ドメーヌ・ポンソ DOMAINE PONSOT
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フランス ブルゴーニュ
代々珠玉の畑を受け継ぎ輝かしいワインを手掛けるモレ・サン・ドニの名門
モレ・サン・ドニの老舗名門ドメーヌであり、特級畑クロ・ド・ラ・ロッシュの最大の生産者でもあるドメーヌ・ポンソ。150年以上もの家族経営による歴史を有し、同じくモレ・サン・ドニを本拠地とするドメーヌ・デュジャックと並び称される、モレ・サン・ドニの偉大な生産者です。
目次
ドメーヌ元詰めの先駆け的存在であり、ディジョン・クローンの生みの親
ポンソは、1872年、モレ・サン・ドニのクロ・デ・モン・リュイザンとクロ・ド・ラ・ロッシュの区画をウィリアム・ポンソ氏が買い取ったことに端を発するドメーヌ。1930年代には当時まだブルゴーニュでは珍しかったドメーヌ元詰めをいち早く始め、先駆け的造り手の一つとして一目を置かれました。
3代目となるジャン・マリー・ポンソ氏は、クロ・ド・ラ・ロッシュの畑からマサル・セレクションによって、現在のブルゴーニュの畑の大半で使われる高品質なクローンを選抜したことで知られています。
これが現在ブルゴーニュで広く用いられているディジョン・クローンの113、114、115、667などで、ブルゴーニュで栽培される80%のピノ・ノワールはポンソの畑に植えられた親株に起源を持つと言われています。
1981年からはローラン・ポンソ氏がドメーヌに参加し、妹のローズ・マリー・ポンソ氏とともに運営。ローラン氏は温度センサー付きラベルや独自に開発した合成コルクの採用など、革新的な技術を取り入れ、ワインの品質を向上させます。また、偽造ワインの摘発にも注力し、センサーやNFC技術の開発によりボトルの真正性やトレーサビリティーを確保しました。
ローラン氏は2017年に息子と共に新たなネゴシアン「ローラン・ポンソ」を立ち上げドメーヌを去りましたが、現在も彼の妹ローズ・マリー・ポンソ氏が当主となり、代々受け継がれてきたポンソのスタイルを維持し続けています。
珠玉のグラン・クリュと希少なアリゴテのプルミエ・クリュ
ポンソの魅力は何と言っても、所有する輝かしい畑の数々です。ドメーヌ創業当初から所有するクロ・ド・ラ・ロッシュや、シャペル・シャンベルタンといった珠玉の特級畑を所有。また、契約畑のブドウからコルトン、コルトン・シャルルマーニュ、コルトン・ブレッサンドなどを生産しています。
その中でも特筆すべきが、創業当初から所有するクロ・ド・ラ・ロッシュ。ポンソは約16.9haあるクロ・ド・ラ・ロッシュのうち、約3.2haを所有しており、最大の所有者としても知られています。
また、モレ・サン・ドニにある歴史的なキュヴェ、「クロ・デ・モン・リュイザン」を造っていることでも有名です。クロ・デ・モン・リュイザンとはコート・ド・ニュイでアリゴテ100%で造られる稀有なプルミエ・クリュ。1911年から大切に守られてきた、畑の斜面上部で育つ古樹のアリゴテを2/3以上使用して造られるワインは、フレッシュで酸味が印象的な一般的なアリゴテのイメージとは異なる、複雑で深みのある味わいが魅力です。こちらもワインラヴァー垂涎のキュヴェとして名高いことで知られています。
こだわりの手法から生まれる、驚くほど凝縮感のある味わい
ポンソが最も大切にしていることは、美しいテロワールを守り継ぎ、それを最良の方法で表現し続けること。それを実践するために、1872年の創業当初から、ビオロジックともビオディナミとも異なるアプローチで自然環境に配慮したブドウ栽培を行ってきました。
収穫は全て手作業によって行われ、その時期はコート・ド・ニュイの中でも遅いことが特徴。ブドウの成熟度に合わせて複数に分けて収穫し、選果はブドウ畑で実施する選果から振動式選果台までを含めて計4回行います。
現在、支配人兼技術責任者を務めるのは副部長アレクサンドル・アベル氏。彼はローラン・ポンソ氏の跡を継いで、伝統的なワイン造りを守っています。当主のローズ・マリー・ポンソ氏は、古樽での熟成、成熟したブドウを使用すること、ブドウ樹を選別することなど、基本的なワイン造りはこれまでと何も変わっていないと説明しています。
基本的には除梗し、マセラシオンでは初め1回だけパンチング・ダウンを行い、控えめなポンピング・オーバーで優しく抽出。熟成には、古樽のみを使用することも特徴です。新樽では木目が粗く熟成の進行が早いため、3~5年使用した古樽にて、赤は16~24カ月、白は14~18カ月熟成。また亜硫酸塩の使用は可能な限り少なくしています。こうした丁寧な作業から生まれるワインは、ブドウ本来のエキスと旨みが強く、凝縮感のある仕上がり。この果実自体の力強さを感じられる味わいがポンソの最大の魅力なのです。
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