こんにちは、犬・猫・妹の名前をよく呼び間違えてしまう船橋東武店の川島です！

今回ご紹介するゴールデンウイーク・スペシャルテイスティング第2弾は、共通してお好きなお客様の多い2種テイスティングです。

単独所有畑（モノポール）で仕立てられた、女性的でエレガントなスタイルのマレシャルと、ブルゴーニュを彷彿とさせる調和のとれたマッソリーノのトップキュヴェ、マルゲリアの2種テイスティングです。

□Tasting Item

①2015年　バローロ・ヴィーニャ・リオンダ・リゼルヴァ

　／ マッソリーノ (イタリア　ピエモンテ)

［ 赤 ／ ネッビオーロ(100%) ／ ボトル販売価格 19,800円(税込) ］

②2020年　ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・マレシャル

　／ジャック・フレデリック・ミュニエ (フランス　ブルゴーニュ)

［ タイプ ／ 品種 ／ ボトル販売価格 22,000円(税込) ］

□開催日　2023年5月4日(祝木)、5日(祝金)

□参加費　各50ml　3,850円(税込)

□定員　13名

■バローロの中心地セッラルンガ・ダルバの歴史を紡ぐワイナリー

優れたストラクチャーと力強さを持つ、格式高い超熟型のバローロが造られる「ヴィーニャ・リオンダ」の畑は約2.3ha ほどで、海抜は330m、石灰質の泥質の土壌。どの畑のワインよりも力強く、素晴らしいコクとアルコールの凝縮感を感じる味わいを生み出し、バローロに欠くことのできない長期熟成に耐え得るタンニンを兼ね備えたワインを生み出します。

醸造は伝統的な大樽のスロヴェニアオーク樽で3年半、瓶詰後2年半、計6年の熟成を経てようやくリリースされるこちらのバローロは、数年かけて最良のポテンシャルを発揮すると言われています。

時間をかけて熟成するタイプではありますが、若いうちにしか楽しめない、イキイキとした味わいと鮮やかな色合いをどうぞお楽しみください。　

■自然の恵みを鮮やかに描き出す、シャンボール・ミュジニーの名手

ミュニエ氏のワイン造りへのポリシーは、自然に任せ、人間の介入をできる限り避けること。化学肥料や除草剤などに頼らない限りなくビオロジックに近いブドウ栽培を行い、畑の生態系を守り、テロワールの魅力を十分に引き出しています。 

こちらのワインが造られるニュイ・サン・ジョルジュの一級畑、クロ・ド・ラ・マレシャルは約9haあり、コート・ド・ニュイ地区の中で最も大きな単独所有畑（モノポール）として知られています。一般的にしっかりとしたタンニンを持つ男性的な味わいとして知られるニュイ・サン・ジョルジュですが、ミュニエが手掛けるこちらのクロ・ド・ラ・マレシャルは、気品に満ちた果実味とタンニンのバランスに優れた女性的でエレガントなスタイルが特徴です。　

■“女性的なワイン”のこれから

ワインの味わいの説明の中で、「女性的」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。私達ワインの販売員もついつい、エレガント・軽やか・華やかな味わいのワインを「女性的」、しっかりしたタンニン・骨格のあるワインを「男性的」と表現してしまいがちですが、ワインを普段飲まれない方に、この表現は伝わるのだろうか？このご時世に、性別で例えるのはいかがなものか？」といった疑問は絶えません。

いちワイン販売員の私見ではありますが、「夫・妻」以外に「人生のパートナー」を示す関係表現のように、これからの時代に合わせたワイン表現を日々探究し続けていかねばと考えております。