もうすぐバレンタイン。そわそわしながら相手を思い浮かべて贈り物を選び、想いを伝える、大切なイベントですよね。
日本では女性から男性へとチョコレートを贈るのが定番ですが、最近では友チョコや自分へのご褒美として贈るプレゼント選びも定番となり、自由にバレンタインが楽しまれています。
スイーツのお供にはコーヒーや紅茶が一般的ですが、ワインも合わせてさらに自由に楽しんでみませんか?
今回はそんなワインとスイーツのペアリングをご紹介します。大人しか楽しめないペアリングで、愛溢れるバレンタインをさらに盛り上げましょう。
目次
ペアリングのポイント
まずはスイーツとワインの簡単なペアリングのポイントをご紹介します。
①甘×甘がテッパン
甘いお菓子にワインを合わせる際、口の中で甘味が調和する「甘いスイーツ×甘口ワイン」の組み合わせがテッパンです。
ワインには、酸味や渋み、苦味、アルコール分といった複雑性があるため、スイーツとの共通項である「甘味」を合わせると、双方が喧嘩せずに寄り添うことができます。
ポートワインや貴腐ワイン、甘口の白ワインやスパークリングなどがスイーツと相性抜群です。
②同じ要素を見つける
ワインと料理の組み合わせとして基本となる「お互いの要素を合わせる」方法は、スイーツのペアリングでも役立ちます。
香ばしい香りや、甘味、旨味を伴う苦味の繊細さ、味わいのボリュームなど、スイーツとワインが持つ同じ要素を見つけることで、ペアリングがしやすくなります。
ワインの味わいを表現する際に、「バターのような」「カカオのような」「フルーツのような」「スパイスのような」というスイーツとも共通する表現をたびたび見かけます。そんなワインとスイーツの味わいの共通項を見つけ、組み合わせてみましょう。
③産地を合わせる
料理やチーズとワインを合わせる場合と同じく、スイーツの産地にも注目してみてください。
スイーツに産地?と思いがちですが、食材の原産地や作られた地域と同じ場所のワインを組み合わせることもペアリングの一つです。
長年親しまれてきた組み合わせの仕方や、地域に根付いた楽しみ方、同郷同士の組み合わせは、実際試してみると驚くほどマッチします。スイーツやワインに使用される、自然の風土が作リ出す食材のボリューム感は、考えるよりも一度試せば納得の相性です。
バレンタインの定番!チョコレート
ホワイトからミルクやダーク、さらにトッピングの有無まで多種多様なチョコレートがありますが、チョコレートはカカオの風味と豊かなコク、繊細な苦味があり、ワインのように香りや味わいを楽しめます。
定番のミルクチョコレートとワインを合わせるなら、フルボディの赤ワインがおすすめです。香ばしい香りやコク、深みとリンクし、酸味が穏やかで凝縮感のある濃厚な赤ワインなら、チョコレートのパワフルな風味ともよく合います。
ワインの熟したベリーの香りや樽香と余韻を伴う複雑性は、カカオの香ばしさを引き立てます。さらに良い組み合わせにするには、チョコレートもドライフルーツが入ったチョコレートを選ぶと、ワインの果実味によく合いますよ。
おすすめワイン
モンテス・アルファ・シラー
赤
リッチ&グラマー
チリで初めてプレミアムワインを確立させたモンテスの人気シリーズ。凝縮した果実味をしなやかなタンニンが包み込む、バランスに優れた仕上がり。 詳細を見る
4.3
(64件)2021年
2,750 円
(税込)
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リッチに楽しむ焼き菓子ペアリング
しっとりとした味わいやサクサクとした食感、バタリーでリッチな味わいに、アーモンドなどのナッツの風味。使用されるバターや卵、粉類など、シンプルな素材でありながら繊細な味わいの焼き菓子。
