まず知っておきたい4大ワイン伝統国講座


概要

ワインといえばフランスというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?


例えば、フランスの産地として、詳細は知らなかったとしてもボルドーやブルゴーニュなどの著名なワイン産地を耳にされた方も多いと思います。

そんなフランスでのワイン造りの歴史は長く、紀元前からワイン造りを行っています。


また、フランスはワインの生産量が世界第2位(※1)の実績を誇っているのです。

このようにワイン造りの歴史と生産量の観点から見て、フランスは名実ともにワイン生産国を代表する一つであることは間違いありません。


また、2021年、日本へのフランスワインの輸入量(※2)は国別で第1位です。


日本ではフレンチレストランやバル、またエノテカのようなワインショップをはじめ、スーパーやコンビニでもフランスのワインを目にすることは多いのではないでしょうか。


そのため、フランスワインは日本におけるワインの代名詞的存在と言っても過言ではないかもしれません。


※1 2020年実績。O.I.V.の発表による。2020年実績における、ワイン生産量第1位はイタリア


※2 スティルワインの数字。スティルワインとは、泡のない非発泡性のワインのこと。数字はメルシャン株式会社、ワイン参考資料による

代表的なワイン産地

そんなフランスには主なワイン産地が全部で10地方あります。


その中でも特に押さえておきたいのが2大銘醸地と呼ばれる「ボルドー地方」「ブルゴーニュ地方」(※3)です。


ボルドー地方とブルゴーニュ地方の特徴は、それぞれを比べるとより覚えやすくなるため、「二つのポイント」から比べながら見ていきましょう。

「ブドウ品種」の違い

一つ目は、栽培される主な「ブドウ品種」の違いです。


二つの産地は位置する場所が違い、気候も異なって来るため、そこで栽培されるブドウも違います。


南西のボルドーでは、比較的温かい気候で育ちやすい黒ブドウとして、主にカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロが栽培され、白ブドウは主にソーヴィニヨン・ブランが栽培されています。


一方で、北東のブルゴーニュでは、比較的冷涼な気候で育ちやすい黒ブドウとして、主にピノ・ノワールが栽培され、白ブドウは主にシャルドネが栽培されています。

「ワインのスタイル」の違い

二つ目は、主な「ワインのスタイル」の違いです。


使われる品種が違うと造られるワインのスタイルも違って来ます。


ボルドーでは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロを使ったしっかりとした果実味のスタイルの赤ワインが多いです。ただし、白ワインに関しては、ソーヴィニヨン・ブランを用いた爽やかなタイプの方が多いです。


一方で、ブルゴーニュでは、ピノ・ノワールを用いた繊細で上品な果実味のスタイルの赤ワインが多いです。また、白ワインはシャルドネを用いた酸味が高く、上品な仕上がりものが多いです。


また、補足として、ボルドーでは伝統的にブドウ品種をブレンドしてワインを造ることが多く、ブルゴーニュではブドウ品種を1種類のみでワインを造ることが一般的です。


※3 ボルドーとブルゴーニュに加えて、「シャンパーニュ地方」も含めると、フランスの3大銘醸地といえる。

まとめ

■ワイン生産量と日本への輸入量

・世界におけるワイン生産量:第2位(2020年実績)


・日本への国別ワイン輸入量:第1位(2021年実績)


■主な産地

・二大銘醸地:ボルドー地方、ブルゴーニュ地方

【ボルドー】

・産地の場所と気候:フランス南西、比較的温かい気候

・主な黒ブドウ:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ

・主な白ブドウ:ソーヴィニヨン・ブラン

・主な赤ワインのスタイル:しっかりとしたスタイル

・主な白ワインのスタイル:爽やかなスタイル

・主なワイン造り:複数品種をブレンド


【ブルゴーニュ】

・産地の場所と気候:フランス北東、比較的冷涼な気候

・主な黒ブドウ:ピノ・ノワール

・主な白ブドウ:シャルドネ

・主な赤ワインのスタイル:繊細で上品なスタイル

・主な白ワインのスタイル:酸味が高く、上品なスタイル

・主なワイン造り:単一品種

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