ベガ・シシリアが注目する産地、トロで手掛けるワイナリー。

スペインを代表すトップワイナリーのひとつ、ベガ・シシリア。スペインの至宝ともいうべき、トップ・キュヴェ「ウニコ」を輩出し、近代的なワイン造りの技術を取り入れながらも、あくまでもクラシックな古き良きスペインワインの味わいを守り続けています。こちらのボデガス・イ・ヴィニドス・ピンティアは、そのベガ・シシリアが手掛けるワイナリー。スペイン北部から大西洋へ注ぐドゥエロ河流域、ポルトガルの国境に近いトロに位置します。ベガ・シシリアの本拠地があるリベラ・デル・ドゥエロから、ドゥエロ河を60km下流に下った場所に位置し、標高が低く寒暖差が激しい気候のため、ブドウの成熟が早く、濃厚な果実味とアルコール度数の高いワインが造られます。 トロは標高約600～700ｍの、メセタと呼ばれる中央台地にあり、夏は暑くて冬は寒く、降水量の少ない典型的な大陸性気候。小石が表土を覆い、熱を保つことでブドウの成熟を助け、その下に広がる粘土質土壌の保水効果が、少雨の影響を補います。そのため、病害は少なく、ヴィンテージによる質の差を軽減できる好立地です。トロの持つ潜在的なポテンシャルに、いち早く着目したのがベガ・シシリア。1990年代後半よりサン・ロマン・デ・オルニハ村にブドウ畑を購入し始め、ワイナリー創設プロジェクトに取り掛かりました。現在所有するおよそ100haの畑の約80％はフィロキセラ被害を受けていない貴重なブドウ樹が植えられています。