こんにちは、今年の父の日ギフトは傘にしようかと考えている船橋東武店の川島です！

さて、スタッフブログ第13話のテーマは「父の日」

今年の父の日は6月18日(日)ですが、皆さん、ギフトはお決まりになりましたか？

船橋東武店スタッフに「父の日ギフトにオススメなワイン」をインタビューしようと思ったのですが、ただオススメワインを挙げてもらうだけでは面白くない……ということで、お手製「お父さん設定カード」を作成。

「こんなお父さんを持つお客様がご来店されたら、どのようなワインをご紹介しますか？」という、デモンストレーション式インタビューを敢行いたしました！

前編・後編と2週に渡ってお届けして参りますので、ギフト選びのご参考としてはもちろんのこと、エノテカスタッフのワインご提案方法を覗いてみる気持ちで読んでくださったら嬉しいです。

船橋東武店の愉快なメンバー紹介は、過去の記事をご参照くださいませ。

(1)お父さん設定カードを作る

まずは肝心のお父さん像を固めるための、キャラクター設定カードを作成しました。

ジャンルは3つ、それぞれ3パターンを用意してみました。

＜A. こんなお父さん＞

1. ザ・仕事人

平日は仕事で夜遅く、週末のお酒が癒しタイム。正直、子供の頃の印象はあまり……人並みに旅行とかには連れて行ってもらっていたけど……。でも、自分もお酒を飲むようになってから、お父さんとの会話も増えたような…？

2. アウトドア大好き！

釣りやキャンプが好きで、子供の頃もよく連れて行ってもらっていた。なんなら子供が付き合わなくなった今も、週末になると1人で楽しそうに出かけていく。夏になると友人達を家へ呼んで、ちょっとこったBBQなんかをしている。

3. 芸術・歴史好き

小説、漫画、アニメ、ゲームなど、何か特定のサブカルが好き。子供の頃から映画館や美術館、博物館によく連れて行ってもらった。最近は御朱印集めにハマり、お母さんとあちこち出かけたりしている。

＜B. 普段のお好み＞

1. ワイン通なお父さん

普段からワインばかり飲んでいて、ワインセラーも持っている。エノテカを利用したことがあるかも？

2. 普段はビールが多いお父さん

家での晩酌はもっぱらビール。レストランに行ったときや、記念日にはワインを飲むことがある。ワインに特にこだわりはなく、美味しければ良い！というタイプ。

3. 普段は日本酒が多いお父さん

家での晩酌は、スーパーで買ってきた日本酒（紙パックではなく、一応瓶）。たまにスーパーでワインを買ってきては、「ワインはよくわからん」と言っている。ワインに特にこだわりはない。美味しければ良い！というタイプ。

＜C. 好きな飲み方＞

1. みんなでワイワイ飲むのが好き

家族や友人とワイワイ飲むのが好きで、1人で晩酌することもあるが、何かと「一緒に飲まないか？」と誘ってくる。楽しすぎて、飲み過ぎてしまうことも……。

2. 1人でゆっくり飲むのが好き

テレビや映画を見たり、本を読みながら、静かに飲むのが好き。かと言って、家族や友人と飲むのが嫌いなワケではないと思う。良いお酒は、1人でじっくり飲むのが好きな様子。

3. マリアージュにこだわる派

お酒と一緒に食べる料理にはかなりこだわりがあるらしく、自分で調理もする。飲む前に、まずそのお酒に合う料理をリサーチする。作る料理を先に決めてから、お酒を選ぶこともある。

(2)基本設定を決める

次に、主軸がブレないよう、全ケース共通の基本設定を設けました。

1. ご来店されたお客様は、30歳前後

2. お客様自身もお酒は色々飲まれるが、専門知識はない

3. 予算1万円前後

4. 赤、白、ロゼ、泡…ワインのワイプは、なんでも飲めるお父さん

(3)いざ、デモンストレーション！

各スタッフにお父さん設定カードをババ抜きのように引いてもらい、“そのカードのようなお父さんを持つお客様になりきった川島“が、スタッフへあれこれ質問。

「このようなお父さんを持つお客様がご来店されたら、どのように接客し、どのようなワインをご提案するか」を、お客様役の川島相手に実践してもらいました。

＜ピノ好きおじさんが引いたカード＞

■A-1. ザ・仕事人

■B-3. 普段は日本酒が多いお父さん

■C-2. 1人でゆっくり飲むのが好き

＜ご提案ワイン＞

ケイマス・ヴィンヤーズ カベルネ・ソーヴィニヨン

（ケイマス・ヴィンヤーズ／アメリカ　カリフォルニア／赤　フルボディ／13,200円(税込)）

＜ご提案ポイント＞

「仕事人のお父さん」と聞いてまず思い浮かべたのは、この「ケイマス」です。

アメリカらしい濃厚フルボディな赤ワインの代名詞として、ケイマスを思い浮かべるワインラヴァーは多いのではないでしょうか。

ナパ・ヴァレーで半世紀以上、家族経営を続けてきたワイナリーとして有名ですが、創設者のワグナー家は元々フランス・アルザス地方からの移民。農地を取得し、その後購入した4haの畑からブドウの栽培をスタートさせ、1972年に親子3人で「ケイマス・ヴィンヤーズ」を立ち上げました。

