クリュ・ブルジョワ上位に認定された、15世紀から続く老舗優良シャトー

シャトー・ラモット・ベルジュロンは15世紀にその起源を持つ、歴史あるシャトー。当時ラウステ家とマルテル家が所有していましたが、18世紀にフランソワ・ジャック・マリー・ド・ベルジュロン氏へと継承。彼は啓蒙主義者でボルドー議会のカウンセラーを務めていましたが、自然と農学に関連するもの全てに興味を持っていました。シャトーを引き継いだ後、17世紀からブドウの樹々が植えられていた栽培に理想的な土地を見つけ、その畑を購入します。 1810年、ジャック氏は50歳という若さで逝去してしまいますが、後継者が彼の意思を継ぎ、1868年にはシャトーが新しく建立。1970年から2010年までの数年間で、ブドウ園、品種栽培、醸造施設が改良されています。土壌は良質な砂利質が特徴。近年ではワインツーリズムや環境問題についても追求し、2018年にはHVEの認証を取得しています。 ラモット・ベルジュランのシャトーはサン・ジュリアン地区とマルゴー地区の間に位置。土壌は良質な砂利質が多く、理想的な排水と保温効果を提供します。所有する畑は67haで、メルロ52%、カベルネ・ソーヴィニヨン44%、カベルネ・フラン2%、プティ・ヴェルド2%という作付け。2009年からはサン・テミリオン格付け第一特別級A、シャトー・アンジュリュスのユベール・ド・ブアール氏がコンサルタントを務めており、ブドウ園での正確な作業を指示。以来、樹々はより丁寧に管理されています。 醸造施設にはステンレススチールとコンクリートのタンクがあり、各区画やブドウの出来によって使い分けされています。これらの技術や施設の改良に伴い、2020年に公表されたクリュ・ブルジョワ格付けでは、見事上位のクリュ・ブルジョワ・シュペリウールに認定。長い時間をかけて改良し続けてきた実力が見事に華開きました。これからの更なる発展に期待がかかるシャトーです。