ナタリー&ジル・フェーヴル NATHALIE & GILLES FEVRE
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フランス ブルゴーニュ シャブリ
フランス ブルゴーニュ
シャブリのテロワールを熟知した、有機栽培を実践する名門
シャブリで200年の歴史を誇る名門フェーヴル家の銘醸畑を相続した、ナタリー&ジル・フェーヴル。ドメーヌを運営するのは、熟練の栽培家であるジル・フェーヴル氏と、シャブリの優良生産者協同組合「ラ・シャブリジェンヌ」の元醸造長のナタリー氏の醸造家夫婦、その娘のジュリー氏です。熱心に取り組んできた有機栽培により、シャブリ右岸というテロワールの個性を強く表現したワイン造りを行っています。
特級畑プリューズ最大の所有者であり、高評価を獲得する名門
深くシャブリに精通した名門ナタリー&ジル・フェーヴル。その当主であるジル・フェーヴル氏は、1745年からシャブリでブドウ栽培を行ってきた200年続くフェーヴル家の出身です。ジル氏はディジョンでDNO(ワイン醸造士のフランス国家認定資格)を取得し、1988年に行われたフェーブル家の畑の分割相続により、歴史的銘醸畑を多数相続。シャブリ右岸に位置し、「女王」とも称されるグラン・クリュ レ・プリューズにおいては最大の所有者となりました。
ワイン造りにおいてその一端を担うのは、ジル氏の妻ナタリー氏。彼女はジル氏とディジョンで出会い、その後醸造家としてキャリアを確立。長年に渡ってシャブリの優良生産者協同組合「ラ・シャブリジェンヌ」の醸造長を務めていました。
そして2004年に組合から独立し、ジル氏とナタリー氏自らの名前を冠した「ナタリー&ジル・フェーヴル」をスタート。当時ブルゴーニュ女性醸造家の筆頭格という肩書から、ジル氏とのドメーヌ設立は大きな話題を呼びました。現在では娘のジュリー氏もドメーヌに参画し、ともにワイン造りを行っています。
そんな彼らが初めてリリースした2004年ヴィンテージのシャブリ グラン・クリュ レ・プリューズは、フランスの権威ある評価誌『アシェット・ワインガイド』にて3つ星を獲得。さらには同誌の2009年度版では、2006年のAOCシャブリが村名ながら2つ星を獲得する快挙を達成するなど、ドメーヌがスタートしたばかりにも関わらず、その確かなワイン造りの手腕を証明して見せました。
近年では、ワイン評価誌『デキャンタ』が主催する「デキャンタ・ワールドワイン・アワード2020」にて、シャブリ プルミエ・クリュ ヴォロラン2018年がプラチナメダルを受賞。その他のキュヴェにおいても、各評価誌にて高評価を獲得し、シャブリに精通したドメーヌとして、専門家から愛好家まで、幅広い層から高い支持を集めています。
土壌を尊重する有機栽培とテロワールを映し出す醸造
「ワインの品質は畑、そしてブドウの品質で決まる」と語っている通り、ナタリー&ジル・フェーヴルでは栽培に注力しています。「良い品質のブドウを継続して手に入れるためには、サステナブルな取り組みはとても重要だ」という考えの下、ジル氏は初期段階ではリュット・レゾネを採用し、土壌分析によって肥料を調整するなど、環境に優しい栽培を実践してきました。
また、グラン・クリュやプルミエ・クリュのいくつかの区画においては、殺虫剤やダニ駆除剤は使用せず、フェロモン剤を使用し害虫防除を行うなど生物学的アプローチを行い、ブドウ畑を取り巻く環境をより自然に近い形に整備。収穫量の徹底的な管理を施し、テロワールの個性を強く表現するブドウの栽培を行っていきました。
こうした取り組みが高く評価され、彼らは2015年、フランス農林水産省が定めた環境認証であるHVE(Haute Valeur Environnementale=環境価値重視農業)を取得。三段階ある中で最も厳しい審査を通過した最高ランクに格付けされました。そして2022年ヴィンテージのワインからは、手掛けているすべてのワインがオーガニック認証を取得しています。
醸造では、ステンレスタンクと樽を使い分けることでテロワールの特徴を鮮明に表現。村名シャブリでは、よりミネラル感をしっかりと表現するためステンレスタンクのみで醸造、熟成させ、プルミエ・クリュ、グラン・クリュについては、主にステンレスタンク、一部を新樽比率は低めのオークで澱とともに熟成しています。
ジュリー氏は「繊細なミネラルをいかにとどめるかという点に注力し、ミネラルを樽の香りで壊さないために、バランスを考えながら仕上げている。一部キュヴェで樽を使用しているのは、樽の香りをワインにつけるためではなく、ワインに複雑さと骨格を加えたいため」とコメント。このようにナタリー&ジル・フェーヴルは、土壌を尊重する有機栽培から高い品質のブドウを継続して手に入れ、こだわりの醸造によってテロワールを映し出したワインを生み出し続けているのです。
シャブリの右岸から造り出す、繊細なミネラル感を表現したワイン
ナタリー&ジル・フェーヴルは、スラン川によって分けられるシャブリ右岸に畑を所有しています。右岸は、畑が川沿いの斜面に連なっており、左岸に比べて日照条件に優れていることから、生み出されるワインは、熟した黄色い果実の香りとどっしりとした男性的な味わいを備えているのが特徴です。そんな右岸には7つのグラン・クリュと、16のプルミエ・クリュが存在しますが、彼らは錚々たる畑の中でも、グラン・クリュ レ・プリューズにおいて最大の面積を所有しています。
レ・プリューズは、同じくグラン・クリュであるレ・クロが「王」と呼ばれるのに対を成すように、「女王」と表現される銘醸畑です。彼らが所有するのはレ・プリューズの中でも、南西向きの斜面にある畑。エグゾジラ・ヴィルギュラと呼ばれる微小な牡蠣殻の化石を含んだ石灰質と泥灰土の混ざった、キンメリジャン土壌で構成されています。このことで、ブドウ樹は深く根を伸ばすことでき、ミネラル分に富んだ、ユニークなテロワールの恩恵を受けているのです。
そして彼らが手掛けるプルミエ・クリュはヴォロランとフルショームの2銘柄。フルショームは言わずと知れた高品質のブドウを造り出す一級畑ですが、特に「彼らがドメーヌの誇りだ」と語る特別な一級畑がヴォロランです。
ヴォロランはレ・プリューズの真北に隣接する南西向きに位置し、キンメリジャンの泥灰質と粘土質の土壌に、レ・プリューズと同様エグゾジラ・ヴィルギュラが混ざり合ったユニークな土壌です。造られるワインはミネラル感に溢れたスタイルで、生産者は「目を閉じて味わうと潮風が唇をほんのり濡らしているようだ」とコメントしています。こうした土壌由来のミネラル感は、村名シャブリ、プティ・シャブリにも共通しており、彼らが造り出すワインの特徴とも言えるのです。
こうしたテロワールを持つ右岸で造られる彼らのワインについて、ジュリー氏は「私はシャブリを熟成させて楽しむことが好きなのですが、プティ・シャブリ、シャブリは比較的早めにそのフレッシュな果実を楽しんでいただければと思います。ただ2、3年熟成させてもその変化を楽しむことが可能です。一級、特級になると5年、10年以上熟成して楽しめるものも多いので、ぜひご自身のお好みのシャブリの熟成具合を見つけていただいて、その奥深さを楽しんでいただければ嬉しいです」と語っています。
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