ファミーユ・ベルエ FAMILLE BERROUET
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44年間ペトリュスの醸造に携わった、世界最高の醸造家。
ファミーユ・ベルエは、ムエックス社の最高醸造責任者として、44年間ペトリュスの醸造に関わったジャン・クロード・ベルエ氏が故郷のイルレギーに所有する家族経営のドメーヌ。ベルエ氏はバスク地方で幼少期を過ごし、ペトリュスの醸造家として世界的に有名になった後もバスクへの哀愁を抱き続け、ムエックス社での仕事に並行してイルレギーでのワイン造りを行っていました。 彼は惜しまれつつもペトリュス醸造長を退任すると、ペトリュスやシャトー・シュヴァル・ブランの醸造長を務める息子たちとともにファミーユ・ベルエに専念。バスク地方原産といわれるカベルネ・フランやグロ・マンサンなどの土着品種を用いてワイン造りを行っています。 ワイナリーが位置するイルレギーは、南西地方のワイン産地の中でも最南端にある、バスク地方の小さなアペラシオン。海洋性気候でありながら産地の影響を受けており、フェーン現象で降雨量が抑えられてはいるものの年間1500mmと比較的湿度の高く、どちらかと言えばブドウ栽培に技術を要する土地となっています。ファミーユ・ベルエの所有する畑を含め、多くの畑が急な斜面にあるため段々畑でブドウを栽培。土壌は非常に複雑で、それゆえ白・ロゼ・赤とバラエティーに富み、熟した果実やフラワリーなニュアンスのある飲み易いワインが多く生産されています。こちらはベルエ氏が「テクノロジーを用いない非・洗練ワイン」と語る、エリ・ミナ・シリーズの白。エリ・ミナとはバスク語でノスタルジーを意味しており、醸造家の故郷を慕う思いが現れています。またラベルにはベルエ氏の父が残した「Je reve d’un ete qui n’aurait point d’automne.(私は秋がこない夏を夢見ている。)」という詩が書かれていますが、これは良質をブドウを作るための重要な要素である夏の太陽について記しています。1998年からリリースされているこちらのイルレギーの白は、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーの町にほど近いイスプールの標高400mの畑から生産されており、全てを手作業で行う故、生産量僅か6樽程度の稀少品です。 収穫されたブドウは選果後、すぐに圧搾。低温で約一日、前清澄を行った後、ステンレスタンクで発酵が行われます。発酵期間は20日前後。その後、ステンレスタンクでシュール・リー(澱の上で静置)を行い、収穫の翌年の4月に瓶詰めされます。
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