まず知っておきたい4大ワイン伝統国講座
ドイツのお酒と聞くと、ワインよりもビールをイメージする方が多いのではないでしょうか。
もちろん、ドイツは誰もが認めるビール大国ですが、国内外において、ビールに負けないくらいの人気を誇るのがドイツのワインです。
ワイン産地としてのドイツは、世界最北のブドウ産地の一つです。
そのため、その他ヨーロッパ南部のスペインやイタリアなどのワイン生産国と比べ、年間の平均気温が10度前後と寒さが厳しい産地となります。
このように冷涼な気候のドイツでは果実がゆっくりと熟すため、綺麗な酸味を備えたワインが出来上がります。
主に栽培されるのは、白ブドウではしっかりした酸味が特徴のリースリング、黒ブドウでは繊細な果実味が特徴のシュペートブルグンダー(ドイツでのピノ・ノワールの呼び名)です。
ドイツでは主に13の地域でワイン造りが行われています。
その中で特に押さえておきたいのがドイツの2大銘醸地といえる「モーゼル」と「ラインガウ」です。
モーゼルは、主にモーゼル川沿いに広がるワイン産地、ラインガウは主にライン川沿いに広がるワイン産地です。
それぞれリースリングの銘醸地で、栽培されるブドウの大多数をリースリングが占めています。
モーゼルでは標高の高さによる冷涼な気候によって、一般的に高くエレガントな酸味と軽やかなボディを持ったリースリングを生み出します。
ラインガウではやや温暖な気候によって、酸味は高い一方でボディがややしっかりしたリースリングを生み出します。
ドイツのワインをまず初めに試す際には、モーゼルやラインガウのワインをぜひ探してみてください。
■代表的な品種
・白ブドウ:リースリング
・黒ブドウ:シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)
■代表的な産地
【モーゼル】
・リースリングの主なスタイル:冷涼な気候による、高くエレガントな酸味と軽やかなボディを持ったリースリン
【ラインガウ】
・リースリングの主なスタイル:やや温暖な気候による、酸味は高いがしっかりとしたボディのリースリングを生み出す
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
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ほどよく、楽しく、良いお酒。のんだあとはリサイクル。