父・チャーリー氏は非常に仕事熱心なことで有名で、その証拠に、ケイマスをたった一代で「カリフォルニアのプレミアムワイン」と世界中から称賛されるワイナリーへと成長させました。

2001年に代替わりした息子・チャック氏にも、その情熱は受け継がれており、「ケイマス・スタイル」として、ナパ・カベルネの象徴としての地位をより揺るぎないものにしています。

お客様が“お父様が熱心に仕事に励まれる姿”を見て育ったように、働く父の背中を間近で見て育った息子・チャック氏の造ったワインを贈る……というストーリーにも、ロマンがあるのではないでしょうか。

また、お父様は普段、日本酒を飲まれることが多いとのことでしたので、ケイマスのように独特の甘みを伴った、完熟した果実味のある味わいは、とても親しみやすいと思います。

造り手と同じ“仕事熱心な父”としてのシンパシーを感じながら、ゆっくり、じっくり、時間をかけて楽しんでいただければ嬉しいです。

＜くまりが引いたカード＞

■A-2. アウトドア大好き！

■B-1. ワイン通なお父さん

■C-1. みんなでワイワイ飲むのが好き

＜ご提案ワイン＞

パープル・エンジェル

（モンテス／チリ／赤　フルボディ／13,200円(税込)）

※6月ご購入ならハッピーワインで20%OFF！

＜ご提案ポイント＞

ワインとアウトドア好きなお父さんと伺って、まず思い浮かんだのはこの「パープル・エンジェル」です。エノテカをご利用されたことがあるとのことですので、店頭で一度はこの天使のエチケットをご覧になられたことがあるのではないでしょうか。

モンテスは、1988年「チリ発、チリ人によるチリワインカンパ二―」として、醸造家のアウレリオ・モンテス氏を中心に4人のワイン・ビジネスをはじめとした様々な分野のスペシャリスト達が立ち上げたワイナリーです。今や、「チリワインといえば、モンテス」と言われるほど、チリ指折りのワイナリーとしての地位を確立しており、オバマ元大統領がチリを訪れた際の公式晩餐会で提供されたワインとして一躍話題にもなりました。

このパープル・エンジェルに使われているのは、チリでその美味しさを開花させたカルメネール。元々はボルドー(フランス)原産の品種ですが、完熟のために豊富な日照量が必要な性質が、晴天に恵まれるチリの安定した気候とベストマッチし、「チリで大成功を収めた品種」とも言われています。

黒コショウを思わせるスパイシーな香り、プラム、ブルーベリー、干しブドウのような熟した黒系果実感が楽しめるこのパープル・エンジェルは、お父様が主催する“ちょっとリッチなBBQ”を更に盛り上げること間違いなし！

また、個人的にはこの印象に残りやすい天使が描かれたエチケットもおすすめポイント。みなさんでワイワイ楽しく飲む、そんな賑やかな席で存在感を放ち、もしその場にワインに明るくない方がいらっしゃったとしても、「あの天使の赤ワイン、美味しかったな〜」と思い出に残りやすいのではないでしょうか。

＜ゴンが引いたカード＞

■A-2. アウトドア大好き！

■B-2. 普段はビールが多いお父さん

■C-3. マリアージュにこだわる派

＜ご提案ワイン＞

ムルソー

（オリヴィエ・ルフレーヴ／フランス　ブルゴーニュ／白　辛口／8,800円(税込)）

＜ご提案ポイント＞

普段はビールが多いものの、良いお酒を飲むとなるとマリアージュにしっかりこだわるお父様とのこと。ビール好きと伺って、シャンパーニュも考えましたが、より食中酒としてお楽しみいただくならと、こちらのムルソーをセレクトさせていただきました。

ムルソーといえば、ピュリニー、シャサーニュの両モンラッシェ村と並ぶ、ブルゴーニュを代表する白ワインの銘醸地。リッチでコクのある味わいが特徴です。

こちらの造り手、オリヴィエ・ルフレーヴは、ドメーヌ兼ネゴシアン。簡単に言うと、自分で育てたブドウだけではなく、契約農家さんから買い取ったブドウも使用してワイン造りを行っています。

契約農家と言っても、オリヴィエ・ルフレーヴが栽培方法から収穫日まで細かく指定しており、品質の高さだけでなく、その安定感にも定評があります。

ムルソーらしい重厚感のある味わいと、オリヴィエ・ルフレーヴらしいフレッシュな果実感のバランスが素晴らしく、幅広いお料理との相性抜群な白ワインです。

若いヴィンテージらしい酸味に合わせた白身魚のカルパッチョ？

リッチなコクを引き立てる旨味の強いホタテやエビ？

それとも意外なところでチキンソテー？

お父様は一体どんなお料理と合わせられたのか、次にお会いしたときに教えてくださいね。

いかがでしたか？

お父様へのギフト選びのご参考としてはもちろんのこと、「エノテカのスタッフは、こんなことを考えながらワインを選んでいるんだなあ」という雰囲気を感じていただければ幸いです。

お父様へ送るワインにお悩みの方は、ぜひお近くのエノテカまで。

ご予算、お好み、普段好まれるお酒のタイプ、お楽しみ方など、「お客様から見たお父さん像」から、できるかぎりお好みに合うワインをご提案させていただきます。

後編は、6月13日(火)頃に更新予定です。

どうぞお楽しみに！