ワインをスマートに楽しむマナー講座
目次
02. 注ぐ・注がれる時のマナー
ボトルワインを注文した際は、格式高いレストランでは一般的にソムリエはワインラベルが見えるように、テーブルの上にボトルを置いてくれるでしょう。
このようなシーンでは、グラスにワインがなくなった際、自分たちでワインを注がず、ソムリエの方が注いでくれるのを待ちましょう。
基本的にソムリエはグラスの中のワインの量をチェックしてくれていますので、少なくなると注いでくれますが、万一の際はアイコンタクトでソムリエに知らせるのがスマートです。
一方で、カジュアルなレストランでは自分たちで注ぐことになるため、後述の注ぐ際のマナーも押さえておきましょう。
ワインを注いでもらう際に、日本のお酌の文化と違う点が大きく二つあります。
一つ目は、グラスは持ち上げないことです。
日本ではグラスを持ち上げてビールを注いでもらったりしますが、ワインではグラスは持ち上げず、グラスをテーブルの上に置いたまま、注いでもらいます。
二つ目は、手を添えないことです。
例えば、お酌の文化がある日本人はつい手を添えたくなりますが、ワインの場合は不要です。
万が一ワインがこぼれた際、洋服を汚してしまう可能性があり、注ぐ側も緊張してしまうので、手は添えないようにしましょう。
前述の通り、格式高いレストランではソムリエがボトルワインを基本的に注いでくれますが、自分たちだけでもワインを注ぎ合えるように、その際のマナーをお伝えします。
実は欧米のマナーでは、ワインは必ず男性が注ぐということになっています。
そのため、女性をエスコートするようなイメージで男性からワインを注ぐことは非常にスマートです。
もちろん、日本と欧米のお酌の文化は異なるので、必ずしも守らないといけない訳ではありませんが、本場のマナーを知っているとやはりスマートです。
基本的に男性が注ぐことを念頭に、会の状況や雰囲気に応じて柔軟に対応できるようにしましょう。
ソムリエの方がワインをグラスに注ぐ動作をした際に、万一、「これ以上は飲めない」と思った場合、可能であればアイコンタクトで飲めない合図をするか、または軽くグラスに手をかざすようにするとスマートです。
■注ぐ・注がれる時の主なマナー
・ワインを注ぐ人:格式高いレストランではソムリエが注いでくれる、注いでほしい時はアイコンタクトで知らせるとスマート
・注がれる時のマナー:グラスは持ち上げずテーブルの上に、また手は添えない
・注ぐ時のマナー:欧米のマナーではワインは必ず男性が注ぐ、ただし会の状況や雰囲気に応じて柔軟に対応しても良い
・飲めない時の合図:アイコンタクトで飲めない合図をする、または軽くグラスに手をかざすようにするとスマート
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
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