近年著しい成長を見せる、若手シャトー

シャトー・プティ・ボックはスケ家によって1971年に設立されたメドックでも新しいシャトーの1つ。1993年にデュクリュ・ボーカイユのセラーマスターを勤めていた当時スケ家当主フランソワ・スケ氏によって現在のガエタン・ラニョー氏に売却されます。 彼はブドウ畑を拡大し、ワインの品質を向上させるためにたゆまぬ努力を惜しまず改革を実施。ガエタン氏は数年に渡って畑を拡大し続けるとともにセラー、ワイナリーを建築。ワイナリーが出来るまでは近隣のシャトー、シャトー・ド・ペズのワイナリーで醸造していました。そして、2003 年にクリュ・ブルジョワ・シュペリウールの認定という成功を収めたのです。 現在18haを所有しており、メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン49%、カベルネ・フラン1%を植樹。サン・テステフにしてはメルロー比率が高いですがこれでもメルローは減少しており、カベルネ・ソーヴィニヨンが近年増加傾向にあります。 加えて2015年からは畑に3%程プティ・ヴェルドが植えられました。土壌は砂、粘土、砂利の混じった土壌でブドウの平均樹齢は38年。樹齢の高いブドウ樹から、高品質のブドウを収穫し複雑味溢れるワインを造っています。