熟成容器でワインの味わいが変わる講座


容器で味わいが変わる:木樽

発酵を終えたワインを貯蔵・熟成する際に、木樽を用いる場合もあります。

木樽の材質としてはオーク(樫の木)を使うことが一般的です。


ステンレスタンクは、ワインの味わいに影響を与えないために使っていましたが、木樽の場合はどうでしょうか。

ワインを保存している間、オーク樽は香りや風味をワインに加えるのです。


具体的には、ワインにバニラやコーヒー、シナモンなどのような風味(※)を与えてくれます。


また、ステンレスタンクと比べて、木樽で熟成させた場合は、木目から微細な酸素が入るため、ワインの味わい自体をまろやかにもしてくれます。


木樽を用いたワインは、「ブドウの風味+木樽からの風味」が組み合わさることを覚えておきましょう。


このようにブドウの果実味に複雑みを加えてくれること、また木樽はコストもかかるため、比較的高価なワインに使われることが多いです。


※オーク樽は、複数の香気成分を持っており、代表的なものではバニラの香りをするヴァ二リン、クローヴなどのスパイスの香りのオイゲノール、キャラメルのような香りのフルフラールなど。


※樽はローストされますが、その度合いは大きく三段階に分かれます。具体的には、ライト、ミディアム、ヘビーです。その度合いによって、樽が持つ香りの成分が異なります。

まとめ

・オーク樽を用いた場合は、ワインにバニラやコーヒー、シナモンのような風味を与えてくれる


・オーク樽はワインに複雑味を与えるがコストもかかるため、比較的高価なワインに用いる

ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
妊娠中及び授乳中の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。

ほどよく、楽しく、良いお酒。のんだあとはリサイクル。

エノテカ株式会社はアサヒグループです。