まず知っておきたい4大ワイン伝統国講座
日本にはイタリアンレストランやバルが沢山あるため、イタリアワインを飲まれたことがある方は多いかもしれません。
例えば、キャンティと呼ばれる赤ワインは非常に有名なため、一度は耳にしたことはある方も多いと思います。
そんな日本にとっても身近なイタリアワインですが、実はイタリアは世界の国別ワイン生産量第1位(※1)なのです。
なぜイタリアはワインの生産量が多いのでしょうか。
その主な理由の一つは「気候」です。
イタリアの気候は主に「地中海性気候」です。地中海性気候は、ブドウ栽培に非常に適しており、ブドウが育つ春から夏にかけて、雨が非常に少なく(※2)、温暖な日々が続くため、ブドウが非常に育ちやすいのです。
その結果、イタリアでは全20州すべてでワイン造りが行われており、生産量も多いといえます。
※1 2020年実績。O.I.V.の発表による。
※2 ブドウが育つ時期に雨が多いとブドウが腐ってしまったり、病気になるリスクが上がります。
イタリアでは全20州でワイン造りが行われています。その中で特に押さえておきたいのがイタリア2大銘醸地と呼ばれる「ピエモンテ州」と「トスカーナ州」です。
ピエモンテ州は、イタリア北部に位置し、イタリア語で「山の麓」という意味で、その名が示す通り、アルプスの険しい山々の麓に広がっています。
州都トリノはミラノと並ぶ工業都市として知られるだけでなく、2006年には冬季の国際的スポーツ大会が開催されました。
ワイン産地としては、トスカーナ州と並んで高品質なワインが数多く生み出されており、イタリア随一のワインの銘醸地です。
代表的なワインは、イタリアワインの王とも呼ばれる「バローロ」やピエモンテの女王と称される「バルバレスコ」が挙げられます。
トスカーナ州は、イタリア中部に位置するワイン産地です。
州都はルネサンス文化の中心地だったフィレンツェです。
ワイン産地としては、ピエモンテ州と並ぶ二大銘醸地といえ、特に世界的に親しまれている「キャンティ」「キャンティ・クラシコ」が有名です。
他にはイタリアの三大銘酒(※3)の一つとも呼ばれる「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」や「スーパータスカン(スーパートスカーナ)」と呼ばれるボルドーブレンド(※4)のワインが国内外で人気を博しています。
※3 ピエモンテ州のバローロ、バルバレスコ、トスカーナ州のブルネッロ・ディ・モンタルチーノを合わせてイタリア三大銘酒と呼ばれている。
※4 ボルドーブレンドとは、フランスのボルドー地方で育てられるカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フランなどをブレンドして造るワイン。
■ワイン生産量と気候
・世界におけるワイン生産量:第1位(2020年実績)
■主な産地
・二大銘醸地:ピエモンテ州、トスカーナ州
【ピエモンテ州】
・産地の場所:イタリア北部に位置
・州都:トリノ
・代表的なワイン:バローロ、バルバレスコ
【トスカーナ州】
・産地の場所:イタリア中部に位置
・州都:フィレンツェ
・代表的なワイン:キャンティ、キャンティ・クラシコ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、スーパータスカン
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