ボデガ・チャクラ BODEGA CHACRA
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アルゼンチン
アルゼンチンの豊かな大地が育む高樹齢のブドウ樹、唯一無二の個性を放つピノ・ノワール
ボデガ・チャクラは2004年のワイナリー設立直後から専門家や評価誌に注目され、高い評価を受けるアルゼンチンの注目ワイナリーです。彼らのスタイルは、自然と調和したワイン造りから生まれる、果実の旨味溢れるエレガントなスタイル。ボデガ・チャクラのワインは、ワイン・アドヴォケイトにおいて「アルゼンチンで最も優れたピノ・ノワール(Aug 28, 2015)」と大絶賛されるほどの高いクオリティを誇っています。また、ピノ・ノワールだけでなく、ブルゴーニュ地方ムルソーの巨匠ドメーヌ・ルーロとコラボレーションして造り出す、高品質なシャルドネにも注目です。
目次
パタゴニアのテロワールと、名門ファミリーが誇る技術の融合
2004年の設立とまだまだ新しいワイナリーでありながら、その品質は徐々に注目を集めており、著名なワイン評価誌ワイン・アドヴォケイトにおいて「アルゼンチンで最も優れたピノ・ノワール(Aug 28, 2015)」と大絶賛されるほどの成長を遂げた、ボデガ・チャクラ。ワイナリーのトップキュヴェであるチャクラ32 トレインタ・イ・ドスは、テイスティングされた全てのヴィンテージにおいてワイン・アドヴォケイト90点以上の高得点を獲得(2023年8月現在)しています。
2020年には同キュヴェがジェームス・サックリング氏が選ぶ「TOP 100 WINES OF 2020」において第1位に輝くなど、今やボデガ・チャクラは世界中のワインラヴァーが注目する"ピノ・ノワール好きならば知っておくべきワイナリー"のひとつとなりました。
ワイナリーを設立したピエロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏は、サッシカイアを手掛けるテヌータ・サン・グイドの創設者兼オーナーであるマリオ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏の孫息子にあたり、現在インチーザ家のワイン事業を統括しているニコロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏の甥でもある、名門ワイン一族の出身です。
母の家系もウンブリアでワイナリーを経営しているなど、常にワイン造りが身近な存在であったピエロ氏がアルゼンチンでワイン造りを始めるきっかけとなったのは、ニューヨークで開催されたブラインドテイスティングイベントでのことでした。
ピエロ氏は「そこで飲んだピノ・ノワールが忘れられなかった。それがパタゴニア産のピノ・ノワールだった。」と語っており、この出来事に衝撃を受けた彼は、早々にアルゼンチンに渡り、パタゴニアの地に理想とするブドウ畑を見つけ、家族経営の小さなワイナリー、ボデガ・チャクラを設立。ピエロ氏は、1932年に植えられた古いブドウの樹がある荒廃したブドウ園に目をつけ、この地で特に栽培が難しいと言われるピノ・ノワールの栽培に挑戦しました。
完全ビオディナミで行う、自然と調和したワイン造り
芳醇で力強いマルベックが主要な産地であるアルゼンチンは、一般的に考えれば、上品で繊細な特徴を持つピノ・ノワールとは縁がないように思われます。しかしボデガ・チャクラのピノ・ノワールは、アルゼンチン南部の大自然、パタゴニアのテロワールを表現した素晴らしい”例外”とも言えるワインです。
ボデガ・チャクラがあるパタゴニアのリオ・ネグロは、アンデス山脈と大西洋の中間あたりに位置。リオ・ネグロは非常に乾燥した気候が特徴で、四季がはっきりしています。所有している畑が位置する地域は、年間降水量わずか150~200mm。湿度も約30~40%と乾燥した気候に、照りつける太陽、強い風、激しい昼夜の寒暖差と、リオ・ネグロはブドウ樹にとって、病気の付け入る隙も無いような厳しくも恵まれた気象条件です。
これらの気候条件により、パタゴニアのブドウ畑には、フィロキセラ、蛾などの虫害、ウドンコ病、その他ヨーロッパのブドウ樹が持つ主要な病害はありません。そのためボデガ・チャクラでは、世界的にも大変珍しいフィロキセラの影響を受けていない自根のピノ・ノワールを栽培。しかも、所有する畑には1932年、1955年などに植樹された高樹齢のブドウ樹も存在します。
ボデガ・チャクラでは、テロワールの個性を大切にするために極力人為的な介入を排除したワイン造りとして、化学薬品、化学肥料は一切用いずに完全ビオディナミでのブドウ栽培方法を採用。ピエロ氏は「畑が健康であれば、生き物が戻ってくる。生き物が戻ってくれば、自然とブドウの風味が豊かになる。」という信念のもと、約37,000本の樹木、数千本のバラを植えることで生物多様性を高め、自然との調和の取れた畑造りを目指しています。
今では畑をチョウやハチが飛びまわり、鳥が巣をつくり産卵する姿さえ見ることも可能。これはボデガ・チャクラの畑が安心できる環境である証と言えます。
その他の地域と一線を画す、唯一無二の個性
パタゴニアでピノ・ノワールの栽培が始まったのは、100年近く前のこと。ピノ・ノワールの銘醸地として知られるフランス、ブルゴーニュ地方に比べれば、パタゴニアはピノ・ノワールの栽培にとって最適な環境とは言えませんでした。
しかし100年近い歳月によって元々他のブドウよりも突然変異を起こしやすいピノ・ノワールは、この地の環境に適応。ボデガ・チャクラの畑で収穫される房および果実は、非常に小さく実り、人の片手に収まってしまうほどの大きさとなり、乾燥した地域に適応したピノ・ノワールの姿となりました。
また、パタゴニアの強い風によって果皮が少し厚くなっており、ボデガ・チャクラでは二酸化硫黄をほとんど、またはまったく添加せずに、低温でブドウを発酵させるため、芳香成分が保護され、良質なアロマとタンニンを穏やかに、より多く抽出することが可能です。このようにボデガ・チャクラのワインは、パタゴニア独特のテロワールで唯一無二の個性を手に入れたピノ・ノワールの味わいを純粋に表現しています。
驚くべきアロマとエキスが凝縮した果実を活かすワイン造り
南半球、アルゼンチンに位置するこちらのワイナリーでは、収穫は2月下旬から3月上旬に実施。全て手摘みで、運ぶ間にブドウが押しつぶされてしまうのを防ぐため、僅かな量しか入らない小さなかごを使用して収穫が行われます。ボデガ・チャクラでは以前までブドウの質に波があったため、手作業による除梗を行っていました。
しかし、ビオディナミの成果もあり年々ブドウの品質が向上。畑のポテンシャルを高めていったことによってパーフェクトなブドウを得られるようになったため、今では単一畑のものは全房発酵を行っています。
ニューワールド産のピノ・ノワールには、パワフルで濃い印象のものも多い中、こうして造りだすボデガ・チャクラのワインは、これまでのアルゼンチン産ピノ・ノワールの常識を覆すような、ピュアでバランスが良く、エレガントなスタイルが特徴。「土地を表現した液体がワインである」と考えるピエロ氏によって、豊かなアロマと芳醇な果実味を備えた、美しいワインが仕立てられています。
他にも様々な専門家や評価誌から惜しみない賛辞が送られているボデガ・チャクラ。アルゼンチンの豊かな自然が作り上げた絶妙なバランスと、造り手の惜しみない究極の手仕事によって育まれたピノ・ノワールを、ぜひお愉しみください。
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