長期熟成ワインを生み出すクナワラ随一の造り手。

1985年、ジョン＆フェイ・パーカー氏が設立したパーカー・クナワラ・エステート。クナワラという産地に生涯最大の関心を持った彼らは、クナワラのパトロンという名誉ある称号を持つダグ・バルネイブス氏の協力と助言を得ながら、クナワラに細長く伸びるテラロッサ土壌の南端に土地を購入しました。 そして1985年、1800年代後半にフィロキセラがフランス中の畑を壊滅させる前に調達されたボルドー原産のカベルネ・ソーヴィニヨンの挿し木を使い、最初の樹が植えられました。1988年、初めてリリースされた「ファースト・グロース」は、ペンフォールド・ハイランド・トロフィーを受賞、1991年インターナショナル・ワイン・チャレンジにおいてはボルドースタイルでの6位入賞を果たすなど、優れた品質を持つ長期熟成ワインの生産者として、その評価を確立しています。 ワイナリーが位置するクナワラは、南オーストラリア州の南東の端にある、オーストラリアを代表するカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地。海の影響を受けるボルドーと似た海洋性気候ですが、「テラロッサ」と呼ばれる赤い粘土質と石灰岩質からなる特異な土壌や、果実の熟成期に緩和する気温など、他の地域とは異なるテロワールを擁しています。ここから生まれるカベルネ・ソーヴィニヨンは、プラムやプルーン、黒スグリなどの濃厚なアロマに、独特の清涼感を纏った甘美な味わいが特徴です。