マルゴーのテロワールを表現する名門シャトー

1661年にローザン家がその畑を買ったことから、シャトー・デミライユの歴史が始まりました。その後、シャトー・マルゴーの支配人、シピエル氏が所有していた時期に、メドック格付け第三級に認定。それ以降、所有者が幾度となく変わり、2度にわたる戦争の影響も大きく、デミライユにとって困難な時期もありました。 1980年に、ボルドーワイン界の象徴的存在であったルシアン・リュルトン氏が所有したことで、デミライユの新たな歴史がスタート。1992年には彼の息子であるデニス氏が引き継ぎ、醸造設備を近代化するなど、品質向上に尽力しました。「偉大なワインには偉大なブドウが必要」という信念の基、デニス氏と醸造チームは畑に幾度となく足を運び、最善の収穫日を決定。評価誌でも高評価を獲得するまでに品質が向上しています。 また、デミライユでは持続可能なワイン造りを徹底。何十年もの間、殺虫剤などの化学薬品を使用していません。その結果、2018年にはHEV認定を獲得。醸造においては、優しく抽出することを心掛け、バランスと丸みを帯びた柔らかいワインを造っています。