200年以上の歴史を誇る、コート・ロティ屈指の造り手

ジャン・ミッシェル・ジュランはローヌ渓谷の中でも偉大な銘醸地として知られる、コート・ロティを象徴するワイナリーのひとつ。ジュラン家は1820年からの歴史が残るブドウ栽培の系譜で、コート・ロティの中心部であるアンピュイ村に位置します。ワイナリーがこれほどまでに飛躍するきっかけとなったのは、今では名高い単一畑の数々を所有していたことに違いありません。 現在のオーナーであるジャン・ミシェル氏は1983年にコート・ロティの区画を購入し、ブドウ畑を所有していた祖父と父の協力を受け、1987年に初めてドメーヌとして瓶詰めを行いました。1988年からは「レ・グランド・プラス」を、1996年には「ラ・ランドンヌ」の区画ごとの醸造を開始。それと同時に1990年代中頃から、ワイン・アドヴォケイトやヴィノスなどワイン評価誌で取り上げられることが増え、その人気は急上昇していきました。 その後も2003年には傾斜40~60%の斜面に広がる「ラ・ヴァリエール」が、2018年には30年前にジャン・ミッシェル氏によって植えられた区画「コート・ボダン」が単独で醸造。現在所有する畑は20haほどまでに広がっており、2人の息子であるミカエル氏とアレクシス氏とともにワイナリーを運営しています。 「ワイン生産においては、ブドウの栽培が最も重要な要素である」という理念の下、限りなく自然に近い状態で栽培し、低収量にこだわり完熟したブドウのみが使用されることが特徴。こうして造られるワインは凝縮した果実に凛とした酸が合わさり、焦点のあった綺麗な飲み口が魅力です。