ルー・デュモン LOU DUMONT
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フランス ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ ジュヴレ・シャンベルタン
ブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエが認めた、日本人醸造家
「天・地・人」の精神に基づいたワイン造りを行う日本人醸造家、仲田晃司氏が手掛けるルー・デュモン。全ての過程において手をかけ情熱をもって造られるワインには、仲田氏の人柄はもちろんのこと日本人ならではの細やかな感性、丁寧なモノ造りの精神がしっかりと表現されています。そんな仲田氏のワインを「ブルゴーニュの神様」アンリ・ジャイエも絶賛。様々なメディアでも取り上げられ、ますますファンを拡大しています。
仲田氏来日インタビュー!最新2022年を一斉お披露目
この度、醸造家である仲田晃司氏が来日!エノテカ・オンラインでの直接インタヴューが実現し、ルー・デュモンの最新情報をお話いただきました。さらに今回は仲田氏が「2000年以降でベスト5に入る傑出した年」と語る最新2022年を一斉お披露目。造り手の声とともに、待望の最新ヴィンテージをぜひチェックしてください。
目次
醸造家 仲田氏が語る、ルー・デュモン最新情報
―今回リリースされた2022年ヴィンテージについて教えてください。
2021~2022年の冬は例年よりも乾燥し穏やかだったおかげで、早くからぶどう樹の成長サイクルが始まりました。開花は例年より2週間早く5月末に終了。降雨量が少ない春でしたが6月末に豪雨があり、まさに干天の慈雨となりました。
夏の高温によってブドウ樹は健全な状態を保ち、8月中旬には適度な雨も降るなど理想的な天候に。収穫は例年より早い8月末から始まり、選果の人手が例年の3分の1で済むほど、ほぼ病害のない健全な果実が得られました。降雨の少ない年は収穫量が減る傾向にあるなかで、質、量ともに非常に満足のゆくものに。2000年以降でベスト5に入る傑出したヴィンテージとなりました。
ワイン造りにおいては全房発酵比率を上げたり、マセラシオン(醸し)の時間を短くするなど工夫をして、同じく暖かい年であった2020年の経験を活かすことができました。暑い年ならではの凝縮感が感じられつつもエレガントな味わいをお楽しみいただけたらなと思います。
―近年ドメーヌ銘柄が増えていますが、畑の買い足しについて教えてください。
ラ・ヴィオレットシリーズも2022年ヴィンテージが初リリースとなるキュヴェです。世代交代などにより、将来的にブドウを購入できなくなるのではという懸念があり、2012年頃から畑を買い足すことにしました。年々土地の価格が高騰していくなかで、比較的価格の低い雑木林を購入して、伐採から耕作、植樹することもあります。
畑は国経由の公募制で購入しています。購入権は通常、該当区画の近隣の生産者→40歳未満の若手生産者→所有面積の少ない生産者、の順に優先的に与えられますが、私たちは「所有面積の少ない生産者」にあたります。ただ元の所有者が有機栽培生産者を指名したことで、ルー・デュモンが購入の機会に恵まれることもあったりして、現在は所有する6.5haの畑のうち4haでブドウを栽培。この先も近いうちに続々と新しいキュヴェをリリースする予定です。
―気候変動への対応など、ワイン造りにおいて変更したことがあれば教えてください。
気候変動に対してというよりはSDGsの観点から、地球のために自分たちでできることを考えた結果として、2019年からビオディナミ農法を採用しました。人工的な散布薬などによる効能を、さまざまな動植物を畑で共生させることによって得られる効果に置き換えることで、畑に優しい栽培をしています。その結果カビの発生は押さえられ、葉の色は濃くなり、健全なブドウの成長が見られるようになりました。
―最後に、みなさんにぜひ飲んでほしい、おすすめ銘柄を教えてください。
やはりシャルム・シャンベルタンを含む、ジュヴレ・シャンベルタンのキュヴェです。以前はブドウの購入のみにとどまっていたのですが、畑のオーナーのご希望で2012年を境に一番栽培に介入するアペラシオンになりました。
特に2022年ヴィンテージでは、全房発酵による味わいの特徴が顕著に表れているので「ルー・デュモン、これまでと違うぞ」と、味わいの変化を感じていただけると思います。
ブルゴーニュでの仲田さんのチャレンジに今後も目が離せません。ルー・デュモンファンのみならず、ブルゴーニュファンの方はぜひルー・デュモンのワインをお試しください!
