュラー1世であったことから始まりました。
シャルツホーフベルクは、オルツタイルラーゲと呼ばれる、村名表記を省略して畑名を単独で名乗れる特別単一畑の一つ。「シャルツホーフベルガーを飲まずしてリースリングを語るなかれ」、また「比べるものなき傑作」と讃えられています。
エゴン・ミュラーがブドウ栽培において重視しているのは、樹齢の長い古樹を尊重すること。なんと第一次大戦以前から栽培されている古樹もあるそうです。
古樹はブドウの収穫量も少ない上に、エゴン・ミュラーでは手摘み収穫で1haあたり6,000リットル以下の収穫量を徹底しているため生産されるワインの本数は非常に限られています。
そしてこのアウスレーゼは、粒ごとに厳選して造られるアウスレーゼの中でも特別に優れた最高品質のキュヴェ。濃密なアロマに心地良い残糖感、無限に続くかのような長い余韻があり、世界最高峰の甘口白ワインの片鱗を十分に感じさせる逸品です。
シャルツホーフベルガー・リースリング・アウスレーゼ・ゴールドカプセル
白
リッチ&コンプレックス
ドイツワインの頂点に君臨するエゴン・ミュラーが手掛ける、最上級の甘口ワイン。濃密で高貴、圧倒的な味わいを魅せる1本。 詳細を見る
2018年
330,000 円
(税込)
WA 98
まとめ
いかがでしたか?今回ご紹介したワイン以外にも、たくさんのワインが浮かぶ方は多いと思います。またこの中に飲んだことがあるワインがあったという羨ましい方もいるかもしれませんね!
今回ご紹介したワインの多くは生産本数が非常に限られている稀少ワインでしたが、レストランやバーなどで奇跡的に出会えることがあるかもしれません!
ワインショップ・エノテカでも、稀少ワインが味わえる特別なテイスティングイベントを開催していますのでぜひチェックしてみてくださいね。
イベント情報をチェックする
参考文献 ・Don Kavanagh, 2022, “Burgundy's Most Wanted White Wines”, Wine Searcher, https://www.wine-searcher.com/m/2022/05/burgundys-most-wanted-white-wines, 2022年12月12日参照 ・Nat Sellers, 2022, “The Most Expensive Italian Wines in the World”, Wine Searcher, https://www.wine-searcher.com/m/2022/08/the-most-expensive-italian-wines-in-the-world, 2022年12月12日参照