シャンパーニュは他のスパークリングワインと比べて、一般的に高価なことが多いですが、その主な理由はなんでしょうか。

大きくは三つの製造の工程から見てみましょう。

ブドウの収穫には大きく「機械収穫」と「手摘み収穫」の2種類あります。

「機械収穫」は効率的である反面、収穫時に機械でブドウが痛む可能性や、良いブドウの選別が難しいという課題があります。

一方で「手摘み収穫」は時間と労力がかかる反面、一房ずつ丁寧に収穫ができ、また良いブドウの選別も行うことができます。

シャンパーニュでは伝統的に「手摘み収穫」が行われており、手間暇をかけてブドウを収穫しています。

シャンパーニュは、伝統的な製法として「トラディショナル方式（シャンパーニュ方式）」を用いて造られます。

先ほどもお伝えしたように造ったワインを瓶1本1本に詰めて、そこに糖分と酵母も加え、密閉します。

この造り方はスパークリングワインの中で最も時間と労力を必要とします。

しかし、舌触りが滑らかで、きめ細かい泡を持った発泡性ワインが出来上がります。

他のスパークリングワインと比べて、シャンパーニュは瓶内で長期間熟成していることが多いです。

ヴィンテージを表記しないノン・ヴィンテージのタイプでは「最低15ヵ月以上」、ヴィンテージを表記したタイプでは「最低36ヵ月以上」の瓶内熟成が必要です。

長い熟成期間によって、シャンパーニュは複雑味が増し、滑らかな口当たりへと変貌を遂げます。

このように規定も厳しく、様々な工程で手間暇と長い年月をかけて造られるため、シャンパーニュは一般的にスパークリングワインよりも高価となるのです。

■シャンパーニュはなぜ高価？

・必ず手摘み収穫をしている

・必ず瓶内2次発酵をしている

・必ず最低15ヵ月以上熟成をしている