ワインをスマートに楽しむマナー講座
目次
01. テイスティングのマナー
レストランでスマートにワインを楽しむために知っておきたいマナーをいくつかご紹介します。
全て覚えることは難しいかもしれませんが、一つでも多く頭の片隅に入れておくことで、レストランでカッコよくワインを楽しみましょう。
ワインは味わいとともに香りを楽しむ飲み物です。
ワインの繊細な香りを楽しむためにもレストランでは香水は控えめに、またはつけないことがマナーとして望ましいでしょう。
また、香りを取る時は、できる限り鼻をグラスの中に入れ過ぎないようにするとスマートです。
ワイングラスの持ち方に正式なマナーはなく、どのように持ってもマナー違反にはなりません。
ただし、よく言われている「ステムを持つべきか」「ボウルを持つべきか」という疑問に関しては、ステムを持つのが基本とされています。
その理由は、手の温度がワインに伝わらないようにするためです。
手がボウル部分に触れていると、適温を超えてしまい本来の香りや風味を損なってしまいます。
レストランでは、ワインごとに最適な温度で提供してくれています。サービスを楽しむためにも、フォーマルな場所ではステムを持つようにしましょう。
ステムを持つ時は親指、人差し指、中指の3本でステムを持ち、薬指と小指は力ませずにプレートにかかるように持ちましょう。
イメージがつきにくい場合は、以下の動画の中盤以降にグラスの持ち方について解説しておりますので、こちらをぜひご覧ください。
ワインを楽しむ際に、グラスを回している場面を見たことがあると思いますが、その目的は主に「ワインの香りをより楽しむため」です。
グラス回すことでワインが空気に触れ合い、香りをより感じることができるので試してみましょう。
グラスの回し方ですが、まずはグラスの台を軽く押さえ、利き手でステムを持ちます。右利きの人は反時計回りに、左利きの人は時計回りに静かに回します。
利き腕によって回す方向が違うのは、スワリングしたワインがこぼれてしまった時に、周りの人にかかりにくくするためです。
この時、回数は2~3回程度にとどめましょう。
あまり多く回すと肝心のワインの風味や香りが飛んでしまったり、フォーマルな場では無作法に見えることもありますので注意しましょう。
グラスの回し方(スワリング)について、イメージがつきにくい場合は、以下の動画の前半では「グラスを回す目的」、後半では「グラスの回し方」についてより詳細に解説しておりますので、ぜひこちらをご覧ください。
一般的に格式高いレストランの席では、マナーとして乾杯の際にグラスとグラスをぶつけることは避けましょう。
代わりにグラスを顔の高さに持ち上げ、相手の方を向いて笑顔でアイコンタクトするとスマートな乾杯となります。
一方で、カジュアルなレストランでは、グラスとグラスでぶつけて乾杯しても良い場合が多いですが、その際でもグラス同士は軽く当てるくらいにしましょう。
楽しくワインを飲んでいると実践するのが難しく、必ずではありませんが、ワインを飲む時にグラスに口をつける位置を一カ所にすると上品です。
また、口紅や料理の油などがグラスに付いてしまった際は、周りの方には見えないようにそっとナプキンで拭くとスマートです。
■テイスティングの主なマナー
・香りのマナー:香水は控えめに、グラスに鼻を入れ過ぎない方がスマート
・グラスの持ち方:ステムを持つのが基本
・グラスの回し方(スワリング):右利きの人は反時計回りに、左利きの人は時計回りに静かに2~3回回す
・乾杯の仕方:グラスとグラスをぶつけることは避け、グラスを顔の高さに持ち上げ、相手とアイコンタクト
・グラスに口をつける箇所:グラスに口をつける位置を一カ所にすると上品、口紅や料理の油などが付いた際は周りに見えないようにナプキンでそっと拭う
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
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