まず知っておきたい4大ワイン伝統国講座


概要

スペインワインにどのようなイメージをお持ちでしょうか。


日本では、スペインバルやスペイン発祥といわれるサングリア(ワインにフルーツやスパイスなどを加えたお酒)などで、既に親しみのある方も多いのではないでしょうか。

実はそんなスペインは、世界の国別ワイン生産量第3位(※1)という実績を誇ります。そのため、実はイタリア、フランスに次ぐワイン大国の一つです。


スペインは太陽と情熱の国といわれるように全体的に日照が豊富で、一般的にしっかりと熟したブドウが作りやすく、スペインワインは同じヨーロッパ内でもフランスワインよりリーズナブルに購入できるものも多いです。


スペインの代表的なワインとして赤ワインを真っ先に思い浮かべる方も多いかもしれませんが、それ以外には「カヴァ」と呼ばれるスパークリングワインや「シェリー酒(酒精強化ワイン※2)」などが有名です。


※1 2020年実績。O.I.V.の発表による。


※2 醸造の途中でアルコールを添加することで、度数を高めたワイン。

代表的な産地

スペインには数多くのワイン産地がありますが、その中でも今回は赤ワインの代表産地を一つ、白ワインの代表産地を一つ、スパークリングワインの代表産地を一つ、合わせて三つの産地をご紹介します。

リオハ

まず一つ目は、国内有数の赤ワインの産地は「リオハ」です。


19世紀後半、フランスから多くのワイン造りの技術が持ち込まれ、リオハのワイン産業は大きく発展しました。


現在、造られる約9割が赤ワインで、スペインの土着の黒ブドウ「テンプラニーリョ」主体の赤ワインが数多く造られています。


テンプラニーリョから造られるワインは、シンプルなタイプでは、主にラズベリーやレッドチェリーのような風味を持つフレッシュなスタイルで、熟成が可能なタイプでは、カシスのような風味も併せ持ち、複雑な香りや風味を持つスタイルになります。

リアス・バイシャス

二つ目は、スペインを代表する白ワインで有名な産地「リアス・バイシャス」です。


スペインの西の沿岸部に位置し、近年世界中でも注目されている産地です。


造られるワインは、スペインの土着の白ブドウ「アルバリーニョ」が主に用いられ、青りんごや柑橘のような果実味に、フレッシュな酸味が感じられ「海のワイン」と呼ばれています。

カタルーニャ州

三つ目は、カタルーニャ州で造られるスパークリングワイン「カヴァ」です。


カヴァは、スペインのカタルーニャ州、バルセロナの近郊で主に造られるスパークリングワインで、シャンパーニュと同じ、トラディショナル方式(瓶内二次発酵)が用いられています。


カタルーニャ州は、フランスのシャンパーニュ地方と比較すると温暖な気候であるため、果実の成熟度が高く、酸味の穏やかで、フルーティーなスパークリングワインに仕上がります。

まとめ

■ワイン生産量

・世界におけるワイン生産量:第3位(2020年実績)


■代表的なワイン

・赤ワイン:テンプラニーリョ種を用いた赤ワイン

・スパークリングワイン:カヴァ

・酒精強化ワイン:シェリー


■代表的な産地

・赤ワインで代表的な産地:リオハ

・リオハの主なブドウ品種:テンプラニーリョ


・白ワインで代表的な産地:リアス・バイシャス

・リアス・バイシャスの主なブドウ品種:アルバリーニョ


・スパークリングワインで代表的な産地:カタルーニャ

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