ジョルディ・ロレンス JORDI LLORENS
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スペイン カタルーニャ
スペイン
サステナブルなワイン造りに情熱を注ぐ、カタルーニャのワイナリー
ジョルディ・ロレンスは、フランスとの国境に位置し独自の文化圏を形成しているスペインのカタルーニャ州にあるワイナリー。デンマーク、コペンハーゲンの有名レストランであるノーマに採用されている実力派生産者です。当主のジョルディ氏は、この土地で代々続く農家に生まれました。彼の家族は1779年からブドウだけでなくアーモンドやオリーブなどの作物を作ってきた複合農家。ジョルディ氏自身はサステナブル農業に長年熱心に取り組んでおり、現在はオーガニックのオリーブオイルも造っています。 代々受け継がれて来た16ha前後のブドウ畑で、一切の化学薬品に頼らない方法でブドウを育ててきた彼がワイン造りをスタートしたのは2008年。この当時は酸化防止剤も使用しており、ワイン造りのスタイルは現在と180度真逆なものでした。現在のようにナチュラルワインへ移行したヴィンテージは2012年からになります。 畑は、ブランカフォルト村の周りの標高400mから650mの基本的には石灰岩質土壌の6つの異なる場所に合計16haを所有。品種は固有品種であるパレリャーダ、マカブー、ガルナッチャやカベルネソーヴィニヨン、シラーを栽培しています。 畑においてもセラーにおいてもビオディナミを実践。特に畑は周りの畑と比べて一目瞭然の生きた豊かな土壌とブドウの木、そして生い茂る緑を見ることができます。標高が高く、地中海への近さゆえの海から注ぎこむ涼しい風、暑い日にも涼しい夜が訪れる冷涼な気候が特徴。土壌の健康、ブドウの木のバランス、そしてワインの中への複雑味を得るため、生物の多様性を促進するよう、草や花を数多く畑や畑の周りに残しています。 2008年から2017年までは、ワインセラーは彼の実家の向かい側のとても小さい場所にあり、そこでアンフォラや幾つかのタンクを用いてワイン造りを実施。2017年からは、主に白ワインに使用する10基の粘土のアンフォラは地下に埋め、新しいセラーを作りました。未だにワイン造り全てを家族で行っておりボトリングも手作業。ワックスによるキャップシールも妹が1本ずつ丁寧に行うなど、こだわり抜かれています。 醸造は至ってはシンプルで、自然酵母のみを使用し何も足さず、濾過のようなプロセスもありません。衛生状態には最も気を使いながら丁寧に仕立てるワインはレストランでも好評。日本でポップアップレストランも開かれたデンマークの有名レストラン「ノーマ」に採用されたこともあるほど、フレッシュかつ複雑な透明感のあるスタイルのワインを生み出す造り手です。