イエリングバーグ
YERINGBERG

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オーストラリア ビクトリア ヤラ・ヴァレー

イエリングバーグ / YERINGBERG ワインボトル

ヤラ・ヴァレーにて創業160年以上の歴史を誇る、オーストラリアの五ツ星生産者


オーストラリアの南東部、ヴィクトリア州を代表するワイン産地ヤラ・ヴァレー。1838年にヴィクトリア州で最初にワイン用ブドウが植えられた地域であり、シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールの他、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなど様々な品種が栽培されています。


そんなヤラ・ヴァレーの中でも、ワイナリーの歴史がヤラ・ヴァレーという産地の歴史と言えるほどの老舗ワイナリーがイエリングバーグです。イエリングバーグは、2023年、オーストラリアの権威あるワイン評価誌『ハリデー・ワイン・コンパニオン』にて最高評価であるレッド・スターでの五ツ星を獲得。「ヤラ・ヴァレーの老舗であり、最も重要なワイナリーのひとつ。」として高く評価される、名実共にヤラ・ヴァレーを代表する生産者です。


目次

同一ファミリーによる経営でヤラ・ヴァレー最長の歴史を誇るワイナリー

イエリングバーグは、ワイナリーの歴史がヤラ・ヴァレーという産地の歴史と言えるほどの老舗ワイナリー。創業時から同一ファミリーによる経営を続けているワイナリーとして、ヤラ・ヴァレーでは最長の歴史を誇っています。


1863年、スイス出身のフレデリック・ギョーム・ド・ピュリー男爵が、ヤラ・ヴァレーに450haの土地を購入。その内の32haにブドウを植樹し牧場とともにワイナリーを創業しました。1880年代になると、ヤラ・ヴァレー産ワインのイギリスへの輸出により、ヤラ・ヴァレーという産地やイエリングバーグを始めとする同地のワイナリーの国際的な名声が高まりました。

前列左から4代目デヴィッド氏、サンドラ氏兄弟 後列左から3代目キャサリン氏、ギル氏夫妻

1885年には、重力を活用した造りのワイナリーとセラーが完成。現存するこの建物は、オーストラリアのナショナル・トラスト(市民が自分たちのお金で身近な自然や歴史的な環境を買い取って守るなどして、次の世代に残すという運動)に登録されており、現在もワインの保管に使用されています。1890年から1920年にかけて、2代目ジョージ氏がワイナリーを継ぐと、ヨーロッパから新しい設備を導入し近代化を図り、ビジネスを拡大。特に白ワインにおいてオーストラリアで頭角を現していったのです。


しかしその後、世界的にテーブルワインの需要が縮小しヤラ・ヴァレーのワイン産業が衰退したことで、イエリングバーグも生産停止を決定。一時的に生産は停止となったものの、停止前最後の年となった1921年ヴィンテージにおいて、ホワイト・エルミタージュ(マルサンヌ主体のキュヴェ)がメルボルン・ワイン・ショーにて見事ゴールドメダルを受賞しました。


イエリングバーグは1880年代~1910年代にかけて国内・海外市場で評価を高め、輸出も拡大していきましたが、中でも特に評価が高く、彼らの顔ともいうべきキュヴェがホワイト・エルミタージュだったのです。ワイナリーでは19世紀後半から20世紀初頭の受賞歴を記録しており、ワイナリーとして受賞したアワード以外で、ワインとして受賞しているものの多くはホワイト・エルミタージュでした。


1969年になると、3代目のギル氏が、約100年前に祖父が選んだ畑にブドウを再植樹。1998年には、4代目デヴィッド氏が栽培責任者として加わり、2000年に4代目、デヴィッド氏の兄弟であるサンドラ氏がワインメーカーとして加わります。


こうして19世紀後半から20世紀前半にかけて、高品質なワインを生み出したことから、白ワインで名を馳せたイエリングバーグ。イギリスの国王、エドワード8世の王太子時代のお気に入りとしても知られており、1920年のオーストラリア訪問時には1914年ヴィンテージのホワイト・エルミタージュ(マルサンヌ)がケースで献上された実績も記録に残っています。


そして2023年、『 ハリデー・ワイン・コンパニオン 』にて、最高評価であるレッド・スターでの五ツ星を獲得。同誌では、「ヤラ・ヴァレーの老舗であり、最も重要なワイナリーのひとつとして、この上なく楽しみなワイナリー。」と高く評価されているのです。

ヴィクトリア州で最初にワイン用ブドウが植えられた地域、ヤラ・ヴァレー

ヤラ・ヴァレーは1838年に、ヴィクトリア州で最初にワイン用ブドウが植えられた地域。やや大陸性の気候で、昼夜の寒暖差が大きいのが特徴です。ブドウ畑は、標高が比較的低く平坦なヴァレー・フロア、丘陵・森林地帯に位置するアッパー・ヤラ・ヴァレー、そして北側のディクソン・クリーク周辺と大きく3つのエリアに分けられます。


イエリングバーグが位置するヴァレー・フロアは、比較的温暖な気候。カベルネ・ソーヴィニヨンなどのボルドー系黒ブドウ品種や、シラーズ、シャルドネ、ピノ・ノワールにとって重要な地域と言えます。標高は100~250m程度、年間降雨量は700~1,200mm程度。土壌はグレーや茶褐色の埴壌土が分布しています。


彼らが所有する自社畑は、標高100~140mに位置。泥岩と石灰質シルト岩に、古代の風化したシルト質灰色ロームが重なった土壌です。年間降雨量は810mm程度。灌漑は乾燥した夏の時期など、必要がある時にのみ実施しています。

イエリングバーグが所有する自社畑は、大きく二つに分けられます。


オールド・ヴィンヤード

2.2haの北東向きの自社畑。1860年代にピュリー家が最初に植樹した畑で、現在は1969年以降に植樹されたブドウを栽培しています。品種はシャルドネ、マルサンヌ、ルーサンヌ、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、マルベック、プティ・ヴェルド。


ニュー・ヴィンヤード

9.5haの北向きの自社畑。1999年にヴィオニエ、シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨンを植樹しました。オールド・ヴィンヤードと比べ、標高が若干高く、岩が多く、より傾斜が大きいのが特徴です。

※気候変動や病害発生時の対応力を高める目的で、 2021 年に南向きと東向きの畑でも植樹を開始。

後世に続く持続可能なワイン造り

イエリングバーグでは、後世に続く持続可能な営みを指針とし、牧畜業とあわせた総合的な取り組みを実践。羊を1,750頭、牛を280頭所有し、500haという広大な敷地で牧畜やブドウ栽培を行っています。


冬期は羊が畝間の草を食し、収穫期は除梗や破砕により生じたブドウの茎や果皮などの搾りかすを羊や牛が食し、その排せつ物が堆肥として畑に還元。自生植物を敷地内に再植し、ブドウ樹や家畜を熱や寒さ、風から守る役割を果たすと同時に、野生動物の生息地にもなっています。


イエリングバーグの特筆すべき点は、自社畑のブドウのみしか使用しないこと。他の農家から購入するのではなく、品質管理を徹底することに重点を置き、自ら栽培したブドウのみからワイン造りを行っています。また、手間をかけて長期的に持続可能な栽培管理を行えるという一面もあり、敷地内での循環する環境にも配慮しています。品質保持のために、収量は3~8t/haに抑えており、剪定や収穫は全て手作業で行っています。


醸造においては、「バランスのとれたエレガントなワイン」を標榜し、使用する樽はフレンチオークのみ。若くても楽しめますが、ゆっくりと熟成を経て真価が発揮されるワインを手掛けているのです。

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