焼き菓子のバターの脂分や香ばしい香りには、長期熟成されたシャンパンがよく合います。酵母と接する期間が長いシャンパンは、香りにナッツやブリオッシュ、焦がしバターなど、豊かな風味が広がります。
シャンパンは辛口のブリュットでも、甘味と酸味とのバランスの取れた味わいのため、食前からデザートタイムまで楽しめるワインです。焼き菓子を片手に、デザートタイムには締めシャンも楽しめます。
焼き菓子のリッチな味わいがシャンパンの酸や旨味と調和して、一口食べるごとに、双方の香りが鼻腔に広がります。
シャンパーニュ地方では、焼き菓子をシャンパンに浸して食べる楽しみ方もあります。
また、イタリアの焼き菓子であるビスコッティは、ヴィン・サントと呼ばれる陰干ししたブドウから造られる甘口ワインを合わせることが定番です。産地を合わせる組み合わせでも、その土地に根付いた楽しみ方がありますね。
おすすめワイン
スペイン発祥!バスクチーズケーキ
ケーキの上部が真っ黒に焦げた、中身はとろりとした口溶けの良いバスクチーズケーキ。近年大流行しているバスクチーズケーキの発祥は、スペインの美食の町、バスク地方です。
バルをハシゴしながら、お酒とピンチョスなどのおつまみを楽しむ食文化があるスペインでは、バスクチーズケーキもコーヒーに限らず、ワインを合わせて楽しまれています。
バスクチーズケーキは滑らかな味わいとムチっとしたテクスチャー、口の中で広がるチーズのコクに、焼かれた上部の焦げ目のほろ苦さや香ばしさが魅力的です。
バスク地方のバルでは、チャコリという微発砲で低アルコールのワインが楽しまれています。甘すぎないバスクチーズケーキの味わいは、おつまみケーキとしても最適。
飲みやすく、おつまみの味わいを邪魔しないチャコリを片手に、気の知れた家族や友人と、時を忘れて語りながら楽しみたいですね。
おすすめワイン
老若男女に愛されるプリン
卵のコクとカスタードの濃厚さ、カラメルソースのほのかな苦味が美味しいプリン。柔らかな食感から固めの食感まで様々ですが、老若男女問わず大好きなスイーツですよね。
プリンに合わせるワインは、濃厚な樽熟成のシャルドネがおすすめです。飲み応えのあるシャルドネのボリューム感は、プリンの滑らかさとクリーミーさ、全体を引き締めるカラメルソースと好相性です。
トロピカルフルーツのように熟したフルーツの甘やかな香りがするシャルドネと合わせると、口の中はプリン・ア・ラ・モードのような贅沢なデザートを食べている気分になりますよ。
おすすめワイン
甘味と酸味のハーモニー!アップルパイ
イギリス風やアメリカ風のパイ生地に包まれたアップルパイや、フランス風のたっぷりのりんごを使用したタルトタタンなど、どちらも香ばしいパイとジューシーなりんごの甘味がたまらないアップルパイ。
サクサクとした食感のパイ生地と、甘味と酸味がバランスの良いアップルパイには、微発砲の甘口ワイン、モスカートがおすすめです。
モスカートは香りが豊かでフルーティー、繊細な泡立ちで品が良く、アルコールが苦手な方でもワインとスイーツのペアリングを楽しめます。
アップルパイのサクっとした食感とモスカートの泡のハーモニー。りんごの甘酸っぱさがフルーティーなモスカートの果実味とベストマッチです。ほんのりと塩味のあるパイは、モスカートの甘味を引き立てますよ。
おすすめワイン
まとめ
バレンタインは、「いつもありがとう」の気持ちを贈る大切なイベントですよね。定番はもちろんですが、スイーツとワインのペアリングを提案するおしゃれなバレンタインも素敵です。
甘×甘ペアリングもテッパンですが、甘口ワインを1本飲みきれない方もいらっしゃいますよね。そんな時には、まずワインを選んでからスイーツを選ぶと、ワイン好きの方に喜ばれるはずです。
様々な種類のペアリングを試して、心のこもった大人のバレンタインを楽しみましょう。