神様、アンリ・ジャイエが認めた質の高さ
ルー・デュモンは日本人醸造家の仲田晃司氏が設立したネゴシアン。仲田氏は、大学生時代にアルバイト先のフレンチレストランでワインに出会い、「いつか自分の手でワインを造ってみたい」という夢を抱き、1995年に単身渡仏しました。フランス語の勉強をしながら各地の醸造家の門を叩いて修行を重ね、1999年ヴィンテージから委託生産や瓶買いを開始。2000年7月7日、ニュイ・サン・ジョルジュにワイナリーを設立しました。
「デュモン」とは山という意味。仲田氏の生まれた岡山県の高梁にある、町のシンボル的存在の備中松山城をイメージし、心の中にはいつも故郷があるという想いを込めて付けた名前です。「ルー」は、仲田夫妻が(カトリックの洗礼式における)"代親"になった、ルーちゃんという女の子にちなんでいます。
2003年に自社の醸造所をジュヴレ・シャンベルタンに開設。そのお披露目パーティーのスペシャル・ゲストとして招かれたのは「ブルゴーニュの神様」と呼ばれた在りし日のアンリ・ジャイエ氏でした。自らの発言力の影響を考え、他人のワインについて、滅多に評価しないことで知られるアンリ氏ですが、仲田氏のワインを大絶賛。それまで「日本人が造るブルゴーニュ」としか認識されていなかったルー・デュモンが、「神様が認めたブルゴーニュ」になった瞬間でした。
さらに2008年にはジュヴレ・シャンベルタンに自社畑と、醸造所に併設した自社カーヴも取得。2019年よりビオディナミを採用してブドウを栽培し、新しいキュヴェを生み出すなど現在でも様々な取り組みを行っており、数あるブルゴーニュの造り手の中でも新進気鋭の造り手として、世界中で高く評価される存在となっています。
エレガンスとエキゾチックな雰囲気を併せ持つワイン
ルー・デュモンのエチケットには、アンリ・ジャイエ氏より受けた「自分自身のアイデンティティをワインに表現せよ」との薫陶により、「日本人であるということ」「自然と人間に対する真摯な尊敬の念」の象徴として、「天・地・人」という文字をあしらったデザインを採用しました。
「人は天と地によって生かされている」という日本人独特の考えに基づいて造られるワインは、そのユニークな発想からマンガ『神の雫』でも取り上げられます。作中では、仲田氏の造るムルソーが「繊細で端正な古き良き日本らしい美しさを持つワイン」として紹介され、日本国内外で広く知られる存在になりました。
「天・地・人」の精神を持って造られる仲田氏のワインは、シルキーでエレガントなブルゴーニュワインらしい美しさと、どこかエキゾチックな雰囲気を併せ持つ繊細な味わいが特徴。まさに、ブルゴーニュと日本の文化を融合させたような仲田氏にしか造りだせない独自のスタイルを持っています。
丁寧なモノ造りの精神を表現
仲田氏のワイン造りの特徴は、日本人的、職人的と言うべき、細部まで徹底的にこだわる仕事への執念です。ワイン造りにおいては、テロワールや個性を研究し尽くした上で、樽の選定眼や様々な熟成方法を駆使してワインを磨き上げます。
そんなワイン造りのこだわりの一つは、新樽を使用することです。仲田氏によると、清潔な新樽にてマセラシオン(醸し)と一次醗酵を行うことで、ワインは美しく澄んだ状態を保てるうえ、樽の香りが溶け込み非常に滑らかな酒質になるとのこと。その後、キュヴェによって新樽比率を調整した二次発酵を行います。
天才と名高いエマニュエル・ルジェ氏は、仲田氏のワイン造りについて、「こんな手間暇のかかりすぎる醸造方法でワインを醸しているのは彼だけ」と称賛。特殊で贅沢な醸造技術を駆使し、全ての過程において手をかけ情熱をもって造られるワインには、細やかな感性、丁寧なモノ造りの精神がしっかりと表現されています。
「ワインを通じてアジアとの架け橋になりたい」という仲田氏。現在ルー・デュモンのワインはアジア諸国をはじめ、ヨーロッパ諸国とアメリカでも販売されています。
今回入荷したおすすめ銘柄
ルー・デュモンの全ラインナップ
商品一覧
67 件
ペイドック・シャルドネ
白
フルーティー&ライプ
「スタジオジブリ」×「ルー・デュモン」夢のコラボレーション!フレッシュな香り、凝縮した果実の旨味を感じるフレンドリーな白ワイン。 詳細を見る
3.7
(3件)本数限定2022年
3,190 円
(税込)
NEW
天地人 紅の豚 ペイドック
赤
リッチ&グラマー
「スタジオジブリ」×「ルー・デュモン」夢のコラボレーション!南仏の3品種のブレンドで生まれる、複雑味とバランスに優れた赤ワイン。 詳細を見る
3.5
(10件)2022年
2,860 円
(税込)
NEW
ペイドック・ピノ・ノワール
赤
チャーミング&パフュームド
「スタジオジブリ」×「ルー・デュモン」夢のコラボレーション!ブルゴーニュを思わせる上品な果実味が魅力のエレガントな赤ワイン。 詳細を見る
3.6
(8件)本数限定2022年
3,190 円
(税込)
NEW