テヌータ・ティニャネロ (アンティノリ)
TENUTA TIGNANELLO (ANTINORI)

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アンティノリの名を世界に知らしめた、テヌータ・ティニャネロ


イタリア屈指の名門ワイナリー、アンティノリ。彼らはイタリアワインの伝統と歴史を牽引してきました。こちらのテヌータ・ティニャネロは、フィレンツェから30kmほど離れたキャンティ・クラシコ・エリアの中心にあり、ティニャネロとソライアの、2つのスーパータスカンを造り出しているエステート。新たな栽培方法や醸造技術、国際品種の導入といった革新的な発展を遂げてきました。

目次

アンティノリの名声を高めた2つのスーパータスカン

アンティノリは1385年にワインビジネスをスタート。彼らはトスカーナのキャンティ・クラシコ・エリアに、フラッグシップのワインを生み出す「テヌータ・ティニャネロ」、キャンティ・クラシコDOCGの「ペポリ」、キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネDOCGの「バディア・ア・パッシニャーノ」という、3つのエステートを所有しています。


その中でテヌータ・ティニャネロは、フィレンツェから30kmほど離れたキャンティ・クラシコ・エリアの中心にあり、ティニャネロとソライアの、2つのスーパータスカンを造り出しているエステート。その起源はキャンティ・クラシコDOCGでしたが、「サンジョヴェーゼの魅力を最もよく表現するため」、独自の道を追求していくこととなります。

アンティノリ家の26代目ピエロ・アンティノリ侯爵は、当時の規定である白ブドウをブレンドするキャンティ・クラシコの造り方に疑問を感じ、サンジョヴェーゼ自体の質を上げ、その魅力をきちんと引き出す醸造法を追求。そうして、1971年にサンジョヴェーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしたスーパータスカンである「ティニャネロ」が誕生しました。

その7年後、1978年には、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたティニャネロと全く逆のブレンド、「ソライア」をリリース。この2つのワインはリリース直後、伝統在来品種に外来品種を合わせたことで異端視されましたが、その後海外で高い評価を受け、世界的スーパータスカンとして、一躍スターダムに上り詰めました。この革新的なブレンドが、イタリアワインの系譜に革命をもたらしたと言えるでしょう。

“土地とのつながりに感謝し高品質のワインを造る”

1. キャンティ・クラシコ・エリアでも高地の優良畑

テヌータ・ティニャネロの畑は、キャンティ・クラシコの中心部に約130haもの広大な面積を有しています。1892年の刊行誌にテヌータ・ティニャネロに広がるブドウ畑は、この地域において最も高名で風光明媚であると記載されていたほど美しい景色が広がっています。その標高は350~400mという高地で、昼は暖かく夜は冷涼というブドウ栽培に理想的な気候です。トスカーナらしい丘陵地帯で、日当たりのよい、非常に急な斜面を這うようにブドウの畝が続きます。


ティニャネロのための畑が57ha、ソライアの畑は20ha。除葉、収穫、グリーンハーヴェストは、人の手作業によって行われます。

2. 優れた土壌を自ら造る贅沢な手法「アルベレーゼ・システム」

「アルベレーゼ・システム」とは、ティニャネロの畑に多く混じっていた「白い石」にヒントを得て、発案されたアンティノリ独自の手法。 テヌータ・ティニャネロでは、キャンティ・クラシコ・エリアで特徴的な白い石材を砂利の大きさに砕き、地表と地中に敷き詰めます。その厚さは計45㎝。この石は、①ゆっくりと果実を熟成させる、②水分量を調整し水はけを良くする、という2つの働きをします。サンジョヴェーゼは、直射日光だけに照らされ急速に熟すと水っぽく、酸味だけが際立ってしまいます。石を利用することで地表からの反射光により、ゆっくりとブドウを十分に熟させることで、甘いタンニンを持った、質の高いサンジョヴェーゼを収穫することができます。


この手法は非常に手間とコストが掛かりますが、1990年代から実施し、現在も続けられています。30年以上、サンジョヴェーゼの魅力を引き出すことに尽力してきたアンティノリならではの、大胆で贅沢な手法です。

3. 全てのブドウを最適な方法で仕立て、選び出されるブレンド

2008年~2009年にかけて改修した醸造施設には、ティニャネロとソライアのために、別々の施設が用意されています。 ティニャネロの畑は区画ごとに管理されており、収穫後24個のタンクを使用し別々に醸造、樽熟成が行われます。


このとき重点を置いているのは、「しなやかさと繊細さ」を保ちながら抽出を行うこと。まず大きなベルトコンベアの上で手作業で選果します。続いて稼働式の圧搾機で2階部分から絞ったスキンとジュースを優しくタンクに投入。もちろん24個のタンクにおいて個別に扱われ、ベストなタイミングで発酵とプレスが行われます。 熟成はティニャネロはフレンチオークとハンガリアンオーク、ソライアはフレンチオークの小樽を使用。別々に熟成を経た後、最上のキュヴェだけが初めてブレンドされ、その年の味わいが完成。最後の瓶熟成を経てリリースされます。

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