お肉とワインのペアリングはテッパンで、もちろん焼肉とも相性抜群です。
しかし、一口にお肉といっても部位によって当然味わいが違います。ということは合うワインも変わってくるはず……そこで牛肉の部位別に合うワインをお伝えします。
食感によっても差が出てくるため、今回は焼肉やステーキの場合をご紹介します。
ペアリングのポイント
牛肉にはバラのようなこってりした部位からタンのような脂の少ないサッパリした部位まで様々ですよね。お肉の脂をどうワインと合わせるかがポイントとなります。
そこで大切な要素がワインの酸やタンニンです。この二つは、お肉の脂を流してサッパリと感じさせてくれます。
脂肪分の多い部位には、タンニンや酸の高いワインを合わせるとお肉の旨味を引き立ててくれます。ワインがソースの役割を果たしてくれるようなイメージです。
一方で酸っぱいと感じるほど酸が高いタイプは、お肉の旨味や味の濃さとのバランスが取りづらくなります。タンニンも強すぎるとお肉の旨味が消されて後味に渋みだけが残ってしまうので注意しましょう。
ではここから、牛肉の部位別に合うワインを紹介していきます。
肩ロース
脂肪分が少なく、しっかりした食感で赤身部分が多い肩ロース。先ほどのポイントを考えると、合わせるワインの酸は高くない方が良いでしょう。
さらに噛み応えがあり赤身部分も多いので、香りや果実味がマッチするシラーがおすすめです。シラーの持つ黒コショウの香りがアクセントになります。
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2020年
3,300 円
(税込)
リブロース
牛肉の中でも高級とされる部位の一つ。サシの入った柔らかい食感は絶品ですよね。
脂身が多く、きめ細かい肉質のリブロースには、酸が程良くあり、果実味が豊かなワインがピッタリです。
例えばテンプラニーリョは、程良い酸味が脂をサッパリとさせ、果実味が脂身の甘さとマッチします。また、タンニンも柔らかいのでリブロースの食感も損ねず楽しめます。
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バラ
脂の甘みや旨味、牛肉らしい香りが楽しめる部位ですね。肉らしいしっかりした味わいと食感に負けないような赤ワインを選びましょう。
ここはカベルネ・ソーヴィニョンがおすすめです。ボディがしっかりとしているので、こってりとした味わいにも負けません。
お肉の上質な脂とワインのタンニンが混ざり合い、ソースのような感覚でペアリングを楽しむことができます。
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モンテス・アルファ・カベルネ・ソーヴィニヨン
赤
パワフル&ストラクチャー
チリワインの確固たる地位を築いたモンテス社が、世界に誇るフラッグシップ・キュヴェ。エレガントで果実味豊かなフルボディ。 詳細を見る
4.3
(237件)2022年
2,750 円
(税込)
ヒレ
こちらもリブロース同様、高級とされる部位。繊維が細かく柔らかいリッチな味わいが楽しめます。
ヒレの食感を活かし、ワインも滑らかな質感が楽しめるものを選びましょう。タンニンが多すぎず滑らかな果実味が特徴のメルロがマッチします。
食感に寄り添ってくれるため、じっくりとペアリングを楽しめるでしょう。
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タン
今まで紹介した部位に比べると脂肪分は少ない部位ですが、歯応えがしっかりあるのがタンの特徴。
サッパリとした味付けで食べることの多いタンにはワインもそのイメージで合わせます。レモンをキュッと絞るように、合わせるワインに酸味があると味わいが引き立ちます。
その役割を果たしてくれるのが、スッキリとした辛口のロゼワイン。白ワインよりも酸が穏やかでフルーティーさも兼ね備えているロゼワインは、タン本来の味わいを引き立てます。
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ホルモン(マルチョウ、シマチョウ、ミノなど)
マルチョウやシマチョウ、ミノなど特徴的な食感や味わいがクセになるホルモン。ワインにはその味わいを中和する適度なタンニンと酸味が必要です。
ワインが渋すぎると脂の甘みが消えてしまうので、サンジョヴェーゼのような適度な果実味と酸味のあるワインがピッタリです。
様々な種類のホルモンの旨味や甘みを包み込むような懐の深さを持っています。
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サンタ・クリスティーナ・キャンティ・スペリオーレ
赤
チャーミング&パフュームド
偉大な名門アンティノリ家が手掛ける人気ブランド、サンタ・クリスティーナのキャンティDOCG。厚みがありつつ上品で滑らかな仕上がり。 詳細を見る
4.2
(45件)2021年
3,080 円
2,156 円
(税込)
※この商品を含むご注文は11月29日以降に出荷いたします。
自分好みで楽しむ!
肉の脂やワインのタンニン、酸味の高さなどによって、合わせるワインは無限大。ワインと調和させリッチな味わいを楽しむか、サッパリと食べたいときは酸の高いものをチョイスするかなど気分によっても変わってきます。
こちらで紹介したワインはほんの一例です。ペアリングのポイントを抑えながら、自分好みのペアリングを見つけてみてはいかがでしょうか。