店舗情報
ワインショップ・エノテカ 船橋東武店
※マイショップにご登録いただくと、アプリ、メールでショップからのお知らせを受け取れます。
過去のブログ
このショップのスタッフレビュー
川島
こんにちは、家族の誰よりも猫を愛しているのに、その熱量ゆえに猫から超警戒されている父を持つ船橋東武店の川島です!
さて、スタッフブログ第14話のテーマは、前回に引き続き「父の日」。
「こんなお父さんを持つお客様がご来店されたら、どのようなワインをご紹介しますか?」という、デモンストレーション式インタビューの後編をお届けします。
インタビュー方法については、前編記事をご参照ください。
ギフト選びのご参考としてはもちろんのこと、エノテカスタッフのワインご提案方法を覗いてみる気持ちで読んでくださったら嬉しいです。
↓↓↓前編と、船橋東武店の愉快なメンバー紹介は、下のボタンからどうぞ↓↓↓
<父の日:前編>はこちら
<遠藤が引いたカード>
■A-3. 芸術・歴史好き
■B-1. ワイン通なお父さん
■C-3. マリアージュにこだわる派
<ご提案ワイン>
バディア・ア・パッシニャーノ・キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ
(アンティノリ/イタリア トスカーナ/赤 フルボディ/7,150円(税込))
<ご提案ポイント>
私も寺院巡りが趣味なので、「歴史好き」というキーワードへ真っ先に反応してしまいました。
同時に、ワイン通であること、またマリアージュにもこだわられるとのこと。とてもセレクトに迷いましたが、こちらの「バディア・ア・パッシニャーノ」をご提案させていただきます。
バディア・ア・パッシニャーノというワイナリー名は、この地で遥か891年から記録を残す修道院に由来しており、修道院の歴史ある建物とそれを取り囲むブドウ畑の景観は、キャンティ・クラシコの中でも特に美しいと言われているそうです。
高地にあるこの畑は、1000年以上に渡り高品質なワインが造られる優良区画として伝えられてきました。
約14世紀頃から始まったキャンティの歴史。一時は「キャンティを名乗れば売れるだろう」とばかりに、品質が著しく低下した時期もありましたが、「それではいけない、キャンティというブランドを守ろう!」と立ち上がった方々によってきちんとルールが定められてからは、目覚ましい進化を遂げ、いまやキャンティといえば、イタリアを代表する赤ワインの銘醸地として世界中に広く知られるようになりました。
こちらの「バディア・ア・パッシニャーノ」は、その数あるキャンティ・クラシコの中でも、認定されているのは5%未満というキャンティの中のキャンティ、「グラン・セレツォーネ」です。
こちらのワインに使用されるブドウはサンジョヴェーゼ100%。グラン・セレツォーネを名乗るため、30ヶ月以上の熟成に耐えうる上質なブドウを厳選。こだわりの製法で、手間暇かけて造れたワインからは、黒・赤系果実の香りだけではなく、バニラ、チョコレートなどのニュアンスを含んだ奥行きのある香りが広がります。
口当たりは非常に柔らかく、果実の風味がたっぷりと感じられ、綺麗な酸も魅力的!
「赤ワインを飲むなら、気合いを入れた料理を用意しなきゃいけないから、ちょっと大変」というご意見を伺うことが多いのですが、キャンティに使われているサンジョヴェーゼは、日本の家庭料理に合わせやすいので、実は気軽にマリアージュを楽しむにはもってこいな赤ワインなんです。
焼き鳥やミートソースパスタなど、合わせられる料理は様々。日常のディナーをちょっと豪華にする1本として、ぜひマリアージュを楽しむお父様におすすめしたい赤ワインです。
<横山が引いたカード>
■A-1. ザ・仕事人
■B-1. ワイン通なお父さん
■C-3. マリアージュにこだわる派
<ご提案ワイン>
シャブリ プルミエ・クリュ コート・ド・レシェ
(ダニエル・ダンプ/フランス ブルゴーニュ/白 辛口/5,500円(税込)~)
<ご提案ポイント>
お料理と一緒にワインを楽しむお父様と伺って、私がまず思い浮かべたのは、フランス ブルゴーニュを代表する辛口白ワインのシャブリです。
今回はその中から、エノテカスタッフの信頼も厚い、ダニエル・ダンプの「シャブリ プルミエ・クリュ コート・ド・レシェ」をご提案致します。
「どんなワインなのかよくわからないけど、“シャブリ”という名前だけは知っている」という方も多いのではないでしょうか?シャブリとは「フランス ブルゴーニュ地方のシャブリ地区で、シャルドネというブドウ品種を使った辛口白ワイン」の総称のようなもので、ある特定のワイン名ではありません。
「シャブリある?」と名指しでご来店されたお客様が、エノテカでお取り扱いしているシャブリを見て、「私の知ってるシャブリじゃない!」「シャブリってひとつじゃないの?」と驚かれることもあるのだとか。そういう私も、ワインを飲み始めた頃はそう勘違いしておりました;;
日本でシャブリが一躍有名になったのは、バブル期のこと。牡蠣に合うという触れ込みで、オイスターバーを中心に日本全国へブームが広がり、ワインに詳しくない方にも“シャブリ”の名が知れ渡ったと言われています。
ブームが落ち着いたあとも、和食に合う、日本の家庭料理に合わせやすいということで、今も安定した人気を誇っています。
ダニエル・ダンプの特徴は、何といっても「オールステンレス醸造」によるピュアな果実味、生き生きとしたミネラル感とシャブリらしい酸味です。
ブドウの収穫時期から醸造に至るまで、その大事な酸味が損なわれないよう、細心の注意を払って“常に最高なシャブリらしさ”を追求する、職人気質なところが、なんだかお仕事熱心なお父様の姿に重なる気がしてきませんか?
