ポデーレ・デル・ヴィッショーロは、現地のワインショップにて、地域で愛される隠れた名生産者を聞き込んだ末にエノテカバイヤーが発掘したモンタルチーノのワイナリーです。自然に近いワインメイキングを行っており、野生酵母を使用し、SO2はボトリング前に少量のみを添加。ワイナリー名の由来でもあり、エチケットにも描かれているチェリーの一種であるヴィッショーロのイメージにぴったりな、華やかでチャーミングなブルネッロを生み出す造り手です。

ポデーレ・デル・ヴィッショーロは、現地のワインショップにて、地域で愛される隠れた名生産者を聞き込んだ末にエノテカバイヤーが発掘したモンタルチーノの造り手です。

ワイナリーを経営するのは、シルヴィア・バタッツィ氏。彼女と夫のクラウディオ・モナチ氏は元々、ピアンコルネッロというモンタルチーノのワイナリーを経営していましたが、シルヴィア氏の自身のワイナリーを持ちたいという意向から新しいワイナリーとしてポデーレ・デル・ヴィッショーロを創業しました。

ワイナリー名の「ヴィッショーロ」はチェリーの一種のこと。エチケットにもこのチェリーが描かれており、夫妻がピアンコルネッロにて愛娘の名を冠するワインを造った際、そこから連想したイメージに由来しています。

2011年創業と同年にファーストヴィンテージをリリース。当時は畑を借りてワイン造りを行っていました。2014年に畑を購入し、現在は100%自社畑のブドウを使用。エチケットにも描かれているチェリーのイメージにぴったりな、華やかでチャーミングなワインを手掛けています。

ポデーレ・デル・ヴィッショーロとピアンコルネッロの醸造所は同じですが、畑が別の場所にあり、土壌が異なっているのが大きな特徴です。ポデーレ・デル・ヴィッショーロの畑はモンタルチーノ北部にあり、粘土質土壌。標高は約300mで、気温がピアンコルネッロの畑より5〜6℃ほど低いため、よりフレッシュなワインが生み出されます。

畑の面積は、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ロッソ・ディ・モンタルチーノ、IGTで約1haずつ。手掛けるワインは全て、約3haの自社畑のブドウから造られています。畑では、オーガニック栽培を実践しながら、ビオディナミの考えを一部採用。仕立てに関しては、コルドン（短梢剪定）が多いモンタルチーノでは珍しくギヨ（長梢剪定）を用いています。

ワイン造りにおいては、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの伝統と自然環境をリスペクトし、畑の特徴をワインに表現することを大事にしています。発酵はブドウの果皮に付着している野生酵母により自然に始まり、ステンレスタンク、またはコンクリートタンクの中で25～30日間実施。熟成はステンレスタンク、コンクリートタンクや樽をワインによって組み合わせ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノでは36カ月間行います。 

SO2はボトリング前に少量のみを添加。タンニンはアグレッシブではなくバランスの良さが重要と考えており、造られるワインはフレッシュ、フルーティーでエレガントなスタイル。非常にチャーミングで柔らかな味わいに仕上がります。