熟成容器でワインの味わいが変わる講座
目次
02. 木樽
発酵を終えたワインを貯蔵・熟成する際に、木樽を用いる場合もあります。
木樽の材質としてはオーク(樫の木)を使うことが一般的です。
ステンレスタンクは、ワインの味わいに影響を与えないために使っていましたが、木樽の場合はどうでしょうか。
ワインを保存している間、オーク樽は香りや風味をワインに加えるのです。
具体的には、ワインにバニラやコーヒー、シナモンなどのような風味(※)を与えてくれます。
また、ステンレスタンクと比べて、木樽で熟成させた場合は、木目から微細な酸素が入るため、ワインの味わい自体をまろやかにもしてくれます。
木樽を用いたワインは、「ブドウの風味+木樽からの風味」が組み合わさることを覚えておきましょう。
このようにブドウの果実味に複雑みを加えてくれること、また木樽はコストもかかるため、比較的高価なワインに使われることが多いです。
※オーク樽は、複数の香気成分を持っており、代表的なものではバニラの香りをするヴァ二リン、クローヴなどのスパイスの香りのオイゲノール、キャラメルのような香りのフルフラールなど。
※樽はローストされますが、その度合いは大きく三段階に分かれます。具体的には、ライト、ミディアム、ヘビーです。その度合いによって、樽が持つ香りの成分が異なります。
・オーク樽を用いた場合は、ワインにバニラやコーヒー、シナモンのような風味を与えてくれる
・オーク樽はワインに複雑味を与えるがコストもかかるため、比較的高価なワインに用いる
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
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ほどよく、楽しく、良いお酒。のんだあとはリサイクル。