こちらのコート・ド・レシェは、そんなダニエル・ダンプ自慢のフラッグシップワイン。
和食や魚介と一緒に、ぜひこのみずみずしい綺麗な酸味をお楽しみください。
<川島が引いたカード>
■A-3. 芸術・歴史好き
■B-2. 普段はビールが多いお父さん
■C-2. 1人でゆっくり飲むのが好き
<ご提案ワイン>
キンタ・デ・エルヴァモワラ・ポート・10イヤーズ
(ラモス・ピント/ポルトガル ポート/赤(酒精強化) 甘口/6,600円(税込))
<ご提案ポイント>
歴史好き、サブカル好きなお父様へご紹介するワインと伺って、まず思い付いたのは、こちらの「キンタ・デ・エルヴァモワラ・ポート・10イヤーズ」です。
そもそもポートワイン……ブランデーが添加されている酒精強化ワインが誕生したきっかけが、“大航海時代の苦肉の策”だというのは、ご存知でしょうか?
時は大航海時代。ただでさえ娯楽の少なかった時代に、航海中の娯楽と言えばもっぱら飲酒で、陸を離れる際、船乗り達はワインやブランデー、ウィスキーなどをたくさん船へ乗せて出発したそうです。
ところが当時、冷蔵庫などという保冷機は存在しません。さんさんと陽の光が降り注ぐ暑い海上を走行中、なんと、アルコール度数がそう高くないワインが腐り始めてしまいました!
このままでは貴重なワインが駄目になってしまう……焦った船乗り達が捻り出したのは、まさに苦肉の策。
応急処置として、防腐剤代わりにアルコール度数の高いブランデーをワイン樽へ投入したのです。
船は変わらずどんぶらこっこ。応急処置からどのくらい経った頃でしょう。とある船乗りが、腐りかけたワイン樽から良い匂いがすることに気が付きます。
温度と揺れが良い塩梅に熟成を促し、これまでになかった美味しいお酒、のちに“液体の宝石”とも呼ばれるようになった、独特のコクと旨味を持つ「ポートワイン」が誕生していたのです。
ポートワインの礎を築き、かつてポルトガル王室御用達の実績を持つラモス・ピントが手掛けるこちらの赤ワインは、平均熟成期間14年のワインを複数ブレンドしたトウニー・ポートです。
爽やかオレンジや熟したプルーンを思わせる香り、バニラっぽい甘みと樽香、後味の程よい酸味と苦味のバランスが良く、甘口ながら、飲み飽きしないまろやかさが特徴。
通常の赤ワインと同じように常温でお楽しみいただくのも良いですが、個人的にはお店で買った透明度の高い氷を入れて、ブランデーのようにロックで飲むのがおすすめです。
アルコール度数は20%と、一般的なワインよりも高くなっておりますので、スイスイ飲み過ぎないようご注意くださいね。
このワインのお供は、喉が渇くドキドキハラハラなアクション、サスペンス映画よりも、じっくりゆっくり楽しめるヒューマンドラマやファミリー映画が良いかもしれません。
いかがでしたか?
さあ、父の日は今週末の6月18日です。
まだプレゼントがお決まりでない方は、ぜひお近くのエノテカまで!
ゲーム感覚でお客様像を想定する今回のインタビュー形式、なかなかスタッフの個性も出て面白かった(自画自賛)ため、次回も何かイベントに合わせて実施できたらいいなと考えております。
お誕生日、お中元、敬老の日など、「スタッフに聞いてみたい!」と思うテーマやリクエストがございましたら、お気軽にお申し付けください。
次回は、6月27日(火)に更新予定。
更に加わった大型(物理)新人がご紹介できるかも……?
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
妊娠中及び授乳中の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。
ほどよく、楽しく、良いお酒。のんだあとはリサイクル。