ロッカペスタ
ROCCAPESTA

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イタリア トスカーナ

ロッカペスタ / ROCCAPESTA ワインボトル

南トスカーナの注目産地で、風味豊かなワインを造る新鋭


ロッカペスタはガンベロ・ロッソにて最高評価のトレ・ビッキエリを幾度も獲得し、「マレンマで最も輝かしいワイナリーのひとつ」と称賛されているワイナリー。著名ワインジャーナリストのジャンシス・ロビンソン氏が「関心がさらに高まっている」とコメントする、トスカーナ州沿岸部マレンマのモレッリーノ・ディ・スカンサーノにて、高いコストパフォーマンスを誇るワインを生み出しています。キャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノとは違ったサンジョヴェーゼの表現で、よりスムーズで丸みのあるニュアンスに富んだスタイルが魅力です。

目次

国内外からの関心が高まる、注目産地の期待の星

ロッカペスタは元々金融業界で働いていたアルベルト・タンツィーニ氏が2003年に創業したワイナリーです。のどかな田舎暮らしと理想のワインスタイルを追い求め、彼は5年間かけてピエモンテやトスカーナなどイタリアの各産地を訪問。トスカーナ州沿岸部のマレンマ地方、スカンサーノを訪れた際に、ブドウ栽培における並外れたポテンシャルに注目し、前身となるワイナリーであるイル・マチェレートのセラーと2haの畑を購入しました。


ワイナリー名の「ロッカ」は畑にもある「石」を指し、「ペスタ」は「ブドウを足で踏みつぶす」という意味。今は足で踏む作業は行っていませんが、「スカンサーノというアイデンティティーを大事にしたい」という思いに由来します。

スカンサ―ノは50km西にティレニア海を擁し、オンブローネ川とアルベーニャ川に挟まれた丘陵地。温暖で安定した気候に恵まれ、海や川に反射した太陽光の影響を受ける畑もあり、ブドウがしっかり成熟します。他のトスカーナの産地に比べて、よりスムーズで丸みのある親しみやすいワインとなることが特徴です。


その中でも近年世界的に注目を集めるのが、サンジョヴェーゼ主体で造られるDOCGモレッリーノ・ディ・スカンサーノ。1978年にDOC認定され、2007年ヴィンテージよりDOCGに昇格した比較的新しい産地です。イギリスの著名ワイン評論家であるジャンシス・ロビンソン氏は2019年に「モレッリーノ・ディ・スカンサーノへの関心がさらに高まっている」とコメントし、2023年にはワイン評価誌のデキャンタにて「トスカーナで最も注目されず、過小評価されているワイン」という内容の記事が特集されました。

この新潮流に貢献したワイナリーのひとつこそがロッカペスタ。イタリアのワイン評価誌ガンベロ・ロッソにて、最高評価であるトレ・ビッキエリを何度も獲得し、「モレッリーノ・ディ・スカンサーノの呼称における基準点を築き上げた」と称賛されています。まさにモレッリーノ・ディ・スカンサーノのベンチマーク的存在なのです。

完璧な環境で高められる、サンジョヴェーゼのポテンシャル

現在ロッカペスタは創業時に承継した1974年植樹の畑など30haの畑を所有していますが、近年はスカンサーノで最も古い畑の1つや、近郊で最も標高が高い550mの畑などを購入し、さらに今後計40haまでに拡大する予定。年間生産量は10万本以上で、ラインナップは自社ブドウ自社醸造による赤ワインのみです。


彼らの顔とも言えるサンジョヴェーゼに加え、アリカンテ(グルナッシュ)やチリエジョーロ、プニテッロなど伝統品種も「この地の独自の個性である」と考え栽培しています。

スカンサーノの土壌はその昔海に沈んでいため、沖積土壌を主体とした石を多く含む粘土質土壌、痩せた石の層を持つ粘土質土壌、砂質土壌と3つの異なるタイプで基本的に構成。いずれもサンジョヴェーゼの栽培に適しており、アルベルト氏は「この3つの土壌の個性をミックスすることでスカンサーノという産地の個性がつくられる」と語ります。


その一方でアルベルト氏は2017年から単一畑とクローンを組み合わせることにも注目し、新たな畑でサンジョヴェーゼ・クローンを植樹。現在カレスタイア、ヴィーニャ・リウッツァなど、異なるテロワールを持つ5つの単一畑の個性と、30種類以上ものサンジョヴェーゼのクローンによる組み合わせでワインを造っています。まさにサンジョヴェーゼの魅力を万華鏡のように多彩に表現しているのです。

テロワールへの敬意を込めた栽培と醸造

栽培では自然で持続可能なワイン造りを目指し、統合農法(Integrated Agriculture)を実践。化学的な殺虫剤や除草剤を使用しないことはもちろん、病害予測ソフトウェアの導入やカビ対策向けに微生物由来のバイオ殺菌剤を導入するなど、テクノロジーを駆使しながら環境全体のサステナビリティを追求した栽培を行っています。


ブドウは畑での収穫時とワイナリー搬入時の2回にわたり厳しく選果。2010年に完成した新しいワインセラーでは野生酵母で自然発酵し、SO2も少量に抑えるといった極力人の手を加えないことにこだわっています。

熟成では基本的にフレンチオークとスラヴォニアンオークの伝統的な大樽を併用し、一部銘柄ではコンクリートタンクを使用。熟成期間はキュヴェによって12カ月~18カ月間行い、瓶詰め後さらに6ヵ月~18カ月熟成しリリースされます。


現在フラッグシップであるロッカペスタをはじめ、平均樹齢10年の若樹から造られるリベオや、計36カ月熟成するリゼルヴァ、それから単一畑キュヴェまで数種類のモレッリーノ・ディ・スカンサーノを手掛けています。

香り高く焦点の合った、ニュアンスに富んだスタイル

こうして造られるワインは多様なニュアンスに富んでおり、まるで「昔ながらのキャンティ」を彷彿とさせるような香り高く焦点の合ったスタイル。ブルネッロと比べスムーズかつより丸みのある味わいで、ブルネッロとは異なるサンジョヴェーゼの表現が伺えます。


評論家や評価誌からの注目度も高く、イタリアのワイン評価誌であるガンベロ・ロッソでは単一畑キュヴェとして新しく取り組んだヴィーニャ・リウッツァがファーストヴィンテージながら見事トレ・ビッキエリを受賞。その他にもリベオ2015年、ロッカペスタ・リゼルヴァは2013年、2016年、2018年、カレスタイア・リゼルヴァ2009年、2010年、2011年、2016年と幾度となく最高評価を獲得しています。

また同誌にて「ロッカペスタはマレンマで最も輝かしいワイナリーのひとつ」「ヴィンテージを重ねるごとに、常に魅力的で素晴らしい個性を持ったワインを生み出している」「彼のサンジョヴェーゼは厳格で頑強で、特徴がしっかりしていて非常に独創的だ」など惜しみない賛辞を送られています。


スカンサーノは産地としてはまだ若いこともありその個性はまだ確立されていませんが、アルベルト氏はこの地における新しい方向性を常に追求。「昔はキャンティも同じようなシチュエーションだったことから、スカンサーノの未来に同じような可能性を感じている。」とコメントし、自らのアイデンティティーと共に産地のスタイルをこれから確立していくでしょう。アルベルト氏の熱意と巧みな手腕によって引き出されたスカンサーノとサンジョヴェーゼの魅力をぜひお楽しみください。

ロッカペスタの全ラインナップ

商品一覧

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