地中海と山麓に挟まれたテロワールの探求者

ドメーヌ・レ・クレイスはラングドック地方のヴァルロス村のワイナリーです。地中海から25分、エロー山麓のホルムオークの森からも25分という、ちょうど海と山の中間に位置します。19世紀初頭に創立された歴史を持ち、110年以上家族経営によって運営されてきました。現当主を務めるのはフィリップ・シェヌロン氏。1998年にワイナリーとブドウ畑を引き継ぎ、最高のテロワールを表現した素晴らしいワインを世に送り出すという目標を掲げています。 畑は石が多い粘土石灰岩の台地に広がる11haのザ・クレイスと、火山起源の茶色の粘土質に広がるザ・ブラウンズという大きく2つを所有。前者では濃厚でシルキー、フレッシュなワインが、後者ではムールヴェードルとカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした力強いワインが生み出されます。その他にも様々なブドウ品種を栽培していることも特徴です。 風通しが良い環境であるため、適度に熟した果実ができるよう葉を最適に取り除くこと、そしてできるだけ古樹を剪定することを徹底。グルナッシュの古樹はゴブレット仕立て、他のブドウはコルドン・ロワイヤ仕立てで管理しています。醸造は従弟であるルイ・ミタビレ氏とともに手掛けており、ワイン造りと品種改良、巧みなブレンドに関する才能を遺憾なく発揮しています。