ワインの世界には数多くの噂や疑問が存在します。
「これって本当なの?」と思うような噂や「ワインのここがわからない!」という疑問など、あなたも持っていませんか?
そんな皆さんが聞いたことのある噂や抱えている疑問をエノテカスタッフが検証します。
「ブドウの特徴は何となく分かるけれど、産地の違いってよく分からない」そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。
同じブドウ品種で異なる産地のワインを飲み比べ、どのように違うのか検証してみました!今回は白ワイン編をお届けします。
赤ワイン編はこちら
目次
検証について
今回は白ワインに使われる品種の中でも代表的な「ソーヴィニヨン・ブラン」を比較してみました。全く地域の異なる“フランス・ロワール”のソーヴィニヨン・ブランと“チリ”のソーヴィニヨン・ブランを飲み比べます。
エノテカスタッフ3名に、事前にワインの情報を伝えた上で飲んでもらい、香りや味わいについてコメントしてもらいました。
検証したワインの詳細
今回検証した二つのワインがこちら!生産地域の条件についてスタッフに共有した上で検証を行いました。
実際にテイスティングしたワインはこちら
ソーヴィニヨン・ブラン・アティテュード
白
エレガント&ミネラリー
ロワール屈指の自然派ワイナリーが造る「楽しむためのワイン」。フレッシュで弾けるような味わいが魅力の、様々なシーンで活躍する万能な1本。 詳細を見る
4.2
(114件)2023年
2,860 円
(税込)
※完売の際はご了承くださいませ。
検証結果
2種類を飲み比べ、スタッフのコメントをまとめた結果がこちらです。赤ワイン同様、ソーヴィニヨン・ブランらしい酸味や香りの豊かなど特徴は共通していますが、細かい要素が違うという結果になりました。
ワイン①ソーヴィニヨン・ブラン・アティテュード
柑橘類やお花のような香りが特徴で、繊細な印象
香り:青リンゴやグレープフルーツのような柑橘類の香りやジャスミンのような白い花の香り
味わい:酸味は豊かで繊細な印象
相性の良い料理:白身魚のフライ、天ぷら
ワイン②モンテス・リミテッド・セレクション・ソーヴィニヨン・ブラン
トロピカルフルーツの香りが特徴で、フルーティーな印象
香り:白桃やパパイヤ、グアヴァといったとトピカルフルーツの香りやハーブのような清涼感のある香り
味わい:酸味の強さは①と同程度だが、果実の甘い香りが強く出ているので、①と比べると酸味が控えめに感じられ、爽やかな印象
相性の良い料理:蒸し野菜(特にアスパラガスなどグリーンな野菜)、ミネストローネ、ラムの香草焼き
どうして味わいが違う?
どちらも同じソーヴィニヨン・ブランの白ワインですが、香りや味わいのバランスが異なるという結果になりました。こうした味わいの違いは産地のどのような要因が影響しているのでしょうか?
基本的にブドウは日照量が豊富で気温が高い環境では糖度が高くて酸味が控えめに、日照量が控えめで気温が低い環境では糖度は緩やかに上昇して酸味が高くなります。
そのため比較的冷涼なフランス・ロワールでは酸味のある柑橘類の香りが中心となり、比較的温暖なチリではトロピカルフルーツのような甘みのある香りが感じられるという結果になりました。
同じブドウでも環境によって現れる特徴が異なることが分かります。
気温だけでなく日較差や降水量など、ブドウに影響を与える気候条件は様々あり、複雑な要素が絡み合ってワインの味わいが決定しています。
環境と味わいの特徴について一概に言うことはできませんが、環境の違いによってある程度味わいを推測することができます。
お好みの品種が分かっている方は、さらに産地まで絞れるとより自分の好みに合うワインに出会うことができます!造られる環境はワインごとに異なるので、困ったらワインショップのスタッフに聞いてみてくださいね。
まとめ
赤ワイン同様、白ワインでも造られる場所の特徴がワインの味わいに現れることが分かりました。
ソーヴィニヨン・ブランが好きな方も産地ごとに飲んでみると新しい発見があるかもしれません。次にワインを選ぶときはぜひ産地にも目を向けてみてはいかがでしょうか?
随時、皆さんからのワインにまつわる疑問や噂を募集中!エノテカスタッフが実際に検証します。
検証テーマを募集中!