ギガルが惚れ込んだシャトーヌフ・デュ・パプの老舗生産者

シャトー・ド・ナリスは、長い歴史を誇るシャトーヌフ・デュ・パプの造り手。1633年にアヴィニョンの大司教区の農場主、ジャック・ナリ氏が土地とブドウ畑に囲まれた農場施設の経営を任されたことから、ドメーヌの歴史がスタートしました。 その後、シャトーヌフ・デュ・パプでそれから7世代続くことになる一族に売却され、この一族の最後の所有者、フィリップ・デュファイ医師がナリスの跡継ぎの女性と結婚。情熱をもってワイン造りに取り組み、約20年かけてドメーヌを発展させ、土地は約2倍に、販売は海外にまで広がりました。そして2017年、ギガルファミリーが並外れたテロワールを持つシャトー・ド・ナリスに魅せられ、ナリスはギガル傘下となったのです。 現在、畑は約60haにまで広がり、もともと所有していたナリスという畑の他に、ル・ポワ・セネシャル、ラ・クローという3つの区画でブドウを育てています。後者の2つの区画は、いずれも「ガレ」という名で知られる大きな丸石が積み重なったこの地域ならではの土壌。特に「ラ・クロー」はシャトーヌフ・デュ・パプでも優れた畑として知られています。 彼らが手掛けるワインは、スタンダードキュヴェのサント・ピエール・ルージュやブラン、プレステージ・キュヴェのシャトー・ド・ナリス・ルージュとブラン。スダンダード・キュヴェは若さを楽しみ、バランスのよい酸味をもつフレッシュなスタイルが魅力。プレステージ・キュヴェは熟成も楽しめる出来栄えです。