マッセート MASSETO
お気に入り追加
お気に入り追加
イタリア トスカーナ
スーパータスカンの筆頭が手掛ける、イタリア最高峰のメルロ
かのサッシカイアと人気を二分する、オルネライア。そんなオルネライアがカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロのブレンドで造られるのに対し、マッセートはメルロを主体にしたもうひとつのオルネライアのワインです。元々はオルネライアにブレンドするためのメルロでしたが、出来があまりにもよかったため、単一の品種でリリース。以降、強くも複雑味に満ちた味わいはファンの心を奪い続けており、イタリア最高峰のメルロと言っても過言ではない仕上がりです。
世界有数のワインメーカーとして、不動の地位を誇るオルネライア
イタリア、トスカーナ州ボルゲリに位置するオルネライア。1981年にアンティノリ家の当主の弟にあたる、ロドヴィコ・アンティノリ氏によって設立されました。
ロドヴィコ氏はワイナリー設立以前は、カリフォルニアでのワイン造りを考えていましたが、カリフォルニアワイン造りの重鎮アンドレ・チェリチェフ氏に出会い「ボルゲリは、ボルドー右岸ポムロルやサン・テミリオンの土壌に、カリフォルニアの気候を備えた素晴らしいテロワール」だと教えられたことをきっかけに、故郷ボルゲリに戻りオルネライアを設立したのです。
「品質を何よりも大切にしたワイン造り」を哲学とするオルネライアは、アンドレ・チェリチェフ氏の他に、フランスの天才醸造家と称されるミシェル・ロラン氏の協力を得るなどしてボルゲリのテロワールを最大限に生かしたワイン造りを行っていきました。
こうして生み出されるワインは、世界屈指のワインとして数々の賞を受賞。2001年にはワイン・スペクテーターのTHE TOP 100 WINESにて第1位を獲得するなど、世界有数ワインメーカーとしての地位を不動のものにしました。2005年からは、トスカーナの名門フレスコバルディ家が形成するテヌータ・ディ・トスカーナの傘下となっており、現在も世界中で高く評価されています。
「イタリアのル・パン」と賞賛される、イタリア最高峰のメルロ
そんなオルネライアがカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロのブレンドで造られるのに対し、メルロが主体で手掛けられるもう1つのオルネライアの伝説的ワインが、マッセートです。畑は僅か6.63haほどですが、周辺の畑とは全く異なる特徴を持っており、非常にメルロに適したテロワール。全ての始まりは、1984年にチェリチェフ氏の助言の元、この丘にメルロを植樹したことが始まりでした。
当初はオルネライアにブレンドする目的でしたが、想像以上に素晴らしいメルロが出来上がったため、1986年にはメルロ・ディ・オルネライアとしてリリース。そしてその翌年の1987年にはオルネライアとは独立した名前を持ち、マッセートとしてその名を世界中のワインラヴァーに轟かせることになります。
また、2017年ヴィンテージには、セカンドの位置づけになるマッセティーノをリリース。マッセティーノは、同じ畑にて栽培される若樹のメルロに少量のカベルネ・フランがブレンドされています。マッセート同様にワインラヴァーならば見逃すことのできない存在です。
3つの個性的な土壌を備える、複雑なテロワール
マッセートの畑で最も着目すべき点とは、その特殊な土壌。主に丘の上部、中腹部、下部の3つに区分することができ、ブドウ樹の位置によって異なる個性を持ったメルロが生み出されます。中でも最も重要と言われているのが、「ブルー粘土」と呼ばれる灰色粘土層が特徴的な中腹部です。
通常では、地中深くに隠れてしまう粘土層ですが、この部分だけ地殻変動により表面に現れてきているため、その他のボルゲリではほとんど見ることができない独特の土壌です。そんな土壌から生み出されるのは、マッセートの特徴でもある力強さを見事に表現したブドウで、濃厚な果実味、上質なタンニンとボディをワインに与えています。
また、丘の上部には小石と砂が多く、香り高いメルロが生み出され、下部の土壌は砂と粘土が混ざっており、しっかりとしたボディを持ちつつもソフトな果実味を備えたブドウが造られます。これらをブレンドすることで、非常に複雑なニュアンスを備えた、イタリア最高峰の名にふさわしいメルロが生み出されるのです。
商品一覧
2 件