テロワールの多様性を追求するシノンの名手

ピエール・エ・ベルトラン・クーリーは、ロワール地方トゥーレーヌのシノンに位置するワイナリー。約23haの畑を所有しており、区画ごとに醸造を行うことでテロワールの多様性を表現することに尽力しています。15世紀まで家系を遡ると、当時からワイン造りに携わっていたことが分かる、由緒正しいワイナリーです。 畑では持続可能なブドウ栽培を実施し、HVE認証（環境価値重視認証）を取得。春から冬までブドウ樹の状態に合わせて最適な対応を、注意深くそして忍耐強く行っています。畑の土壌は石灰岩や砂、石灰岩上の砂、さらには粘土石灰岩と多種多様。それら複雑に入り組んだテロワールを純粋に表現するべく、ブドウの収量を制限しています。 醸造ではステンレスタンクで発酵と熟成を実施。亜硫酸塩を使用せず、天然酵母を用いて発酵していることも特徴です。瓶詰めされた後、ワインは飲み頃を迎えるまで穏やかに時間をかけて熟成されます。そのため特定のヴィンテージでは、5年もの間を経てリリースされることも。こうして生み出されるワインは、テロワールとヴィンテージの特徴が鮮明に表現された仕上がりです。